墓掃除に関わっている人や、何らかの宗教団体に所属していない人々であっても恐らく、9割以上の日本国民はお墓に接しているであろう。 今回の私の情報公開を読まれている人が仮に、孤児や捨て子だったとしても、成人してからお墓を作られる人は数多いに違いない。
先祖のお墓に赴くのは、人によってはとても難しい行動かもしれません。 理由は、優に往復1000kmを超える距離を移動しなければいけない人も世の中にはおられるからです。 中には、親戚が外国人で海外にお墓が存在する人々もいるであろう。 移動距離の問題は軽視できません。 故人の遺言の中に、「私が死去したら数年に一回、私のお墓訪れてくれたらそれで良い。 だが、移転はするな。」といった遺言を残す人々もおられるでしょう。
今回は、あえて、日本のお墓に関する話題を情報公開します。
1.墓石は、輸入品
驚かれる人も多いかもしれませんが、実際に国産品よりも、多いと考えられています。お隣の国から安価な墓石が輸入されています。 不況の影響から、輸入品の購入をせざるを得ない消費者も多いに違いありません。 チャイナフリーを選択する場合、墓石代は多額になるでしょうね。
2.永代供養は有限か?
実は、これは随分前から問題になっています。 平成10年代には、私も耳にしました。 正直な、本音ですがこの問題は間違えていると思います。
ある夫婦の一例を紹介します。 (確か)昭和50年代に旦那様を亡くした奥様が居られました。 彼らの間には、子供が一人もいませんでした。そこで、奥様は、ある決断を下しました。霊園に対して、「お金はキチンと支払いますから。 永代供養でお願いします。」と伝え、実際にそうしたそうです。 その決断を下し支払いを済ませた奥様も、1980年代に亡くなってしまいました。 夫婦間に子供がいませんでしたが、彼ら夫婦には遺族がいたので無事にお葬式は済ませたそうです。 時は流れ、数年に一回行くか行かないかでお墓参りを行っている遺族がいたとします。 ご存知だとは思われますが、ご遺族は霊園事務所に顔を見せなくてはいけない場合がございます。 無論、やや例外的なお話ですが、中には大規模な工事でそれが行えない時もございますね。 そこで、霊園の管理者から悲しい知らせを告げ知らされる時がございます。 対談形式で書き伝えます。
管理者「先代から、あのお墓は永代供養と聞いてはいる。 だが、33回忌迄は面倒を見ても良いと思う。 けども、それ以降は、お金を支払っていただきたい。 お金を支払っていただけない場合、今のお墓は、違った場所に行ってもらう事になる。」
遺族「家族と話した上で決めたいと思います。」
提案を理解した上でお金を受け取ったにも関わらず、後になって反故にされるようなものです。これは、最近になって各地で表面化している問題です。
やはり、管理者ないしは霊園を運営している会社が変わるとそういった問題が発生しやすいようです。 顔が通じる人が生きている間で、そういったお話になると、大変な問題になりやすいからでしょうかね? 言い換えると、支払った人とお金を受け取った人が存命中である場合、こういった話は発生しないでしょう。但し、仮に両者が存命中であっても運営会社が切り替わると先ほど述べた問題が発生しやすいようです。
永代供養は有限か?と疑問を投げかけたのは、これから先、何らかの動きを起こす人々が動く可能性があり得るからです。 これは、深刻な問題です。 「はい。」は、はい。「いいえ。」はいいえ。といった概念が存在していないからでしょうか? 恐らくは、間違えたエコヒイキをする人々は、「ご遺族が、管理料金を支払わないのが悪い。」といった主張をするでしょう。だが、どのような提案でお金が支払われたか? そのお金を受け取った管理者の責任があるのでは無いでしょうか?永代供養は有限であるならば、言葉の意味がなくなるばかりか詐欺行為になりかねません。 これでは、馬鹿げたご都合主義を伴う、無秩序です。
3.田畑のようなお墓と縮小化しているお墓
前者は、墓掃除を月一回以上していない場合、そうなります。 まるで、田畑といっても言い過ぎでは無い位に緑のお墓が形成されている場合もございます。 可能であれば、業者に依頼されてもよろしいかもしれませんね。 墓掃除業界では「田畑のようなお墓は緑の地獄」と言われているかもしれません。
後者の縮小化は、そのままです。本来はそれなりの広さを持つお墓ですが昨今の経済事情を反映してか、本来の大きさの75%程縮小しているように感じられます。 但し、これに限っては宗教上や霊園の問題になってきますので、余り気にしなくて良いかもしれません。
信仰上の考えから、どのようなお墓を形成するか否かについては、各人の自由意志の領域に関わってきます。
霊園ですが、実際に山野を切り開いて作り上げた墓地もございます。 表面的には大都市であっても、実は山野に位置する場合がございます。 山野を切り開くとなると、やはり平地の確保は難解ですからね。
マトメ
来月には、恐らくはお墓に赴かれる人々も多いでしょう。多額の出費。長時間の交通時間。これらの試練を乗り越えてもお墓参りに行かれるご遺族もおられるでしょう。
これからの不況の影響で、何かの動きがあると警戒した上で赴かないと、最悪の場合、お墓が無許可で撤去されているかもしれません。 可能であれば、管理者と最近の状況について話をされるのをお勧めします。 厄介なのが、お墓の周囲が開発の影響や高層マンションになってしまって土地の税金が値上がりした分を遺族に対して負担を求める霊園が出現してくるかもしれません。
又、ご存知だとは思われますが、一応、永代供養も有限である場合がほとんどらしいので、どういった内容で霊園側と契約をしたかについての記録を残すといった行動もこれからのご遺族には必要かもしれません。 霊園側も、ご遺族に状況を伝えないよりかは伝える責任があると思います。 法整備はいつごろ、出来上がるのかな? 仮に何らかの法整備が出来上がったとしても内容が問われます。 消費者は保護されるのであろうか?
永代供養の為に普通よりも多めに支払っても将来的に無効扱いされるとしたら、遺族はたまったものではありません。