歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻で、フリーアナウンサーの小林麻央(本名:堀越麻央)さんが、2017年6月22日夜、都内の自宅で亡くなられました。34歳でした。
小林麻央さんは、昭和57年7月21日生まれ。上智大学在学中、日本テレビ系列の深夜バラエティー番組『恋のから騒ぎ』に出演して、一躍人気者になられました。
そして、2003年10月から2006年9月まで、フジテレビ系列の『めざましどようび』のお天気キャスターとして活躍されました。フジテレビでは、今朝の『めざましどようび』で、局内のレインボーブリッジが臨める場所から、MCの佐野瑞樹アナウンサーが、「この場所は、14年前に始まった番組の当初、お天気を伝えていた場所です。3年間、ここから元気にお天気を伝えてくれた初代キャスターの小林麻央さんが、亡くなりました。34歳、こうして訃報を伝えることは、私たちにとって、本当につらいことです」と、当時の映像を交えて報告しました。
『めざましどようび』を卒業した小林麻央さんは、2006年10月から、日本テレビ系列の『NEWS ZERO』に、サブキャスターとして出演。そこで、運命の出会いが待っていました。2008年12月、小林麻央さんが、番組の企画で、市川海老蔵さんを取材したのをきっかけに、市川海老蔵さんとの交際が始まり、2010年3月3日に結婚。市川海老蔵さんのプロポーズは、「来世も再来世も一緒にいよう」でした。そして、これを機に番組を降板し、家庭に入られました。
2011年7月に長女麗禾(れいか)ちゃん、2013年3月に長男勸玄(かんげん)くんを出産。小林麻央さんは、充実した生活を送られていました。しかし、2016年6月、あたしたちは、市川海老蔵さんの口から信じられない事実を聞かされました。「単刀直入に言うと乳がんですね。約1年8ヵ月ほど前にわかりました。進行具合に関しては、かなりスピードが速いもので。比較的深刻ではあると思うんですね。でも今、抗がん剤治療をやっておりまして」。
そんな中でも、小林麻央さんは、前向きでした。「同じ病に苦しむ人の救いになれるように」と、2016年9月にブログを開始。自分よりも他の人を思う優しさに、あたしは、尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。そして、
小林麻央さんの強い本音がにじみ出た記事を読むと、涙が止まらなくなりました。小林麻央さんのブログでは、がんと正面から闘う姿が書かれています。これに、どれだけ多くの人が勇気づけられたか、計り知れないですね。
そして、6月22日夜、小林麻央さんは、息を引き取る間際に、最愛の夫・市川海老蔵さんに「愛してる」と最期の言葉を伝えたそうです。
6月23日、小林麻央さんの訃報を受けて、日本テレビ系列の『NEWS ZERO』の村尾信尚キャスターは、「天の非情を感じます。市川海老蔵さんはじめ、ご家族のことを思うと言葉がありません。麻央さん、よく頑張りましたね。若い世代で日本を変えようと、一緒にニュースを伝えたこと、私は誇りに思います」と語りました。
確かに小林麻央さんの人生は短かったかもしれません。しかし、小林麻央さんは、小林麻央さんの人生を、精一杯生きた! この事実は揺るぎないものです。
小林麻央さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
市川海老蔵さんの記者会見(ノーカット) 2017年6月23日
小林麻央さん追悼番組~優しく強く生きた34年~
チャンネル 日本テレビ系列
放送日時 2017年6月26日(月)21:00~22:54