さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

湊かなえ「贖罪」読破

2011-11-17 08:50:09 | さるみみ文庫2011
湊かなえ作品は、まず「告白」を読んで圧倒された。
で、ほかの作品を読んでみようと思ったんだけど、図書館では
「夜行観覧車」も最新作「境遇」も予約すごくて全然手元に届くめどが
立たない感じだったので、この本を代わりに借りてみた。

彼女の作品って他どうなのか知らないけど
この作品も「告白」同様に「語り」で展開していくのよね。
一人一人の「語り」でつながっていくからあっという間に読み終わる感じ。

内容的には、やっぱり告白の方がよかった感じかな~
こっちもテーマとしては非常に重たいんだけど、この話の中に出てくる人出てくる人、
みんなちょっと精神的に病んでるような人ばかりで
しかも都合よくあっちとこっちがつながってた感があってちょっと引ける部分も。

全てのきっかけになる最初の事件の犯人の「語り」はないので
なぜその事件を起こしたのかは被害者の母の推測だったり読者の推測だったりに
ゆだねられることになるんだけど、その動機部分がはっきりしないのと
その後犯人が結局どうなったのかが全くわからなくて
全体に「救いがない」感が漂ってた気が。

でも一気に読ませる力はやっぱり凄いものがあると思う。
でも他の本もこんな感じならもういいかな~。
犯罪とか精神を病んでる人が普通になっちゃう小説はちょっと。
そしてこの「語り」形式もさすがに続くと飽きるな。

ちなみに「境遇」は図書館の予約、私の前に200人以上いる
来年の夏以降だろうね、読めるのは。

もう1冊厚い本が図書館から来たので、次はそっちを読むわさ。


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