センムのブログ

日常の事柄、仕事から趣味まで風の吹くまま気の向くまま書いてみたいと思います。

ハイキーローキー

2011-04-12 | 日記
昨日に引き続いて写真の話題です。
撮った写真は、明るいところから暗いところまで、全体にわたってきれいに写っているのが良いとされています。
その方が各部のディティールがよくわかりますし、露出を間違えても補正修正が容易になります。

しかし、時としてわざと明るく撮ったり暗く撮ったりします。
前者をハイキー、後者をローキーの写真と呼びます。

余談ですが、ネガフィルムというのは露出の許容値が大きく、プリントも含めるとさらに大きくなるので、少々露出に失敗しても修正されるので、広く普及しました。
デジタルは、さらに個人レベルで補正が可能となり、最近ではダイナミックレンジを極端に広くして、絵画か特殊なレタッチでしか作れなかった絵が、いとも簡単に作れるようにもなりました。

反対に、ポジフィルム(スライド用といった方がわかりやすいでしょうか)は、この露出の許容値が狭く、少しの露出の違いで全く印象の違う写真になってしまうこともあります。KRとかPKRという文字にピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私はこのポジフィルムを長きにわたり使っており、デジタル化した現在でもまだまだ現役で使うこともよくあります。
そのころから、露出コントロールを覚え、意図的にオーバー露出やアンダー露出で撮ったりします。

前述のハイキーローキーの絵作りなのですが、ローキー写真(意図的に「暗く」撮る写真)が好きなので、こちらはある程度撮り慣れているのですが、反対のハイキー写真(意図的に「明るく」撮る写真)はあまり撮ることがなく、どちらかというと苦手に思っています。

ローキーは暗く撮るのですが、言い換えればメイン被写体「だけを明るく」するという捉え方をすると、目的がよりハッキリするので、絵作りしやすいし、より写真の印象が強くなります。

が、ハイキーは全体が明るくなってしまい、原則的に「暗い部分がない」写真になりますから、技量はもちろんですがセンスがより問われるように思っているので、ついつい敬遠してしまいました。

しかし、昨日の友人が冬の富良野で、ハイキーで撮った写真を送ってくれたのを期に、改めて挑戦してみようと思い、この春の桜で試してみました。

やはり、写真は面白いものです。
作品について、ご意見など頂戴できれば幸いです。

ハイキーでの桜。

ローキーでの桜



東日本大震災の発生から一ヶ月になりました。
復興に向けて少しずつではありますが、あらゆることが動き出しています。
ここにきて余震が激しくなり、日々大変な暮らしをしていることと存じますが、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
一刻も早い復興をお祈りいたします。



有限会社木村製作所
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