《リポート要旨》
世界経済の自律回復による貿易拡大の動きは、輸出依存度が高いタイ経済の追い風になるとみられたが、昨年末にかけては「不運」が重なり景気に下押し圧力が掛かった。
ただし、年明け以降は「不運」が一巡したことに加え、輸出の一段の底入れも追い風に堅調な景気拡大を実現した。
一大産業である「観光セクター」は急回復したほか、幅広いサービス産業でも生産拡大の動きが広がるなど、景気は勢いを取り戻している。外需の底入れが進むなかで、雇用環境の改善に伴い個人消費も堅調さをみせる。
また、2011年の大洪水後に実施された施策に伴う「需要先喰い」の一巡も自動車需要の底打ちを促している。
ただし、家計部門の過剰債務は依然個人消費の重石となっている。
輸出底入れにも拘らず製造業は在庫調整を優先するなど慎重姿勢を崩さないなか、今年は5年ぶりに「最低賃金が引き上げ」られるなど雇用の先行きに対する不安も残る輸出底入れにも拘らず企業の設備投資は回復しておらず、民間投資は依然低調な推移が続く。
他方、今期は公共投資の進ちょくが低迷したものの、他の要因に伴う景気押し上げの顕在化で目立たなかった。
ただし、先行きの外需には不透明要因が多い上、民間主体の弱さを勘案すれば、公共投資の動向が景気を左右する展開は続くであろう。
プラユット政権は投資拡充による産業高度化を目指しているが、これは近隣窮乏化に繋がるリスクもあり、動向は不透明である。民政移管プロセスにも不透明感が残るなか、後のタイ経済をみる上では短期的な景気動向以上に、長期ビジョンがタイ経済の「脱皮」に繋がるかにも注目される。
(5/18、第一生命経済研究所リポート)
AOT(Airports of Thailand)6ケ月チャート
◎最近気になった時事速報バンコク記事(5/19)
・スパチャイ氏、不動産バブルを警告=高配当政策にも苦言
・上場企業の純利益、第1四半期は21%増=当初予想上回る
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ただし、年明け以降は「不運」が一巡したことに加え、輸出の一段の底入れも追い風に堅調な景気拡大を実現した。
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また、2011年の大洪水後に実施された施策に伴う「需要先喰い」の一巡も自動車需要の底打ちを促している。
ただし、家計部門の過剰債務は依然個人消費の重石となっている。
輸出底入れにも拘らず製造業は在庫調整を優先するなど慎重姿勢を崩さないなか、今年は5年ぶりに「最低賃金が引き上げ」られるなど雇用の先行きに対する不安も残る輸出底入れにも拘らず企業の設備投資は回復しておらず、民間投資は依然低調な推移が続く。
他方、今期は公共投資の進ちょくが低迷したものの、他の要因に伴う景気押し上げの顕在化で目立たなかった。
ただし、先行きの外需には不透明要因が多い上、民間主体の弱さを勘案すれば、公共投資の動向が景気を左右する展開は続くであろう。
プラユット政権は投資拡充による産業高度化を目指しているが、これは近隣窮乏化に繋がるリスクもあり、動向は不透明である。民政移管プロセスにも不透明感が残るなか、後のタイ経済をみる上では短期的な景気動向以上に、長期ビジョンがタイ経済の「脱皮」に繋がるかにも注目される。
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