たまゆら夢見し。

気ままに思ったこと。少しだけ言葉に。

我が背子 大津皇子 山辺皇女28

2019-09-11 13:51:35 | 日記
大津さまの願いも虚しく天武上皇は朱鳥元年9月9日御隠れになられた。

大津さまから「譲位したい。山辺は許してくれるか。」とお尋ねくださった。

「私に許すとか…ございません。大津さまは、天皇を誰にとお考えでありますか。」と私が申すと

「本当は高市皇子が適任だが、それでは我と同じだ。国がまた二つに別れ内戦になる。草壁なら子もいるし野心もある。先の天皇、皇后陛下の第一皇子という自負なら誰にも負けぬだろう。皇太后や不比等がいれば大丈夫だ。」と大津さまは仰言った。

「内戦…」

「そなたの父天智天皇、我の父天武天皇が争ったようにな…山辺…我らに子はいない。幸いなことに。
我が天皇を続けてもし和子が生まれ我が亡くなれば…また争いが起こると思わぬか。内戦で苦しむのは天皇家と宮家だけではない、犠牲になるのは民だ。ならば諦観し我は譲位し、草壁が天皇になればいい。争いは起きない。」

「皇太后さまは何と…」

「やんわりと反対なされた。山辺…本当に許してほしいのはこれからだ。」と大津さまは私の瞳を捉え仰言った。

「伊勢の姉上は、我とは異母姉弟と皇太后が教えてくれた。すまぬ、すまない…我はずっと姉上を…異母姉とわかったのなら…もう…もう我は…」

「わかっておりました。大津さま。」と私は思わず申し上げた。

「山辺…」

「さすがに斎宮さまが異母姉上とは存じませんでした。ただ私は大津さまと一緒に過ごさせて頂いた…御心を頂いた。それで充分なのでございます。それは大津さまにとって姉上さまの代わりなど、私は…なれはしないともう随分前からわかっていました。」

「山辺をどうでもいいと我は思ってはおらぬ。」

「わかっています。大津さまは、夫として私を大切にしてくださいました。大津さまの御心に甘え過ぎておりました。大津さま…大津さまの行きたい場所にどうぞ…」

「山辺…山辺はどうするのだ。」

「近江に帰るのは考えていませんが…ここで考えてもよろしいでしょうか…」

「もちろんだ。山辺の屋敷でもあるのだから。」

「有り難く…」と言い最後大津さまの胸で少し涙してしまった。

しばらくして、大津さまは伊勢に旅立たれた。道作だけを伴って。

もうこの飛鳥浄御原にはお戻りになられないのかもしれない。

皇太后には政を皇太后に任せるだけと言い残されて…






紀子さまは本当にお美しい

2019-09-11 09:38:30 | 日記
今日は紀子さまのお誕生日であらされる。

お美しいお姿、お心…なんと表現すれば良いのかわからないほど高潔で、慈悲にも溢れて…

本当にお美しい。

自然な微笑み…

「ありのまま」であらされるのがまた素晴らしい。

この美しさを讃えるために、残念な感じの方の「ありのまま」を引きあいにするのは憚られます。

組織ぐるみのヤフコメ、そういうものに阿諛追従する輩が言っていることは残念な方からのスライドだとされても嫌なお顔一つ見せられない。むしろお苦しいでしょうにと憐れんでおられそう。

常に笑顔。常に慈しみ。

まるで悟りを得た菩薩さま。

「私」より宮様のことに配慮なさり、皇位継承を持つ親王さま、内親王さま方の将来や成長を慈しむ。

羨ましい。

「私」が幸せであると感じるのなら、足りないものなどなく、今あることに「感謝」なさる。
なのでますます幸せを引き寄せられる。
そんな大切なことをあらためてお教えくださる。
簡単なようでなかなか出来ることではないと思います。心は常に彷徨うものですから。
よほどの御精進の表れだとご尊敬申し上げるだけです。

同じ「感謝」と使われても心がともわないのがありのままの残念な方とこんなにも差があるなんて…あ、こんな佳き日に言ってはいけない。

幸福は最大の復讐と知らずに「しかいし」という復讐に勤しんで苦しまれて…あ、勝手に妄想などしてはいけない。

以前、美輪明宏さんが美智子皇后の立ち振る舞いをご覧なさい、お手本になさいと言われていた。

大変恐縮で、畏れながらにでございますが、私は紀子さまをお手本にしたい。

お美しい立ち振る舞いはもちろん…必要以上に大きく見せずともあなたを大切になさい、あなたの愛する人たちを大切に幸せになさいと語りかけてくださっているように思えるから。

あなたが見る世界は慈悲であふれている…それはあなたの心次第…そんなことを感じながら生きなさいとあのお美しい微笑みにお教え頂いているから。






我が背子 大津皇子 山辺皇女27

2019-09-04 00:30:48 | 日記
天武天皇が天武上皇になり大津さまが天皇となり災害で荒れていた人心も落ち着き、盗み、放火、争いによる人と人の傷つけあいがなく穏やかな時間が民の間には流れて行ったけれど…

宮中はさまざまな噂が流れて行った。

大津さまが天武上皇さまを恫喝し皇位継承をしたとか、皇太后さまとは不仲とか…ありもしないことがさもありなんで語られたというけれど、きっと不比等らが「ここだけの話…」と官人に噂を拡めようとしたのであろう…

穏やかな日々を送っているせいか、荒んだうわさ話に飛びつく愚かなものはいなかったわ。

寧ろ大津さまと皇太后さまの善政に地方からも有り難いと言われ官人たちも宮中で動きやすいと言った話を女官から聞いた。

「山辺皇女さまは、何故立后なさいませぬか。」と女官は眉を寄せて聞いてきたけれど「まだ我には気の重いことゆえ。それにいまこの律令の総仕上げを、皇太后さまがなさることで病と戦っておられる上皇さまの励ましになると思うが。」と言うと賢い女官はそれ以上なにも言わなくなった。

ただ上皇さまの加減は日々衰えていくばかりであった。

いつ頃からか大津さまは「皇太后さまと父上の時間は残り少ないように思う。なるだけお二人で過ごして頂きたいゆえ我は少し遠慮しておく。」と仰言っるようになられた。

時に甘樫丘に夜登り、夜露にぬれ寝床に入られることがあった。

私にはこんな時気の利いた言葉が出てこない。ただ黙り震えておられたお背中を摩りていたわ。

「山辺、すまない。」と寂しそうな大津さまがどれほど愛おしかったか…

「私は大丈夫でございます。」と申すと何度か頷かれたわ。

この時大津さまがどんな気持ちでいらしたか…血の繋がったこの世のお二人…父上さまの上皇さまと姉上さまの大伯さまのうちお一人を失くす恐怖だけでなかったように思う。

上皇さま、皇太后さまとで絶妙な均一が取れていた天皇の政治を外戚という形で不比等が暗躍し、皇太后さまの一人息子である草壁皇子さまを推して行く…皇位を剥奪されるというお気持ちで不安に感じておられると私は思っていたの…

皇太后さまの手前不比等を抹殺は出来ない。我らの父上天智天皇の忠臣の頭脳明晰な息子をそのようなかたちで闇に葬るほど大津さまは卑怯ではない。正々堂々と生きることを選ばられる御方だから…

今になって思えば大津さまはどう生きたいかを、上皇さまのお姿を見て初めて迷って、悩んでおいでだったというのがわかるのだけれども…


我が背子 大津皇子 山辺皇女26

2019-08-30 06:00:52 | 日記
とっさに皇后の地位を受け入れたのなら私は得体の知れない何かに、足下から引きずられていきそうな不安がよぎった。

私は天智天皇の娘…天皇皇后両陛下はその天智天皇から離れて新しく都を作り律令にまで着手されている…皇后…このお方は優しい。でも賢く父天智天皇の頭脳を誰より引き継いでおられる。

体力的に天皇は難しいとはわかる。

しかし夫婦として作り上げた律令をこの皇后から奪うことは断じてあってはいけない。

それに…天皇が薨御されるのであれば、伊勢から斎宮の任が解かれ大伯さまがお戻りになる。

大伯皇女さまは大津さまの妃にはなられないが、大津さまのこころが一番おありの方がいるというに立后などして大伯皇女さまより出過ぎたことは避けたい。

滑稽な気がする…

お二人の母亡くられた大田皇女をまだ愛してやまない天皇の両輪となることで立派に皇后を務め上げている皇后のような政治家に私はなれない。

そんな私が皇后だと…名ばかりの皇后で私は立つ瀬がない。

「私は大津さまの妃としてやっと立っているような未熟者。その未熟者が皇后など畏れ多いこと。
天皇皇后両陛下、大津さまが大切になさっている律令のことは…私には恥ずかしながら…
ここはどうか皇后さまと大津さまが手を携えなさるのが賢明な判断であると私は思いまする。
その方が天皇さまも御安心であらされると思いまするに…」と答えた。

「しかし山辺皇女、大津の妃である限り立后はいつかしないとなりませんよ。」皇后は少し怪訝そうに仰言った。

「律令の運びを見つつ、皇后さまのなさりようを学ばさせていただくのが私に出来る精一杯でありますに。」

「山辺は山辺なりに思うことがあるようです。私は山辺に無理はさせたくない。天皇皇后両陛下、どうぞ山辺の思いを汲んでやってください。」と大津さまは懇願してくださった。

「では、大津の天皇即位だけで良いと申すのじゃな。」と天皇は張りのある声で申された。

「はい。その方が民のためにも最善の方法かと思いまする。」と私は叩頭した。

その夏、天武天皇は譲位され大津さまが即位された。朱鳥元年と改元された。

キングダム55からチャゲアス脱退騒動まで

2019-08-28 21:44:34 | 日記
少し私のことを書かせてくださいませ。


お引越しが済み、やっとこの地でも落ち着き始めました。

それでも、ちまちま貯めてきたお金など吹っ飛んでいくほどいろんなところから請求の嵐。

引越し選びは、金額ばかりに目がいってしまいますが、自分がどういうお引越しをしたいかで決まると

思いました。

丁寧に運ぶ。当たり前なのです。それがこの業界にはないと歌い文句から騙されてしまいました。

満足度1位など、他人の満足度であって私の満足度ではないのです。

エアコンが特異な場所だと追加料金、お引越しに慣れていないものにはびっくりするような提案…営業者に相談…夏休みで不在でございます…他の社員に聞いてもわからないとだけ…このクソ暑い場所から聞いているのにいかにもエアコンの効いた部屋から一般論だけ聞かされるロスな時間…

営業者と契約したわけじゃない、その会社と契約したのよ。申し送りぐらいしておけばという話です。

なのに執拗にくる満足度アンケート、ふざけるなで無視しています。

ウォシュレットの工事しなかった返金もなく普通に請求されている。

壊れてしまった電化製品、無くなった部品、その他蛇足なサービス…ふざけるなのひとことに尽きます。

もう二度と頼もうとは思いません。

どんな業者?お知りになりたい?

教えてさしあげたい。是非とも。こういう場合どうしたらいいのでしょうね…うーん🤔


さて気をとりなおし、そんな酷暑の中…キングダム55が届きました。

キングダムでこんなにも泣ける巻は初めてでした。

キングダムってなに?というお方はぜひとも無料漫画などで試し読みをしていただきたいくらい面白いです。

そういう私も同僚から教えもらった初心者みたいなものなのですが…その人だけハマっているのかと思いきや殆どの男性の同僚者が「面白っいすよねー」と教えてくれる。

私は、推理小説でも何でも結果を知りたいタイプなので最後から読むことも出来るし、ネタバレでも一生懸命教えてくれる同僚にはどんどん聞いてしまう。でも中にはもう歴史上周知の事実じゃんってことも「先輩、ネタバレ言ったら僕本気で怒りますよ。」って。そのぐらいのみんな各々の思入れがあるようです。

春頃実写の映画も流行りました。
公開前、キャストがまだ未発表の頃…後輩と楊端和は誰が相応しいか、熱く語っていました。

楊端和って誰よ…ですね。映画では長澤まさみさんがされていました。

私はイメージではシシドカフカさん、菜々緒さん…もしくは北川景子さん…後輩は北川景子さん一押しでしたが…

でも実写を観に行ったそうですが、長澤まさみさんで「充分カッコ良かった。」とのことでした。

やっとこの地に慣れ、毎日通る観音寺に手を合わせ、窓から見える模擬二上山に癒されていた頃

夢の中でチャゲアスの曲がやたら繰り返されるので…朝方ASKAさんまた薬物やったの?とネットニュース見ても何もなく考え過ぎかと思いきや昼前チャゲアスからASKAさん脱退の速報…

仕方ないか、ASKAさんはチャゲさん、唯一のヒット曲のデュオが自分でないってことに恨みつらみを言っていたから…チャゲアスの絶頂期は自分が作り上げた自負が強いんだろうと最初は思いましたが

ASKAさんの全文や彼の今ある背景にヤバイなーの一言に尽きました。

今更感は否めないですが、彼の逮捕の時一緒にいた女性が今彼を支えていること…これは普通のファンは殆どがドン引きではないでしょうか。そうでもない?いやはやファンの中のファンですね。

でもこれはそいういうレベルの話でないのです。

彼女といるときっと薬物を想起させるでしょうし、薬物で再逮捕がかわいいくらい彼女にはASKAさん…しゃぶりつくされるかも。

今まで築きあげた財産なくすかも…後妻業ではないですけれど、裁判であんなに自分は無実だとASKAさんとの秘事を漏らすような彼女…そこには愛情などなく打算しかないことに気づけないASKAさん…彼は人の心の機微に敏感なはず、あれだけの歌詞を書いて来たのだから…それなのにASKAさんは家族も捨て、チャゲさんも捨てている。

その彼女を助けたいから自分の事務所に入れました…やばいです。洗脳に近いかも。シャブで潰された脳なんて彼女にとってはお手の物かもしれません。

何年かやめれなかった覚醒剤がいま、やめれているから今後も普通にやめられるなんて…にわかには信じられないし関係者ではないから全ての真実を知ってるわけでもないし…

ただ文章がチャゲさんよりかなり被害的。

アルコール依存症の夫が陥りがちな妻に対する嫉妬妄想…これならわかりやすいと思いますが同じことがASKAさんの脳にも不可逆的な事実として覚醒剤が影響しているのではと思いました。

何も全ては…と言いながらあんなに批判、被害的な感情…冷静に伝えられていないことに誰も注意しない…悲しいけれどあんなにも憧れていた人たちの一人が裸の王様になっている。

ASKAさんが世間に耳を傾けて意地でもやめてやらぁ…なら、嬉しいのですが…ここ数年の彼はむしろ挑戦的…尿検査がお茶でした…みたいな。

他の憧れの方々は、素敵にいつも夢を与えてくださる存在でありますように。

長い長いお話にお付き合いくださりありがとうございました。

いつも祈っています。

ここに来てくださる方はみなさま、安穏でしあわせでありますように。