美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

杉を伐る。

2020年10月31日 | 日記

朝サンドイッチ用のサニーレタスを取りに行くと、レタスは霜を被り凍てていた。

昨夜は満月が煌煌と照っていたから、明け方に気温が一気に下がり霜が降りたのだ。

水霜は何回か降りていたが霜は初めて初霜だ。

今日は夫と知人の山林伐採師のKさんと家の裏山の間伐をしている。

茅葺きの母屋の家の裏に池がありその植が小高い山になっていて杉が植えてある。

私が嫁いだころは中断ぐらいまでは杉は植えてなくて小さな雑木がうわっていた。

その斜面には早春に黄連が咲き乱れ春にはゼンマイ。蕨がたくさん出た。6月には

自生の笹百合も咲き、私の好きな場所であった。

所が亡き舅がその場所に杉を植林した。

私は何度も植えないでと言ったが「杉は金になる」と答えた。

この村は戦後の京都の復興時に杉の木を伐り大儲けしていたのだ。

その感覚が忘れられなくて荒れ地にも田んぼにまでもみんなが植林した。

舅は森林肥料まで与えたので木は大きく成長した。

舅が亡くなる3年前の秋の台風の時強風で池の上の杉の木が倒れ母屋の屋根

まで届いた。深夜にバリバリと言うすごい音で私も目が覚めた。

舅はやっと気付いたようで「杉を間伐する」と言い出した。

そして今日50本も伐採したのだ。本当はもう少し伐ればいいのだが一気に

伐ると風の流れも変わるので状況をみながら少しずつ伐るそうだ。

ぜんまいや、笹百合が生えてくればいい。私は自然の回復力を期待する。