
貫井徳郎という作家を正直今まで知らなかった。
本屋でこの人の作品で「これはどうなんだろう?」って気になったのがあったんだけど
上下巻だったものだから「はずれだったらちょっとイヤだな」と思い
彼のデビュー作のこの本をサボさんと一緒に買った。
この本についてる帯がよくない。
驚愕のクライマックス!とか高村薫氏絶賛!とかね。
「ルームメイト」読んだときにもそういう「煽り帯」が鼻についたんだけど、
今回もそういうのが邪魔だった気が。
私の個人的な感想としては久しぶりにまともな作品を読んだかも~
って感じですごく気に入ってる。
読んだ後にみんなの感想をアマゾンで見たけど、
やっぱり帯に誘われて買った人は「途中でトリックがすぐ見破られた!がっかり」
みたいなことを書いてあって、かなり賛否が分かれてる。
でもね、私はこの本はトリックを読ませたかった本ではないと思うのよね。
確かに結末は何も解決してなくて、そして本当に物悲しさと
何とも言えない徒労感とかでいっぱいになるんだけど、
おそらく本当に心に穴があいてしまった人は、どんなにそれが合理的ではないと
わかっていても、その穴を埋めるために非合理的なことでも信じて頼らざるを得なく
なってしまうんだ、っていう部分を伝えたかったんじゃないかと思う。
だからこの作品が推理小説なのかと言われたら疑問。
おまけに読後感もこの悲しさが心の中を埋めるので必ずしも良くない。
なんだけど、この「慟哭」ってタイトルの意味が最後にはわかる。
最初の方で警察のキャリア、ノンキャリアの話とかちょっと私はあんまり好きじゃなくて
これ結構時間かかるかも~とか思ったにも関わらず、結局4日で読んだのは
途中がすごく引き込まれる内容だったから。
私はこれ良かったと思う。
2月の最初にいい本に出会えてよかった~
本屋でこの人の作品で「これはどうなんだろう?」って気になったのがあったんだけど
上下巻だったものだから「はずれだったらちょっとイヤだな」と思い
彼のデビュー作のこの本をサボさんと一緒に買った。
この本についてる帯がよくない。
驚愕のクライマックス!とか高村薫氏絶賛!とかね。
「ルームメイト」読んだときにもそういう「煽り帯」が鼻についたんだけど、
今回もそういうのが邪魔だった気が。
私の個人的な感想としては久しぶりにまともな作品を読んだかも~
って感じですごく気に入ってる。
読んだ後にみんなの感想をアマゾンで見たけど、
やっぱり帯に誘われて買った人は「途中でトリックがすぐ見破られた!がっかり」
みたいなことを書いてあって、かなり賛否が分かれてる。
でもね、私はこの本はトリックを読ませたかった本ではないと思うのよね。
確かに結末は何も解決してなくて、そして本当に物悲しさと
何とも言えない徒労感とかでいっぱいになるんだけど、
おそらく本当に心に穴があいてしまった人は、どんなにそれが合理的ではないと
わかっていても、その穴を埋めるために非合理的なことでも信じて頼らざるを得なく
なってしまうんだ、っていう部分を伝えたかったんじゃないかと思う。
だからこの作品が推理小説なのかと言われたら疑問。
おまけに読後感もこの悲しさが心の中を埋めるので必ずしも良くない。
なんだけど、この「慟哭」ってタイトルの意味が最後にはわかる。
最初の方で警察のキャリア、ノンキャリアの話とかちょっと私はあんまり好きじゃなくて
これ結構時間かかるかも~とか思ったにも関わらず、結局4日で読んだのは
途中がすごく引き込まれる内容だったから。
私はこれ良かったと思う。
2月の最初にいい本に出会えてよかった~
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