下記はAERAdotからの借用(コピー)です
ロイヤルファミリーをパートナーに選ぶ一方で、国民とメディアからの猛烈な批判をうける身の上。英国のヘンリー王子の妻のメーガン妃(39)と、秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約内定者小室圭(29)さんは、共通項が多く、何かと引き合いに出されがちだ。「先輩」のメーガン妃は、王室生活で味わった受難を告白し、「勇気ある告白者」として米国で成功した。小室さんも「成功者」となるのか。
* * *
「日本のプリンセス・マコの恋人は、メーガンとよく似ている」
英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、現地の友人らから、こんな言葉を耳にする機会が増えた。秋篠宮家の長女、眞子さま(29)の婚約内定者、小室圭さん(29)のことだ。
海外王室と違い、皇室は情報が外に漏れない。
「菊のカーテンに包まれてミステリアス(神秘的)だ、と関心は高い」(多賀さん)
英国に留学していた秋篠宮家の二人の内親王は、現地で親近感を持たれている。現地のタブロイド紙が「プリンセス・マコと恋人のケイ・コムロ」の話題を取り上げることもある。
「ただ、王室好きの英国人の間で、小室さんの評判はよくない」(多賀さん)
米国のドラマ女優のメーガン妃は、もちろん貴族出身ではない。厳しい芸能界でキャリアを積み、離婚経験を持つメーガン妃。人生経験の豊富な年上女房が、「世間知らずのヘンリー王子(36)をいいように操ってお金稼ぎをしている」。それが、英国におけるメーガン妃像だ。
小室さんも、「プリンセスを利用する野心家だ」といった風に、見られてしまうのだという。
ロイヤルブランドをビジネスに露骨に利用するヘンリー王子とメーガン妃の姿は、王室メンバーとしては、異色だった。王室を離脱する際に、ふたりは、王室の一員であることを表す「SUSSEX ROYAL」などの商標登録でビジネスを計画していた。これらを、英国とEUや米国、豪州やカナダの知的財産庁に出願。範囲は文房具などにも及んだことから批判を浴びた。
英王室はこれを禁じたことから目論見は外れたが、約15億円といわれるダイアナ元妃の遺産を持って英国を飛び出した。ふたりはすぐに、米国の動画配信サービスNetflixや、音楽ストリーミングサービスのSpotifyと番組制作への協力を含む契約を結んだ。成功報酬を入れると、300億円超と報じられた。
一家は、米カリフォルニア州サンタバーバラに16億円の豪邸を購入。ヘンリー王子もメーガン妃も、英王室の公務から完全に引退し、主要メンバーである「シニアロイヤル」からは外れている。それでもまだ、王室の公式ウェブサイトに掲載されており、一員には違いない。
ロイヤルの立場を利用した生々しい稼ぎ方は、王室を持たない米国はともかく、自国の王室を敬愛する人々には、嫌悪感を持って受け止められてしまうのだ。
小室さんもまた、「ロイヤルブランドを利用した」と批判された経験がある。思い起こされるのは2018年、米フォーダム大学ロースクールへの入学時の出来事だ。
「プリンセス・マコのフィアンセであるコムロケイが入学する」
大学はこんな文章を記載したうえ、小室さんは返済不要の授業料免除の奨学金を獲得した。本人の申告や承諾なしに、フィアンセとしてHPに掲載されることは、まずないはずだ。
実際、秋篠宮家の知人は、小室さんが留学に出発する少し前に、こんな不安を漏らしていた。
「両殿下は、眞子さまが皇族であるという立場が利用されるのではないか、と心配なさっていました」
周囲が不安を抱く理由のひとつは、メーガン妃と小室さんに共通する“能力”だろう。お金との距離感を含めて、社会で生き抜き「上」のステージにはい上がるための戦略に長け過ぎた点だ。国民が王室や皇室に、理想や敬愛を求める現代において、彼らの能力はロイヤルでは異質なものとして映ってしまう。
小室さんは、留学先で勉学にまい進した。
米国の法律専門誌である『NY Business Law Journal』に、論文が二回掲載され、NY州弁護士会のコンペでは、論文が2位に選ばれるという実績を残した。論文に選んだ題材のひとつは、「社会的企業のためのクラウドファンディング法改正の可能性への課題と示唆」。金融とビジネスの中心地NYにふさわしい内容だ。
多賀さんは、小室さんが論文に添えたプロフィル欄にも舌を巻いた。
「趣味をジャズピアノと記載した点はさすがです。NYはジャズの聖地の一つですからクラシックよりも親しみを持たれやすく、ホームパーティー開くから弾いてよ、と声もかかりやすい。趣味のよい人間だとアピールできます。コネ作りには効果的ですね。米国は、小室さんのような戦略的な人間は歓迎しますから、水があっているのでは」
米国での就職が有力視される小室さん。だが、そこに一抹の不安を感じてしまうのは、同じくロイヤルファミリーと国民に受け入れられず、批判を浴びた「先輩」メーガン妃が、ヘンリー王子を伴い「告白」という王室の暴露を始めたからだ。
昨年夏、メーガン妃の応援団であるライターらを著者として、王室との確執を記した自伝、『Finding Freedom(自由を求めて)』を出版。さらに、今年3月には米CBSテレビのインタビュー番組にヘンリー王子とメーガン妃が、5月には米国人俳優の務めるポッドキャスト番組「アームチェア・エキスパート」に王子が出演した。
番組でふたりは、王室で人種差別にふれる会話があったことや、メーガン妃が自殺を考えたことなどを赤裸々に告白した。ヘンリー王子は王室での生活について、
「映画の『トゥルーマン・ショー』と動物園を足したようなもの」
と、苦悩を吐露した。
この告白に対して、英国と米国の評価は、真逆だった。英国の著名やジャーナリストやテレビ司会者、メディアは、ふたりを猛烈に批判した。一方の米国では、「勇気ある告白をした」メーガン妃を称賛する声の方が勝った。
米ホワイトハウスのサキ報道官は、メーガン妃が自殺願望を告白したことに触れ、「メンタルヘルスとの闘いについて話すのは勇気がいる」とコメント。セレブも応援に加わる。米人気歌手のビヨンセは、3月のインタビューが放映されると、自身の公式サイトに、こうつづった。
「あなたの勇気とリーダーシップに感謝します。私たちはみんな力づけられ、励まされています」
テニス選手のセリーナ・ウィリアムズ、ドキュメンタリー監督のマイケル・ムーアなど、世論に影響を持つ著名人も、SNSで応援のメッセージを発信した。
「王室を持たない米国人は、ロイヤルという存在に愛憎半ばする感情を抱えています。アフリカ系の母を持つというマイノリティーに属する米国出身のメーガン妃。その彼女が、本家の英王室で受けた『受難』に対して、勇気をもって立ち上がったというストーリは、好意を持って受け入れました。プリンセスとの結婚問題で、国民やメディアの批判を浴びながらも米国で奮闘する小室さんの境遇は、メーガン妃と同じように、米国では共感を持って受け止められるでしょう」(多賀さん)
眞子さまと小室さんの結婚が延期になっているのは、小室家の金銭トラブルが原因だ。だが、海外では、細かい事情など認識されていない。
おまけに欧州では、女性も王位継承権を持つ王室が増えるなかで、男系男子による皇統を保持する日本の皇室は、閉鎖的なイメージを持って海外メディアに報じられている。適応障害になった雅子さまは、「籠の中のプリンセス」。愛子さまも「天皇の子どもなのに継承権のないプリンセス」といった枕詞が記事につくことが多い。
小室さんが取材を受けるかどうかは別にしても、
「米国メディアにとっても、ミステリアスな皇室の内情に興味を持っている人は多い。ましてや、プリンセスとの結婚問題で猛烈なバッシングの渦中にある小室さんの告白は、関心の高い題材に違いありません。英語が堪能な小室さんの場合、メディア側のハードルは格段に下がります」(多賀さん)
他方、宮内庁元職員で報道室で勤務した経験のある山下晋司さんは、仮に海外のメディアが小室さんに群がったとしても、それほどセンセーショナルな内容にはならないだろう、と話す。
「婚約内定者の立場である小室さんの場合、そこまで皇室との接点はありません。複数回お会いした皇族方も、秋篠宮ご一家に限られます。英王室の一員として生活したメーガン妃とは異なり、強烈な暴露話はないと思います。そもそも米国ではセレブとロイヤルを混同する人も少なくない。ましてや、アジアの国である日本の皇室の認知度は、英王室と比べて相当に低いはず。『眞子内親王殿下との思い出』だけでは、皇室や宮内庁が戦々恐々というほどの事態は、かつてチャールズ皇太子は、メーガン妃に硬く高温に耐えるレアメタルを指す「タングステン」というニックネームをつけた。バッシングなど、どこ吹く風のたくましさをもつ人だ。
小室さんも、日本のバッシング騒ぎを尻目に、7月末のNY州弁護士試験に向けて最後の仕上げにかかっていることだろう。(AERAdot.編集部 永井貴子)起こり得ないのではないでしょうか」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます