[事例]
1.水素が発生する入浴剤をもらい使用したら湯の温度が高く火傷をした。入浴剤を入れる容器を渡されなかった。
(2015年4 月受付、被害者:埼玉県、女性、40 歳代)
2.テレビショッピングでデトックス効果のある水素の入浴剤が紹介されていたのを見て注文した。届いた入浴剤を湯船に入れたら泡が出て湯温より高温になり驚いた。
(2015年12 月受付、被害者:東京都、女性、80 歳代)
3.自宅の浴室で初めて買った入浴剤を試そうと父がセットし、児に手渡した。当該商品は使い捨てカイロのような袋に入った入浴剤をプラスチック製のカゴの中に入れて、浴槽のお湯の中に沈めて使用する。児がお湯の中に入れた入浴剤を拾い上げたところ、左手に熱傷を負った。
(事故発生:2016年1月、女児、7歳)
[テスト結果]
1.湯に入れている場合
全ての銘柄で、湯につけるとすぐに入浴剤の表面が90℃程度の高温になり、その状態が長いものでは約3分間持続するものもありました。
2.湯から取り出した場合
湯に入れて直ちに取り出すと、入浴剤表面から高温の蒸気が発生し、入浴剤本体に直接触れなくても、やけどを負ってしまう可能性がありました。
[アドバイス]
1.水素を発生するというパック型入浴剤は湯に入れると表面が直ちに高温になり、しばらく持続します。直接、入浴剤に触れないように注意しましょう
2.水素を発生するというパック型入浴剤は、湯に入れた直後に取り出すと、高温の蒸気を発生します。湯に入れた後は、しばらく取り出さないようにしましょう。
[出典]
国民生活センター 2016年7月21日
発熱反応を伴い水素を発生するというパック型入浴剤-使い方によっては、やけどのおそれも-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160721_1.html