餃子・春巻きの皮は、小麦粉を水で練ったものを薄く延ばして作りますが、表面積が大きいため乾きやすくなります。
空気中の湿度にもよりますが、皮がやぶれやすくなったりヒビ割れしたりするのは乾燥が主な原因かと考えられます。乾燥を防止するには、保湿効果のあるものを混ぜると、破れによる食品ロスが軽減されます。
保湿効果のあるものでしたら、ある種の糖類が使えますし、乳酸ナトリウムも保湿性がありますので使用できると思います。乳酸ナトリウムは水分の蒸発・流出を防ぐ効果がありますので、水分の多い食材でも冷凍・解凍による変質は少なくなりますし、和菓子の冷凍などにも使用できます。乳酸ナトリウムはタンパク質に作用しますので、小麦粉製品に多く用いると若干、柔らかくなる傾向がございますので、少し注意が必要になるかもしれません(食感など、少し変わります)。
保存の目的で餃子の皮にアルコール(酒精)を練り込んでいる場合、保湿効果のあるものと併用するとアルコールの揮散を防ぎます。その結果、より保存効果を高めることができます。アルコールは蕎麦には使えませんが、生うどん・生ラーメンに併用すると保存期間が延びます。