下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です
秋篠宮家の長女、眞子さまの結婚問題。皇嗣殿下は「(小室圭さんとの結婚を)認める」と発言されたものの、世間の反発は続いている。事態の推移を、紀子さまと同世代の女性、特に年頃の娘がいる母親はどのような気持ちで見守っているのだろうか。家族問題の評論家に話を聞いた。
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≪紀子様を責めるのはおやめください。母親としての気持ちがきっとわかるときがきますから≫
紀子さまの近況を報じる記事に対して、こんなコメントの書き込みがあった。ネットの匿名の書き込みにすぎないが、昨年11月の眞子さまのお気持ち発表から、秋篠宮家に対する世間の反応は批判の嵐ともいえる中で、どうしても言いたいことだったのだろう。文面から娘を持つ女性で、紀子さまと同世代と思われた。批判の中にも、この問題にはさまざまな見方があるようだ。
そこで今回は眞子さまの結婚問題を、紀子さまへ注がれる同世代の女性の視線に着目して、読み解いてみたい。冒頭の書き込みについて、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんは次のように推測する。池内さんは、紀子さまとほぼ同じ世代、かつ娘を持つ母親でもある。
「紀子さまが皇室に入られて、努力して積み上げてきた過程をリアルタイムで見てきている世代です。そして、自分も含めて誰もが子育てに100%の完璧はあり得ないことは身に染みてわかっています。眞子さまの結婚問題で、世間から紀子さまが責められるのを見聞きすると、同じ母親としては耐えられない気持ちになるのです」
池内さんは、かねてから紀子さまが置かれている苦しい状況を察してきたという。
眞子さまと小室さんの結婚問題について、紀子さまはどのようなお考えがあったのだろうか。まずは過去のご発言や経緯をふりかえってみよう。
眞子さまと小室さんの婚約内定の会見が開かれたのは2017年9月。同じ年の11月、秋篠宮さまのお誕生日の会見で、記者は、眞子さまのお相手である小室さんの印象について質問した。紀子さまは次のように回答された。
「初めの印象についてですが、初めてお会いし、話をしましたときに、丁寧で穏やかな印象を受けました。そして今も、同じような印象を持っております。先日になりますが、小室さんのピアノを聴きたいと話をしましたところ、快く応じてくださり、小室さんの優しいピアノの音色を聴きながら、私たちは心和むひとときを過ごしました」
ここで注目したいのは、小室さんのピアノの音色を褒めているところ。池内さんは、紀子さまは言葉を慎重に選ばれていると感じたという。
「私たちの世代は、自分よりも年下の男性に対しても娘が選んだ人ならば尊敬し、受け入れたいと考えます。相手のいいところを何とか探したいというのが親心というもの。紀子さまのご発言にも、そういった思いがにじみ出ている気がしました」
その後、週刊誌で小室さん親子の金銭トラブルが報じられ、2018年2月、眞子さまの結婚に関する儀式は正式に延期になった。さらに国民が驚いたのは、小室さんが留学のために単身米国へ渡ったことだ。いわば“宙ぶらりん”の状態で、結婚する相手を残していったということ。
池内さんは紀子さまのお気持ちを推察する。
「私たちの世代は20代で結婚、出産をしている女性が多いので、本人よりも母親の方が娘の年齢を非常に気にします。日本に帰ってきたときに娘は何歳になっているのだろうと、心配なされたのではないでしょうか。30歳を前にして3年間いなくなるなど、一般の家庭の母親ならば相手に詰め寄って問いただしてもいいくらいのことです」
小室さんが渡米した後の、2018年11月の秋篠宮さまのお誕生日の会見のご発言をふりかえってみよう。紀子さまはひたすら眞子さまを案じているというのがわかる。
「昨年の夏から、様々なことがありました。そして折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で、昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした」
「家族として非常に難しい状況の中にありますが、私は、長女の眞子がいとおしく、かけがえのない存在として感じられ、これからも、長女への思いは変わることなく、大切に見守りたいと思っております」
この会見で秋篠宮さまは、「問題をクリアするということ」が必要だと強調され、多くの人が喜んでくれる状況にならなければ、婚約に当たる納采の儀を行うことはできないと明言された。当然、その後の小室さん側の対応に注目が集ったわけだが、2019年1月、マスコミ各社に小室さん側から文書が送られてきた。そこには、次のような一文が書いてあった。
「金銭トラブルは解決済みの事柄であると理解してまいりました」
多くの国民にとっては想定外の内容で、その姿勢に疑問を感じたことだろう。
紀子さまのご発言のトーンも少し変化してきたように思われた。2019年9月、皇嗣妃になられた紀子さまはお誕生日に際し、記者の質問に文書でご回答。眞子さまの結婚についてのお気持ちについての質問の回答は、ぜい肉をそぎ落としたように、短くまとめられていた。
「延期のことも含め、現在、長女は、さまざまな思いを抱えていると思います。このような状況で、長女の気持ちを推測するなどして現状や今後についてお伝えすることは、控えたいと思います」
その一年後の2020年9月のお誕生日に際しての文書でも、多くは語らなかった。
「長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では,共感したり意見が違ったりすることもありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」
一見すると眞子さまの気持ちに寄り添い、応援していきたいという内容のようにも読めるが、池内さんは、あることに気がついいたという。
「『尊重したい』に『できる限り』という言葉がついています。もちろん、幸せになってほしいという思いが前提にあると思いますが、この表現が意味するところは何でしょうか。裏を返せば、『限度がある』というようにも読み取れます」
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