下記の記事は女性セブンオンラインからの借用(コピー)です
新型コロナウイルスの感染拡大で“ステイホーム”が求められるいま、上皇上皇后両陛下も仙洞仮御所(東京・港区)でのおこもり生活が続く。
「美智子さまはいま、長年のご趣味であるピアノを思うように弾けない状態だと聞きます。指がこわばって思うように動かず、さらに、背筋を伸ばすと首や肩が痛くなるため長時間座ることもできないそうです」(皇室ジャーナリスト)
1月上旬、緊急事態宣言が発出されたことも相まって「隔絶生活」はさらに進んでいるという。
「元日は天皇皇后両陛下の新年ビデオメッセージをテレビでご覧になり、続く2日、3日には御所で箱根駅伝を応援されたそうです。新型コロナ感染防止のため、御所には最低限の宮内庁職員の出入りしかないので、人との会話も極端に減っているようです」(宮内庁関係者)
美智子さまは昨年末にはパソコンを使い、皇族方とリモートでお話をされたこともあったという。だが、機械が苦手でいらっしゃることを考えると、そうした機会も頻繁ではないだろう。
「ご夫妻は穏やかに過ごされてはいますが、ご体調は万全といえません。美智子さまは年が明けても変わらず、夕方になると原因不明の微熱に悩まされる状態が続いています」(前出・宮内庁関係者)
さらに心配なのが「手の指のこわばり」だ。日常生活への影響も少なくないだろう。
「お食事の際には箸やスプーンを握る手に力が入らず、余計な時間がかかるはずです。精神的にもフラストレーションがたまる日々ではないでしょうか」(皇室記者)
上皇陛下は昨年、週に数回のペースで皇居にある生物学研究所に通われていたが、今年に入ってからは緊急事態宣言もあって、控えられているという。
「例年なら1月下旬から2月上旬にかけては葉山御用邸(神奈川・三浦郡)で静養されます。しかし、それも新型コロナの影響で中止に追い込まれました。誰とも会えず、心身を整える機会であったご静養にも行けない。さらに、体は思うように動かない。美智子さまにとって隔絶生活のストレスは非常に大きいものでしょう」(前出・宮内庁関係者)
日々の運動は御所の庭を散策される程度。だが、かつて住まわれていた皇居に比べるとはるかに狭く、景色も代わり映えしない。そうした環境が、またさらにご夫妻のお体に無理を生じさせている。
自粛生活で体中の痛みが増す
井尻整形外科の井尻慎一郎院長は、長い自粛生活の影響をこう語る。
「自宅にこもりきりの生活が続くと、心身にかかわるあらゆる機能が低下します。特に高齢者が注意すべきは、歩行能力が落ちて転びやすくなり、転んだら骨折しやすくなることです。認知能力が衰えるといった症状も見られます」
国立長寿医療研究センターの発表によれば、コロナ禍で高齢者の運動量は約3割も減少した。それにより、要介護高齢者の増加が懸念されるという。
上皇ご夫妻もご活動が減っておられる。そもそも美智子さまは2019年6月に白内障の手術を受けられ、同年9月には乳がんの手術も受けられるなど、ここ数年、体のそこここの不調に悩まされてきた。ただでさえ苦しい状況にあるお体が、コロナ禍によってますます悲鳴を上げていることが懸念される。
「美智子さまは2005年に頸椎症性神経根症を患われました。強い痛み以外に手の麻痺を伴うこともあるので、体を動かしにくくなり、握力が落ちるということもあったはずです」(井尻さん・以下同)
さらに怖いのが、前述した「手指」の症状だ。
「女性は男性に比べて関節が弱く、変形しやすい。にもかかわらず、細かな家事をすることが多く、年を経るごとに影響が出やすいと考えられます。なかでも手指の第一関節は変形しやすい。高齢になればなるほど、指の変形も増えるので、高齢女性は関節変形と工夫して長くつきあう必要があります」
そうした体の不調に、ストレスフルな自粛生活が拍車をかける。
「人と会わない日々が続くことで、ストレスを抱える人が増えています。すると、精神が落ち込み、衰えを加速させる。さらに、精神の落ち込みは体にも悪影響を及ぼし、抱えていた体中の痛みが増すことにもつながります」
美智子さまは、御代がわりまで多忙な生活を送られ、皇后として想像を絶するプレッシャーと闘われていた。だが同時に、日々の公務に取り組まれる責任感が生活に張り合いを生み、美智子さまの健康を支えていた側面もあっただろう。人と会わない生活が続き、日常生活もままならないいま、抱えていたあらゆる痛みが加速し、美智子さまを追い詰めているのかもしれない。
※女性セブン2021年2月4日号
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