下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です
「消化の速さ」によって食品を分ける
ヨーロッパを中心に、世界各国で話題となっている「アダムスキー式腸活法」。その根幹にあるのは、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、毎回の食事で食材を「正しく選ぶ」ことで腸に負担をかけず、「腸を詰まらせない」というものです。
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消化の速い「ファスト」に分類される主な食品は、「果物(ジュースなどの加工品を含む)」「ヨーグルト」「トマト」「カボチャ」「パプリカ」「唐辛子」などがあります。「肉」「魚」「野菜」「穀物」といった、それ以外の多くの食品が消化の遅い「スロー」に分類されます。
この2つを同時に食べないようにするのが、アダムスキー博士の「腸活メソッド」の肝なのですが、日本人である私たちの身近な食事で、「『ファストの食べ物』の組み合わせ」「『スローの食べ物』の組み合わせ」というと、いったいどんなものがあるのでしょうか?
今回は、「アダムスキー式腸活メソッド」にのっとると、私たち日本人の身近な食材ではどんな組み合わせがあるのか、5つの簡単例を紹介しま
大豆は「悪玉コレステロール値」を下げる効果がある
【1】「納豆ご飯」+「旬の野菜のおみそ汁」【「スロー」の組み合わせ】
「アダムスキー式腸活」でも「スーパーフード10」の1つに挙げられている「大豆」。大豆には、定期的に摂取すると、「悪玉コレステロール」の値を下げる効果があるといわれています。
日本の朝ご飯の定番、「納豆ご飯」に「おみそ汁」であれば、大豆をたっぷりと摂取することができます。
おみそ汁には、「旬の野菜」をたっぷり入れるのがおすすめです。旬のものは消化によく、その場所で育ったものを、その場所の気候に合ったタイミングで食べることは腸にとってもいい、とアダムスキー博士は述べています。
また、おコメは「玄米」がおすすめです。精製によって取り除かれるコメの「ぬか」にはビタミンなどの栄養がたっぷりと含まれているからです。
素材に含まれている栄養成分まで、逃さず摂取するようにします。もちろん野菜や玄米で食物繊維をたっぷりとることで、腸の汚れを減らす「デトックス効果」も期待できます。
【2】「焼き魚」+「大根おろし」【「スロー」の組み合わせ】
日本人の大好きな「焼き魚」も、腸にいい食事の1つです。魚、とくにサバには、「オメガ3脂肪酸」という体に欠かせない栄養素が含まれています。このオメガ3系の脂肪酸を定期的に摂取することで、循環器疾患、炎症、がんのリスクを防ぐ効果が期待できるとアダムスキー博士は述べています。
焼き魚にはレモンやかぼす、すだちなどを絞ってかけたくなりますが、かんきつ類を含めた果物は、消化の速い「ファスト」に含まれるので、腸をきれいにしたいのなら、ぐっと我慢。
その代わりにおすすめなのが「大根おろし」です。大根は皮にたくさん食物繊維が含まれるので、皮ごとすりおろせば、さらに腸活効果が期待できます。
「野菜」は消化管の「煙突掃除人」
【3】「生野菜サラダ」+「オリーブオイル」【「スロー」の組み合わせ】
「野菜」は繊維が多く、消化管の中で「煙突掃除人」の働きをしてくれるので、たっぷりとるようにします。
生野菜にたっぷりの「オリーブオイル」をかけるのは、腸の汚れをはがして排出するために理想的な食事法です。消化管にたまった汚れを下へと滑らせるために効果的なものが、このオリーブオイルをはじめとした、アマニ油やココナッツオイルなどの「高品質の植物性オイル」だからです。
腸の健康のためには、炒め物や揚げ物で加熱して使うのではなく、非加熱のまま摂取するのを、アダムスキー博士は推奨しています。「オイルは太る!」と考えて敬遠する人も多いのですが、腸の滑りをよくするためには非加熱の植物性オイルがおすすめです。
アダムスキー博士は「非加熱オイルをスプーン1杯飲むよりも、腸が詰まっているほうが、はるかに太りやすい」とまで言っています。
たっぷりの新鮮な生野菜に塩とオリーブオイルをかければ、簡単でおいしい、しかも腸をきれいにしてくれるサラダの完成です。
【4】「バナナスムージー」【「ファスト」の組み合わせ】
朝食にぴったりの「バナナスムージー」。それに、消化の速い「ヨーグルト」や「はちみつ」を入れて作ってもいいですね。
バナナをはじめとした「黄色の果物」には「カリウム」が多く含まれ、「アンチストレス効果」が期待できます。ストレスは腸の大敵。食事で少しでも軽減できるのなら、これほどうれしいことはありません。
バナナのほかにもオレンジやパイナップル、キウイやマンゴーといった黄色の果物には、ストレスを和らげる効果が期待できます。その日の気分で、「アンチストレススムージー」を作れば、腸にとってもいい1日のスタートになります。
最後は「ファスト」に分類される食べ物で「みかん」と「緑茶」の組み合わせです。
【5】「みかん」+「緑茶」【「ファスト」の組み合わせ】
冬のなごみのひとときに欠かせない「みかん」と「緑茶」。これも実は「アダムスキー式腸活メソッド」でおすすめしている組み合わせの1つです。
果物の中でも、とくに「かんきつ類」は腸の汚れを溶かして落とす「パイプ洗浄効果」が高く、アダムスキー博士は、みかんだけでなくオレンジやレモンといったかんきつ類を日常的に摂取するよう、すすめています。
かんきつ類は「ビタミンC」を多く含むだけでなく、抗炎症作用のある「ファイトケミカル」がたっぷり含まれるので、がん細胞の増殖を抑制する効果も期待できるのです。
冬にこたつでみかんを食べるときにどうしても恋しくなるのが、温かい緑茶ですが、実はこの緑茶も「腸活スーパーフード」の1つ。「カテキン」の中でも日本茶に含まれる「エピガロカテキンガレート」には、がん予防に最も高い効果があるといわれています。
このカテキンは、茶葉がお湯につかる時間が5分未満だとわずか20%程度しか抽出されないともいわれており、緑茶の健康効果を期待するのであれば、8~10分浸してから飲むのがおすすめです。
「消化管」がふさがっていると健康法の効果は「半減」
ちまたの食事療法やアドバイスというのは、「あの食品が体にいい」「この食べ物が健康に効く」といったものが大半です。しかし、こうした食事療法では「体にいいからといって、健康にいい食べ物を摂取するだけでは不十分だ」ということまでは教えてくれません。
消化管がふさがってその働きが落ちた状態では、どんなにいい食事をとっても、期待するほど効果を発揮できなくなります。実は、何が体をよくするかを決定しているのは、私たち自身ではありません。それを決める「最高の裁判官」は「消化管」、つまり「腸」なのです。
こうした消化管の汚れや詰まりは、「ファストの食品」と「スローの食品」を分けて摂取していくことで徐々に解消されていく、というのが「アダムスキー式腸活メソッド」の根幹です。そうして腸がきれいな状態になってはじめて、「体にいい食品」が体内で効果を十分に発揮できるようになると考えられるのです。
「腸にいい組み合わせ」を探すのはさほど難しいことではありません。とくに和食では食材の多くが「スロー」であり、その中には大豆や緑茶といった「腸活スーパーフード」もたくさん含まれています。
皆さんも世界中で話題の「アダムスキー式腸活法」を学んで、身の回りの生活を見直し、「最高の腸」と「健康」を手に入れてください。
(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)
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