9月3日(日)
<二日の話>
さぁ、今年も始まるよ!一度も休まずに開かれる『高輪』の同期会。
今年も子供の頃の面影を僅かばかりに残した紳士、淑女が集まった。
そして、ここ三年ばかり欠席をしていた女性が一人。
本当はH氏の出席が期待されていたのに、体調が思わしくなく懐かしい顔を見られなかったのが、残念。
今回の会場は高輪プリンスの近くで同窓生の店。
何時もならお酒を楽しむ店も満員になる程。
胸に下げた名札を見なければ分からない人も、話をしているうちにかつての小学生時代の思い出が表情に現れてくる。
忘れっぽい私は、何度も名札を取り上げる回数が多かったが、どこかに思い出が通っていないか探っていた。
ところで、最近は女性の出席も多くなったようだ。 これも、六十歳をすぎて思い出に浸れる機会が多くなったのではないかと思う。
会の日取りに合わせてアメリカからわざわざ出席している人もいて、様々な話題で賑わったようだ。
残念ながら、私の耳は聞こえにくいし、その上、足が定まらないときている。
もっと、話をしたい人がいても「まあ、思い切って出席をしてよかった!」ぐらいで我慢することにした。
7時頃、我が家まで迎えに来たTさんが、また、家まで送って下さることになって、店の前まで車を寄せてくださった。
夜の品川駅前はますます人出が多く、これから更に東京の大きな駅として発展するだろうと予想された。
彼らが小学生の頃には港南口(東口)の利用者は少なく、高輪口だけが賑わっていたのを思い出す。
この辺りは江戸時代は海だったが、その後、鉄道が敷かれ、徐々に開発されていったのだと聞く。
高輪の辺りは皇族の屋敷が多く、今ではホテルが散在するが、これも歴史の大きな変遷を感じる。
話によると、ホテルの敷地に道路が出来るとか、2020年の準備かなと思った。
高輪南町や、北町は彼らの懐かしい思い出の地、裏街道の姿も間もなく変わっていくのだろうと、寂しく思う。
それにしても、ますます、賑わう同期会。
「あの頃は、先生がすごく年上だと思っていたら、二十歳ぐらいしか離れていなかったんですね」と、声がかかった。
考えてみると先生はオトナ、彼らは小学六年生、数字じゃないんだなぁ!
今では、逆転か!
八十六歳の教師は言う。
来年はどうなるかな?
なんとか、自立するようにがんばろう!!