治療が始まるということ。 長野県 乳癌 抗癌剤治療 医療用ウィッグ・かつら オオネダ

Ｓさまがヘアエピテーゼの作成のためにご主人さまと一緒にご来店くださいました。


ご来店の数日前にご主人さまから「妻の髪もカットできますか？」


というお電話でのご相談をいただき


「それでは、その時に（ご来店時に）相談させていただきますね」


ということでしたが、ご来店いただいたときには既にショートヘアになっていました。


それがまた、Ｓさまに似合っていてカッコイイのです。


僕「髪をカットされたのですね。今あるヘアエピテーゼはロングヘアですが、同じように（ショートヘア）カットしますか？」


Ｓさま「いいえ。長いままでお願いします」


Ｓさまのご要望通り、ヘアエピテーゼの前髪だけをカットさせていただきました。


Ｓさまは以前、一度ご相談に見えてくださったのですが、そのときとは様子が違う感じがしました。


僕の思い過ごしかもしれませんが、治療が始まり、髪が抜けるのを目前となっているからかもしれません。


会話は必要最小限だけでしたが、Ｓさまの気持ちが伝わってくるようでした。


まだお若いＳさま。そのＳさまが受けるショックは言葉にならないと思います。


また、他人（ひと）には分からないことだと思います。


話は飛びますが、昨年の検診で、僕は「肺に影があります」と診断されたことがありました。


肺に影ということは、結核か肺がんを直ぐに想像しました。


「今ここで自分が、どちらかの病気と診断されたら仕事はどうなるのだろう？収入は？家族は？」


それはもう、いろいろな不安が頭の中をよぎりました。


また病院に再検査のお願いをしたのですが、予約でいっぱいのために１週間以上先になってしまいました。


その時の１日の長いこと。


「早く検査して欲しい」「一日も早く、結果を知りたい」「もし、どちらかならば１日も早く治療して欲しい」「このわずかな日に進行していたらどうするの」


などなど、焦る気持ちばかりでした。


２回検査を受けて、結局は違ったのですが、あのときの気持ちは忘れることはありません。


Ｓさまは、これから始まるのです。


そのことを考えたら、どんな言葉をかけて良いのか分かりませんでした。


自分が出来ること。。。ヘアエピテーゼを通して、少しでもＳさまの気持ちを楽にしてあげることしか出来ません。


Ｓさま。遠慮なく言って下さいね。



今日のひと言
一緒に歩いていきましょう。



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