
今更だけど中上健次。
古典に触れるのもいいのかと思って、読んだんだけどさ。
まあ、純文学だよな、と思う。
主人公の秋幸をとりまく老若男女、様々な登場人物が出てくるんだけど、
小説の中に登場する主要な人物と秋幸の関係は
父親が違うけど母親が同じ兄弟同士、というもので、
秋幸の二人の姉と自殺した兄は、母の最初の夫との間の子で、
母の最初の夫は既に他界。
秋幸の父は母の二番目の夫で、すこぶる悪評が高く、よその女との間にも子どもがいる。
で、今秋幸の母は三度目の結婚をしていて、その夫には連れ子があり、
秋幸は、その三番目の夫(彼にとって義理の父)とその息子(彼にとっての義理の兄)、母と
4人で暮らしているという超複雑な構成。
その複雑な家族とも言えるのかわからないような家族の中で
自分の父親、悪評の高い男の血が流れているということに対する苛立ち、
それぞれ父親の違う兄弟や自分の母親に対する複雑な思い、
そうした中で自分とは何なのか、そういうことに苦悩する様子が描かれていて、とても重い。
暗くて重い。
ああ、純文学だな。
中村文則以来の重さと、「ああ、これ無理」と思う自分。
たぶんサボさんは中上健次好きになると思うな。
もう亡くなっているけど、今を生きていたら、この時代の閉塞感をどう描いたのかと思う。
血や土地、人々のつながりが希薄になり、個人主義がまるでこれまで何百年も根付いてきました的な
社会を見て、どう思って、何を書いたのかな、と思う。
好きな作家ではないな、と思ったけど(そもそもまあ、私自身純文学苦手だしね)
中上健次を知れたのはよかったかもね。
古典に触れるのもいいのかと思って、読んだんだけどさ。
まあ、純文学だよな、と思う。
主人公の秋幸をとりまく老若男女、様々な登場人物が出てくるんだけど、
小説の中に登場する主要な人物と秋幸の関係は
父親が違うけど母親が同じ兄弟同士、というもので、
秋幸の二人の姉と自殺した兄は、母の最初の夫との間の子で、
母の最初の夫は既に他界。
秋幸の父は母の二番目の夫で、すこぶる悪評が高く、よその女との間にも子どもがいる。
で、今秋幸の母は三度目の結婚をしていて、その夫には連れ子があり、
秋幸は、その三番目の夫(彼にとって義理の父)とその息子(彼にとっての義理の兄)、母と
4人で暮らしているという超複雑な構成。
その複雑な家族とも言えるのかわからないような家族の中で
自分の父親、悪評の高い男の血が流れているということに対する苛立ち、
それぞれ父親の違う兄弟や自分の母親に対する複雑な思い、
そうした中で自分とは何なのか、そういうことに苦悩する様子が描かれていて、とても重い。
暗くて重い。
ああ、純文学だな。
中村文則以来の重さと、「ああ、これ無理」と思う自分。
たぶんサボさんは中上健次好きになると思うな。
もう亡くなっているけど、今を生きていたら、この時代の閉塞感をどう描いたのかと思う。
血や土地、人々のつながりが希薄になり、個人主義がまるでこれまで何百年も根付いてきました的な
社会を見て、どう思って、何を書いたのかな、と思う。
好きな作家ではないな、と思ったけど(そもそもまあ、私自身純文学苦手だしね)
中上健次を知れたのはよかったかもね。
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