9月17日、フランスのエビアン・リゾートGCで行われた女子ゴルフのメジャー最終戦「エビアン選手権」で、元世界ランキング1位の宮里藍選手が、プロゴルファーとして最後のラウンドに臨みました。
「エビアン選手権」は、メジャー大会に昇格する前に、宮里選手が2度の優勝を果たした、思い出の大会でもあります。宮里選手は、最終18番をパーで締めくくると涙ぐみ、友人の選手や関係者にねぎらわれて笑顔で抱擁を交わしました。そして、ギャラリーの大きな拍手に包まれて現役生活にお別れ。競技を終えたあと、「今は解放感の方が大きい。自分への重圧を手放せる」と心境を明かしました。
宮里選手は、沖縄県出身で宮城・東北高校時代の2003年にプロに転向。2006年からアメリカツアーに本格参戦して、通算9勝を挙げました。日本ツアーでは、アマチュア時代を含めて、15勝の成績。10代から「藍ちゃん」の愛称で親しまれ、長く女子ゴルフ界を盛り上げてくれました。しかし、最近は優勝から遠ざかり、今年5月に、モチベーションの低下を理由に、今季限りでの現役引退を表明。賞金を争うプロとしては、この日が最後となりました。今後は指導者として期待する声があがっています。
宮里藍選手、本当に長い間お疲れさまでした。