今日は仕事の合間の待ち時間に、百田尚樹氏の「幻庵(上)」を読みました。
江戸時代の天才囲碁棋士達の熱いバトルのお話ですが、お気に入りのキャラは天才少年、桜井智達。
主人公と仲良しでありながら好敵手。
天真爛漫なキャラが可愛いです。
深く考えずに即打ちをし、己の才だけで碁を打つキャラです。
残念ながら18歳で労咳で夭逝してしまいますが、どこか新選組の沖田総司を彷彿とさせます。
江戸時代の碁はまさに命懸けの戦い。現代将棋のように3時間という制限はなし、決着が着くまで三日三晩寝なくともとことんやる。まさに己の命を削っての戦いです。
ところで「幻庵」の最後の方に「爛柯(らんか)」という故事成語が紹介されていました。「爛」とは、腐る・ただれること。「柯」は斧の柄をさします。
晋の王質というきこりが、切り株で碁を打つ子供たちに森で会った。王質はそれを見ていて時間が経つのを忘れ、ふと気がつくとそばに置いていた自分の斧の柄が腐っていた。森を出て帰ってみると、当時の知り合い人は誰もいなかったという故事に基づきます。
自分にとっての「爛柯(らんか)」は絵を描いているときにまさしくそれですね。ああもう22:23だ。早く寝よう!
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