私は常々、子連れOKのきもの教室がしたかった。
自分が一番着飾りたい時期に子育てに追われ習い事に通うのを断念したという女性は何人もいると思う。
私もそのひとりであるが・・・以前にキャッシー中島さんが子連れOKのパッチワーク教室を開いたことを聞いたことがある。
『針を使う所にこどもを連れていて大丈夫なのだろうか?』
と思ったがそういう現場だからこそふさわしい振る舞いをこどもに教えられることも確かである。
例えば・・・針仕事をする前の常識だが使おうとする針(特にマチ針)の数を数え作業終了後も針山に戻した針と生地に打ったままのマチ針、折ってしまって処分する予定の針の合計が最初と同じか確認してから後片付けをする。そんな行為すらもこどもは見て覚えて行く・・・とても素敵なことである。
その日も2歳の男の子はそばで本を見ていたり、変身していくお母さんを見上げていたがとうとう動き出した。
今がチャンス!畳に置いてあるお道具を踏んだり蹴飛ばしたりまたいだりしてはいけないことを教える。
初めから100%を望んではいないが出来た時にはほめたり、自分が大切にしている絵本が踏まれたり蹴られたりしたときに嫌な気持ちになるのと同じように人の持ち物に対しても敬意を払うことも教えたり・・・知らず知らずのうちに礼法の勉強をするように。
何よりもお母さんと一緒にいるだけでこどもはお母さんから人との接し方や、道徳的な事柄を学ぶとさえ以前聞いたことがある。
最終的にはお母さんとこどもが一緒にココロもカラダもおしゃれしてお出掛けできるようになっていただければいいなと思います。