5月30日に92歳で亡くなった母の49日で忌明け法要が実家であった。
住職は「今日からおばあさんお墓に入られます。お骨も納めます」と言われた。
結婚して70年以上住んだ家から出ていくのだ。母はもうこの家のどこにも
いなくなった。10時から修証義をお坊さんと一緒に唱えお焼香をして
それからお墓に骨を納めた。私は墓に行く坂道でしんどくなった。
幼い頃はよく走った坂道がもう登れなくなった.年を取ったと実感した。
お寺のお参りは行かず実家で横になり、なんとかしんどさがなくなった。
父の葬式の日にも倒れたことがあるので、みんな心配している。
その後仕出し屋さんで会食、2時にやっと終わった。
母はこれで満足しただろうか?彼女はいつも自分中心の人だった。
私が注意しても言う事は聞かなかった。私とは気性が合わなかった。
でも病弱の私をいつも気にしていたらしい。92歳まで生きてきたのだから
大往生だと思う。私は夫の姑や舅がなくなった時も母が亡くなっても
そんなに悲しくなかった。ただ60歳で亡くなった父の時は、慟哭した。
64歳で亡くなった妹の時も可哀そうに思った。
私は72歳父より長生きしている。やはり人の死は年齢によって受け止め方が
大きく影響するのかもしれない。