皆さんと一緒に考えましょう

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「不幸な日本人」と「幸せな日本人」の生き方の差

2021-08-13 13:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です


GDPや健康寿命は低くないのに、なぜか幸福度が上がらない日本人。いったい、なぜ日本人は幸せを感じづらいのか? その理由と今日から幸せになるための4つの習慣を、医師でベストセラー作家の鎌田實さんによる新書『ミッドライフ・クライシス』より一部抜粋・再構成してお届けします。
毎年、国連の関係機関から世界幸福度ランキングが発表される。1人当たりのGDPや社会的支援、健康寿命、人生における選択の自由度、他者への寛容さ、汚職や腐敗のなさなどを数値化したものだ。
なぜ日本人は「幸せ」になれないのか?
2018年、日本は54位だった。2021年はさらに下がって56位。日本はGDPや健康寿命については決して低くない。社会的支援や自由度もまあまあなのに、幸福度がなかなか上がらない。
日本人の幸福感が少ないのは、セロトニンのレセプターが欧米人に比べて少なからだという説がある。日本の幸福度を上げていくには、一人ひとりの幸福感をもっと大事にしていく必要があるのではないか。
そこで身体と心の側面から幸福感を高めるために必要な4つのポイントを挙げる。
1.セロトニンを増やす
レセプターが少なくとも、セロトニンそのものを増やしてしまえばいい。うつ病の治療では、脳内のセロトニンの濃度を減らさないようにする薬がよく使われている。そうすると、鬱々とした気分が減っていくからだ。
薬を使わなくても、感動したり、リズミカルな運動をした時に、セロトニンがよく分泌される。『70歳、医師の僕がたどり着いた鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)で紹介した鎌田式のスクワットやかかと落としはこのリズミカルな運動にぴったりだ。もちろんウォーキングもいい。
2.達成感を大事にする
目標を達成すると報酬系の快感ホルモン、ドーパミンが出る。ドーパミンが出ると気持ちよくなり、もっとやる気が出てくる。
コツは実現可能な目標を立てること。いきなりできそうもない目標を立てても大抵は失敗に終わる。小さな目標達成でも「やったー!」という気持ちになれるようにすることが大事だ。
3.今の自分を肯定する
故・樹木希林さんと対談したり、交流があった。お家にもお訪ねした。彼女が乳がんになった時、ぼくに「乳がんになってよかったのよ」と言った。幸福感の高い人は自分自身や現状を肯定できる人だ。
『ミッドライフ・クライシス』(青春出版社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。
どんなに厳しい現状でも肯定することで、プラスの側面が見えてくる。自分の人生の価値を自分で握り続けることは幸福感の基本。そのためには自分の生き方や生きてきた歴史を肯定することが大事と言える
4.睡眠が大事
睡眠は日々の疲れを解消し、健康を維持するうえでは大切だ。そしてストレスを溜め込まず、幸福感を長くキープしていくために、よい睡眠は欠かせない。朝起きたら太陽の光を浴びて、体内時計をリセットしよう。太陽に当たると、セロトニンが分泌される。
夕方になり太陽の光が弱くなると、メラトニンという睡眠誘導物質が出てくる。睡眠時間が5時間を下回る生活が続くと、脳卒中や心臓病になる危険性が約2倍になるという報告がある。できるだけ朝起きて、太陽に当たり、いい睡眠をとることが大切だ。
大事なのは「4つの習慣」
ここでまとめておこう。
1.感動体験やリズミカルな運動などによってセロトニンを増やすこと。
2.小さなことでもいいので、自分の達成感を大事にすること。
3.自分という存在を前向きに捉え直すこと。
4.夜しっかり寝て、朝きちんと起きること。
この4つのことを意識することでセロトニンを増やし、ミッドライフ・クライシスを乗り越えていって欲しい。
「自分は幸せではない」とただ嘆いても、幸せは永遠にやってこない。ほんの少しの工夫と気持ちの切り替えで、幸せを呼び寄せることができるのだから、人生ってやっぱり楽しい。
文豪・トルストイにこんな言葉がある。
「幸福は、己れ自ら作るものであって、それ以外の幸福はない」

鎌田 實 : 医者・作家



コメントを投稿