PRESSな時間

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2012-10-31 14:24:46 | 社会


10/21「夢の、、」

昨日、文化勲章の発表があった。
その中で今注目のips細胞関係の受賞者が含まれていた。

ところでこの研究者がノーベル賞を受賞した時、
新聞紙上に「夢のips細胞、、」と書かれた見出しが躍っていたのを覚えていらっしゃるだろうか?。(朝日新聞)
ips細胞が近未来における有望な医療技術であり人間が失った機能を再生できれば社会復帰にも期待が出来、更には医療産業にとっても利益が期待できるものと言う意味と私は取ったがいかがだろうか?


まさに夢の技術なのである。

しかし私はここで「夢の」と鍵()した。,,

夢のと聞くと思い出す事がある。
そうだ。

「夢の原子力」と言う言葉だ。
この両者は「ノーベル賞」「期待」「夢の」と言う3つのキーワドを持っている。
ノーベル賞はノーベル財団がが平和への期待を込めて設立したものだとも聞いている。
そうなると原子力の平和利用への期待と言う大題目はこの賞にとても相応しい。
また、現実の生活に無力感があった戦争直後の日本には「夢」と言う言葉は取っ付き易いものだったと思う。

そして今、絶望感の漂う今の日本にとってこの3つのキーワードは戦後日本ににも匹敵する程の魅力的な言葉群なのではないだろうか。
しかし、原子力を直視した時この「夢」と言う言葉は利権と差別とにすり替わってしまった感がある。

ips細胞が今後どのように進んで行くかは解らないが、新聞を読む限り、国によって大幅な予算が付き、福島県内に先進医療企業体の特区らしきものが誘致されると聞く。
そうなるとこれからips細胞の企業化が進み、
企業や国家にとって都合の良い人間の大量生産が始まるかもしれない、
そうなると日本全土に原発が立地されたのと同様に大量の「クローン人間」が出来、
その人達が「不老不死」化する。と言う、正に夢の様な世界が展開するかもしれない。

「夢」は所詮夢なのだと思う。
夢を現実にするのは人間なのだ。
故に
「夢の、、」と思った瞬間から一息入れて
夢の検証をした方が将来に禍根を残さずに済むのではないかと言う事を原発事故の後感じた。