倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書(委細心得)1/5

2024-12-17 09:43:47 | 弓前文書(委細心得)
 弓前文書(ゆまもんじょ)とは、口伝で伝えられて来た倭人語を漢字を基にした特殊文字を含む弓前漢字仮名を使って表した「神文」と、漢文で書かれた「委細心得」の二つの文書を指す。
 秘聞(門外不出の口誦で伝えられて来た話)とされていたが、明治維新で封印が解かれ、平成になって弓前67代と称する池田秀穂が解読、公開した。




   委細心得


【世々弓和相伝秘聞不誤様記之】
 代々のユマニが口誦で伝え継承してきた秘聞が誤って伝わらないようにするため書き留めておく。


※口誦で伝えられて来た秘聞を書き留めたのは藤原内実。


【神呂美垂神産積大霊、吾子垂力右左珠汝子孫斎祀、宣御祖凝結会根霊事】
 タカミムツ大神は、「我が子であるタチカラ神が持っている自由エネルギーを蓄える左右の珠をあなたの子孫に祀らせる」と、ユマニの祖先であるコヤネにおっしゃった。


※タカミムツ大神は物質も光もないところに物質を造った神、宇宙および世界の創始者であり、倭人の最高神である。古事記では高御産巣日(たかみむすひ)の神、コヤネは天兒屋(あめのこやね)の命として登場している。神文では1102垂威実醸積霊゜
※珠はエネルギーを溜めたり放出したりできる見えない袋と理解するとよい。


【孫中弓詔申】
 コヤネは孫であるナカツとユマを呼んで、次のように言った。


※後にナカツは中津身(ナカツミ)、ユマは弓前和(ユマニ)となり、最高神を主宰する族長(鹿島神宮)、副族長(香取神宮)の意味合いとなった。


【垂力右御雷左布土名。御雷剣布土鞘思。中御雷祀大霊力現。剣不使常在鞘。故弓布土祀常大霊力凝可。】
 タチカラ神の右の珠はピカ、左の珠はプツという名がある。ピカは剣、プツは鞘と思いなさい。ナカツはピカを祀り、タカミムツ大神の力を行使する。
 必要の無い時は剣を常に鞘に納めておきなさい。だから、ユマはプツを祀って常に剣にタカミムツ大神の力を蓄えておきなさい。タカミムツ大神の心に従って誤ることなく、正しく表に立ってその剣を使用するのがナカツであり、その間、せっせとタカミムツ大神の心に従ってその力を蓄えておくのがユマの役目である。


※御雷(ピカ)は「大空より降り注ぐ威大な力の流れ」を意味し、武甕槌(たけみかづち)として鹿島神宮の祭神である。布土(プツ)は「大地から湧き上がる組織的な力の流れ」を意味し、経津主(ふつぬし)として香取神宮の祭神である。2201虚躍日威2202震゜積津延
※古事記では「建御雷之男(たけみかづちのお)の神、またの名は建布都(たけふつ)の神、またの名は豐布都(とよふつ)の神【三神(みはしら)】」となっていて、一心同体の神として扱われている。


【即中表順神心意術修、弓内在吾教幾神力識修法。是分限誤神罰心得可。世々弓賢伝。】
 すなわちナカツは常に表に立ちタカミムツ大神の御心に従うテクニックをマスターしなければならない。ユマは内にあって、私(コヤネ)が教えるタカミムツ大神の御心に従って発動される様々なエネルギーの流れを知り尽くし、抜け目なくそのエネルギーをため込んで蓄えて置き、それをレベルアップしてピカのエネルギーを常にチャージしておかねばならない。
 これはピカとプツの珠をそれぞれ祀る掟であって、この掟を破ると神罰があるものと心得なければならない。これらの文言を誤らずに代々のユマニに謹んで伝えて行きなさい。



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