2046)岩手遅観桜 釜石市（釜石鉱山跡）

　数日前の経済紙に「観光列車快走」という特集が載っていました。全国あちこちに観光列車が登場しています。手段としての列車ではなく、豪華な食堂や車両設備が列車そのものを目的とし人を惹きつけているのでしょう。それは鉄道の新しいあり方だとは思いますが、一方で手段としての供食や寝台列車を愛用していた者としては、それらが風前の灯となっていることに寂しいものを感じます。



　岩手遅観桜、今回は盛岡市を離れ、釜石市の山間部の桜です。釜石市と聞けば沿岸の桜を思い浮かぶかもしれませんが、ご覧いただくのは内陸、ＪＲ陸中大橋駅から数百メートル北に行った場所で見かけた桜です。

　ここは釜石鉱山があった場所で、傍らの説明板には「釜石鉱山田中製鐵所第３・第５高炉跡」とあり、明治期の18年間に高炉があった地だそうです。それから１世紀以上経ち、当時整地された跡にまだ幹が細い桜が並んでいました。植えられてまだ数年なのでしょうか。「桜並木」とは言いづらいですが、あと20年もすれば見事な並木になっているかもしれません。


（日影でちょっと寂しさを感じる桜　　－2015/04/24 釜石市甲子町－

　山間の地でもすでに葉桜でした。

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