美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

秋祭りの思い出

2019年10月06日 | 日記
私の故郷は茅葺きの里北村です。近年日本の原風景の
村として脚光を浴びて一大観光地になりました。
今日は北村の神社のお祭りでした。本当の日は8日なのですが
観光客に見てもらおうと日曜日に変更になったのです。

私が小さかった頃は神社の境内に芝居小屋が経ち3日間
ぐらい芝居が続きました。出店もでてそれなりに賑やかでした。
母は鯖寿司、巻き寿司を作り重箱に詰めて芝居の席に持って
来ました・幕間にみんなわいわい言って食べました。
お祭りの日が楽しみでもありました。まだテレビもない時代で
村芝居と映画を見るのが唯一の娯楽だっつたのです。村芝居は
いつかなくなり、祭りだけは続いています。

父が生きていたころ、父は松茸と鯖すし、赤飯を嫁いだ娘に配り
歩きました。父が亡くなってからも、母は巻き寿司、鯖すし、赤飯を
作り「取りにおいで」と言いました。その母も90歳を超えてからは
なにも作れなくなり、今年の7月から老人ホームに入りました。
思い出と共に故郷は遠くになっていきます。