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コラムー韓半島平和の道

2010年12月06日 | 南北関係関連消息
★今日から韓国の海岸線で砲撃訓練が始まる。韓国軍がオブザーバー参加する史上最大規模の日米軍事演習も、現在行われている。北はこの状況で突発事故が起きれば…、と例のごとく強気の警告を発した。
こんな時だからこそ、チョンヨンジュのコラムが、より輝くのかも知れない。namsang




               韓 半 島 平 和 の 道

                   チョン・ヨンジュ言論人



韓半島に危機が漂うとき,いつも思い浮かぶ場面がある。 北朝鮮核問題が騒々しかった時期の1990年代初め、米国下院アジア太平洋小委で開かれた北朝鮮核問題聴聞会風景だ。
レーガン大統領時期国防部次官補を過ごした強硬鷹派リチャード・パールは、聴聞会証人として北朝鮮核施設に対する武力攻撃を強く主張した。 ところがその聴聞会に他の証人として現れたジョン ウィコム前駐韓米軍司令官は、軍事力使用に正面から反対した。 “軍事攻撃は現在の韓半島に配置された大規模軍事力から、まちがいなく戦争に拡大する、岩盤が多い北朝鮮地形の特性上地下施設に対しての奇襲攻撃をしても成功を収める確率は低い”と話した。

米国は実際90年代中盤、対北朝鮮軍事作戦を真剣に検討した。 特に94年北朝鮮核危機の時米国は数十万人の米軍を動員するなど対北朝鮮軍事力使用を検討し、数回模擬空襲実験までした、と当時米国言論は報道した。

しかし軍事力使用をあきらめて外交交渉に方向旋回した。 決定的理由は北朝鮮が可愛いからでなく、軍事作戦による‘終末的被害’のためだった。 当時韓半島戦争戦略を樹立したゲリーラック駐韓米軍司令官は在来式戦争が起きれば、8万~10万人に達する米軍の人命被害を含む全100万人の南側人命被害が発生すると予想した。

1996年5月リチャード・マイヤーズ駐日米軍司令官も退任記者会見で“北朝鮮と戦争が勃発する場合‘天文学的な’人命損失があるだろう”と話した。

この時、米国政府が推算した第2朝鮮戦争時の人命被害は、在来式戦争の場合に限定させた。 しかしその後北朝鮮は核兵器実験までしたし、その上南側にも数十基の原子力発電所があって、戦争がさく烈すれば核放射能物質の汚染による恐るべき被害が発生する可能性は非常に高い。

これが韓半島が置かれている冷酷な現実だ。
それでも南北の強硬派は危険な火遊びをはばからない。 先週北朝鮮は延坪島民間人地域にまで砲撃を加え、朝鮮戦争以後最も危険な状況を触発させた。その後も“躊躇なく2次、3次の物理的な報復を加える”という挑発性発言をしてきた。

北には、このように人民の境遇を度外視する軍事冒険主義で体制を維持しようとする、強硬派が存在する。これらを包囲・弱化させる平和管理をしないと、事態は暴発するかも知れない。

‘戦争も辞さない’ ‘無慈悲な軍事対応’を叫ぶ強硬派は南側にもいる。 保守言論をはじめとして無責任な政治家たちが、競って強硬発言をする。 火薬庫に火をともせと催促をする姿だ。

ここに韓半島政策で格別ビジョンを見せられないまま国内問題に埋没しているバラク・オバマ大統領まで、‘力の米国’を前面に出して西海で巨大軍事作戦を展開しながら中国まで圧迫している。
そこに言葉をコロコロ変えることで信頼までなくしたイ・ミョンバク大統領の、無概念対北朝鮮政策がある。 深刻な危機と新しい冷戦の対決構図の中で、韓半島平和は風前の灯火の様相だ。

平和は私たちが息する空気と同じだ。そのままある時は、その存在さえ忘れる。 MB政権以前、十何年の間がそうであった。

しかし不足すればどれくらい大事な存在なのかを、はじめて悟ることになる。
韓半島の平和管理のためには誠心誠意の努力と忍耐、韓半島安保の全体を見る知恵とビジョンが必要だ。

そんなことが全部入っているロードマップがある。 南北の間になされた色々な合意文だ。
特に二度目の首脳会談で作った合意文には現実的方案までみな含まれている。 今韓半島の火薬庫に浮上した西海5島とこの地域の平和のための具体的方案まで、みな含まれている。

私たちの生命と生存を保障してくれる平和体制のために、何をしなければならないのか。国民各自が本当に冷徹に判断しなければならない。 誤った政権と言論に対する最終審判者は国民であるから。





“大統領、‘電話しない’という約束、最後まで守って下さり感謝します”

2010年12月06日 | 南域内情勢
写真ーノムヒョン財団チョン・ヨンジュ理事



★僕の大好きな尊敬する言論人だ。コラムと記事は簡明にして、真実をずばーっと突く。
その後、落下傘でおりたKBSインギユ現社長は、言わずと知れたMB特補出身。…namsang


●“大統領、‘電話しない’という約束、最後まで守って下さり感謝します”

去る11月18日、光州NGOセンターで開かれた<ノ・ムヒョン財団> ‘対話の広場’でチョン・ヨンジュ理事は講師として招かれた。‘対話の広場’の主題ー‘イ・ミョンバク政権と言論’講演のために、遠く光州まで来たチョン理事は疲れるそぶりもなく、講演会場を見て“ワ~本当にたくさん来られた”と感心した。


チョン・ヨンジュー 韓国現代言論史から消すことのできない生粋の言論人だ。40年間身を置いた言論界において、数多くの記事とコラムで後輩言論人らの手本になった人. 朝中東の本質を‘組織暴力言論’と糾弾し、言論改革運動にもう一つの動力を作った.
KBS社長在任中、検察と言論が逆さに吊るしはたいてもホコリ一つ出てこなかった人物、 すべての手段を動員したが欠陥を探せないと‘背任疑惑’をおっかぶせて彼の意欲を失わせようとした人物.
結局彼は、任期中にKBS社長職にいながら解任された屈辱を体験した。

去る10月、彼は1審に続き2審まで勝訴して解任の不当性を証明した。 それで気分が良いのか、よく笑う。その理由は?

“最近よく笑います。 笑わないでおられましょうか。 一日寝て眼が覚めると、MBの任期が一日ずつ減る、 楽しいですね。”


※残念ながら抜粋して載せる(訳者注)

●大統領の約束

私が2003年にKBS社長に任命された年の5月、KBSで授賞する海外同胞賞受賞者夫婦らと共に大統領府の招請を受けた。
昼食を終えた後大統領府を離れる私に大統領が
“チョン社長、これから私は、お二人には電話をしません。 KBS社長と検察総長には、電話しません”とおっしゃった。

2008年8月、私はKBS社長を解任された後ポンハを訪問した。私の在任中大統領が、 本当にただの一度も電話をされなかったことに対して、感謝の気持ちを伝えたかった
その時多くの話を交わした。 特に言論改革に対して話を交わした。
大統領は、政治が歴史を大きく変えることができなかった、結局文化運動が歴史を変えるようだ、その核心が言論改革だ。とおっしゃった。 それがその方との最後の対話であった。

…しかし大統領は、自律と独立を付与した‘検察’と‘言論’、この二集団によって残酷に亡くなった。 政治検察があらゆる事実を膨らませて被疑事実を公表すれば、言論はさらに膨らませて中継放送し侮辱を与えた。

以下略―残念ですが…。次の世論調査、意味深!



ノ・ムヒョン評価変わった(極から極へ)

2010年12月06日 | 南域内情勢
★何故か保守言論の一角を占める中央日報が、以下のような世論調査結果を報道した。namsag


ノ・ムヒョン評価変わった(極から極へ)
…経済成長も李大統領より貢献

www.borine.co.krKeyword Link | x

ノ・ムヒョン前大統領に対する評価、生前は苛酷を極めたが、最近の調査では好意的に大きく変わったことが分かった。

‘中央日報’報道によれば、
5年前の2005年大統領在任時盧大統領に対する評価と、2010年調査した評価で肯定的評価が2~4倍近く高まった。

政治発展項目で5年前30.1%に終わった評価は、今回の調査で67.9%と2倍以上高まった。
経済成長は何と15.0%から58.6%と4倍近く増えた。 特に経済成長はパク・チョンヒ前大統領に続き二番目に高く評価された。
南北和解分野もまた、56.8%から80.1%に大きく膨らんだ。


歴代大統領に対する全体的な評価でも、盧前大統領はパク前大統領に続きキム・デジュン前大統領と共に共同2位を占めた。 引き続きイ・スンマン-キム・ヨンサム-チョン・ドゥファン-ノ・テウ前大統領の順序であった。

現職のイ・ミョンバク大統領
に対する評価は、政治発展(44.1%)と経済貢献度(47.1%)で全部盧前大統領より低い評価を受けた。
南北和解項目では33.2%だけ肯定的な評価を下した。 ハンナラ党支持層もやっと36.8%だけ支持評価を下した。

‘中央日報’はこれに対して“現職ディスカウント”を勘案すれば低くない水準だと解説した。