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「はたらき協議会の”中じめ”」
波乱に富んだ”はたらき協議会”は
深夜にまで及んだ
というのも 逃走に成功した「サソリ」や
その中で現れた「カマクイ」という”人物”に対しての
今後の対応について 様々に意見が分かれてしまったからだ
それに 「サソリ」の行方についても 現在地は掴めていない
ただ 「ヘリ」の行く先には 「ヘリ」ごと潜伏できるような場所はないので
”海外に飛んだのではないか?”というくらいしかわからない
おかしな事は もし潜伏先が国内でなかったとしても
「通信」に通達した「FA637」が 「ヘリ」のような”大きなもの”を
見失う事じたい 今までにない事なのだ
そして今回の事件のまっ最中ではあったが
私達の皆が待ち望んでいた「斎元」と「そら」のつながりも
予想外の展開で 成就された
これほどの喜ばしいことはない
私達は皆 この二人の恋を祝福した
しかし この事についても いく通りもの論議が起こった
というのも ほんの一瞬ではあったが 「そら」は
「斎元」とつながる事によって ”今までにない兆候”を示したからだ
ー 神経症的な兆候 ー
もしかすると「そら」のこの”兆候”は 今後更に強く現れてくるのではないか?
私達はこのことに対して 明確な回答を持っていないし
例えば”癲癇(てんかん)の発作”となると
何の知識も持っていない
それにしても「そら」が「斎元」といる時の 無防備な程に嬉しそうな顔を見ると
私達の誰もが嬉しくなり 合わせて 困惑もするのだった
”「はたらき協議会」、最後の取り”は 「FA637」からの報告となっていたが
その報告を前に あまりに次々に起こった突発時についての
今後の体制の組み換えを含む ”中じめ”を行う事となった
「はたらき協議会」は 当初言っていた通りの
流動的な「協議会」となり 開催時間も深夜にずれ込む事となった
(司会・生き物) 「・・・・という事で、多くの意見やアイデア・問題提起、本当にありがとうございました!!それではここで、ある程度の”今、出ている問題点のまとめ”を行いたいと思います!! 1・・・・行方がわからなくなっってしまった「サソリ」をどうするのか? 2・・・・「サソリ」の「月の者に進化する」との発言は、いったい何んなのか? 3・・・・「カマクイ」という人物は何者なのか?どこにいて「サソリ」とやり取りをしていたのか? なぜ”狙撃隊の位置や人数”まで、瞬時に把握できたのか?今、「サソリ」と共にどこかに潜伏しているのか? 4・・・・「そら」くんの”神経症”の兆候が次に出た時、いったいどう対処するのか? おおまかに大別すると以上の4点に集約されると思います。この4点は4点とも時々刻々に変化すると思われますので、現時点での対応の仕方について、「よも清さん」にまとめて頂こうと思います。では、「よも清さん」、お願いします」。 ここで、話しだそうとした「よも清さん」を遮って、「FA637」が話しだした。
(FA637)「すみません!!その”2点目”の「月の者」についての「サソリ」の発言ですが、”まとめ”をする前に注意点があるのです。 というのが、後ほど私の報告の中で細かくお話ししますが、彼(サソリ)がもし「月の者に進化する」というのであれば、それは「月の者」ではなく 「月の者に準じるもの・・か、月の者2号」という感じになるかと思います。 というのは、本物の「月の者」は、すでに実在しているからです。彼が”「月の者」に進化する”事はないでしょう。 ただ、彼は何らかの仕方で「月の者」とかかわっているのかも知れません。 それが注意点です。 途中ですみませんでした」。
(よも清さん) 「FA637、重要なお話、ありがとう!では、それを踏まえた上で、今後の対処の仕方を考えると、1点目・2点目の「サソリ」については、次に動きを起こしてからでないと、対処の仕方がないのが現状です。そして、その行動パターンも予測不能です。ですから、それなら、もとより予測はせずに、いったん「放置」でいいのでは?と思うのです。 ”危険人物”ではありますし”危険な動き”を「唐突に」起こして来るのでしょう。 そうであるならば私達の対応も「唐突な対応」に通達しておきましょう。 それと、彼の「月の者・発言」ですが、私は、これは”たまたま”だと思います。 「和解マン」の時がそうだったでしょう? 「和解マンとつながっている」という素振りをしていて、実はそうではなかった、という事が。 今回の「月の者・発言」についても、同じパターンである可能性があります。 どうも彼は、そうした運命を持っているのか、”たまたま、そこにいる”事が多く、それが続いてしまう運命の様です。 そうした”たまたま”の積み重なりの中で、自身の「使命」を感じ、自信をつけてしまい「進化」しているのでしょう。 「全裸」は、彼の自分自身に対する”自信と確信”の現れなのではないでしょうか?”たまたま”の使い方において、彼は天才的だと言って良い。 厳重注意の上で、今は「放置」です。
次に3点目の「カマクイ」という”人物”ですが、この”人物”は、「人物」なのでしょうか? 私は恐ろしい予感がしております。 「人間」ではないような気がするのです。 (一斉に場内はどよめく)考えてみると、「サソリ」が籠城している時、「カマクイ」は外にいてサポートしていました。そのサポートの仕方が”おかしい”様に思えてなりません。 どこからサポートしていたのかはわかりませんが、あの”数秒”のあいだで「そら」を追う20名の暴漢への指示の変更をし、同時に”狙撃隊”の位置も確認し・・・。まるで「FA637」の通信技術のようです。もし「人間」であれば、かなり高価な、それこそ軍事的な機材を必要とするでしょうし、暴漢達にはどの様な仕方で、急な指示の変更を伝えたのでしょう? メールでしょうか?メールで「暴漢達の誰が「そら」を追って、誰が狙撃隊を・・」という細かな指示を発信する時間があったかどうか、微妙です。 暴漢達は「無線」は持っていませんでした。 まるで”私達、生き物”のやり取りそのままのような気がするのです。 ありえない事ですが、「私達の知らない、私達のような様々な”機能”を備えた生き物」である、と考えた方が自然かもしれないのです。 どうでしょう? もう一点、ひょっとすると「サソリ」の「月の者・発言」の裏には、この「カマクイ」が何らかの仕方で絡んでいるのではないでしょうか? この「カマクイ」については、今は何の情報もありません。 動きを掴んでおかないといけないのは、「サソリ」よりも、むしろこの「カマクイ」の方です。
この「カマクイ」についての「身辺調査」には、新しいメンバーに一任しようと思っています。
「メジ式」です。(呼ばれた「メジ式」は少し照れ気味に進み出て、一礼。場内、大拍手)
この「カマクイ」の動きを把握する事で、ひょっとすると予測不能の”「サソリ」のこれから”が掴めるかもしれません。 私の”カン”ですが、今、「サソリ」と「カマクイ」は別行動だと思います。 「サソリ」の籠城から逃走までの行動はあまりにセンセーショナルすぎましたし、あちこちに散在する多くの暴漢達を指揮するには、潜伏したままでは困難だと思うのです。 「完全武装」、などと言っていましたね。 そのような準備は「公」になってはいない者で、しかも自分に代わって自分の意思を分け持つ者に託すのが価値的でしょう。 たぶん・・ですが、今は「別行動」です。 当面、「メジ式」には、軽い”身辺調査”からお願いします。
次に4点目の「そら」くんの新たな”兆候”についてですが、この事について私もそうですが、私達の中で何か知識のあるものはいないのです。不がい無いばかりなのですが、どうしていいのか分からないのです。 ただ、注目なのは「斎元」さんの”とっさの言葉による対応”です。 「まちがってない」・「大丈夫」を連呼していましたね。 恐らく「斎元」さんは、「そら」くんの”暴力行動”は認められないけれども、あからさまに凹んでしまった”「そら」くんをどうにか元気付けたい、との思いが溢れての「言葉」だったのでしょう。 「斎元」さんの優しい人柄が、そうしたとっさの言葉に現れている様です。 それによって、ひとたび歯車の外れかけた様な「そら」くんの神経は、驚くほど簡単に改善されました。
今後、私達と「斎元」さんとの、もっと深い接点を持つ事で、私達の”「そら」くんの守護”はよりいっそう強く確かなものになるでしょう。 そこで「斎元」さんには、「ゆきりん」と「ぽち」、そして、私達の中では小々口うるさい所もありますが、最も”心優しい生き物”でもある、「分解・えら子(ぶんかい・えらこ)」さんに付いて頂こうと思います。
(呼ばれた「分解・えら子」も一歩進み出て、一礼。 場内、大拍手)
長くなってしまいましたが、私の方からは以上です!!」。(場内・大拍手・歓声)
(司会・生き物)「よも清さん!丁寧なお話し、ありがとうございました!!時間もかなり押しておりますが、最後の”FA637”からの報告に移る前に、いったん休憩をはさみたいと思います!!」。
私達の”中じめ”が「よも清さん」の話しを中心に進んだこの日の夕刻
京橋の激しい人だかりから逃れた「そら・斎元・田川・Hiたかお」は
あらためて見上げた夕焼け空が 今までにないほど美しいと思った
「斎元」は 落ち着いたところで 作業着のポケットの中で熱くなった
「そら」の携帯電話を 「そら」に手渡した
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声なき声を聴き
純粋と名の
陽
無機質な者さえ
優しく
包み込み
柔らかな熱を与える
見守る
近寄らず
陽となり
影となり
そっと
心地好い場所
へ
誘う
清き者
汚れ無き者
其処に辿りつく
運命の糸
長~~~いお話しで「まとめ」をされた「よも清さん」の事にも取れる
どちらかというと「斎元くん」かな?
gaoちゃんの詩はいつも、物語のどこか
まるでgaoちゃんの「詩のBlog」に僕が感想を寄せている(笑)という感じになります。
けっこうおもしろいんですよ
gaoちゃんの一行一行がどこに対応して書かれたのかを、あれやこれやと考えるの(笑)・・。
前回頂いたコメントもそうでしたが、
今回も何通りも解釈ができますね
「合作」のような気もして来ました(笑)
「井川のそらの物語」と「gaogaoの詩作」・・・みたいな感じの・・・。コラボ
けっこう”良い感じ”ではないでしょうか??
この”コラボ
目を閉じて
心を開いて
場面場面がフラッシュバックして
言葉が浸み出す
文字にする。
長編小説と
詩
という組み合わせ、最高
いよいよ今日で童話の掲載も終了ですね・・・。
色々学ばせていただいた一カ月でした。
コラボ、ありがとうございました
そんな感じですね
文字としてあらわれた情感は
開かれた心の響き合い
場所を超え
時間を超え
伝わるものは
行間に映し出された
率直すぎる程の
きれいなもの
ことばにするには
もったいないね
ありがとう
描かれた物語に対して、それを「絵」にする難しさ
何回も何回も読みこんで、「ズレ」てないか、
「ブレ」はないか、確かめながら描く。
描くときはたいがい一気に描くので、
ざっくり出来た作品をみて、「あ、なんかちがう
僕にとっては、これって本当にいい”訓練”でした
たった一枚なのに、自分の新しい作品を創るよりも、想像力が鍛えられた感じです(笑)。
掲載期間終了なのに、まだアップされていましたねぇ。
編集長のお心遣いにも感謝!!
たった一枚。。。
でも、今月からページ数にもよりますが、何枚も描いて頂かなくてはならなくなりそうな予感。
目標冊数800にはまだ、達していませんが、3月5日まで受け付け予約中らしく、それが最終で決定されるらしいです。
あと、少し…100冊はあるけど…営業苦手ですが、ここは頑張ろうと思います。
私の文章より、なんとしてでも井川作品を世に送り出さなくては!!!!
商業出版でっ!!!
では、これからも宜しくです♪
そりゃあすげえ!!(
是非ぜひやりたいですね~
=あと100冊=
この時点で驚きです!!すでに・・すごい
3月5日までですね!!了解です!!あと4日!!僕も微力ながら、がんばってみます
それにしても、僕のイラストの時でもそうでしたが、「Good Book社」
また、自分の夢を「出版」という”かたち”で実現してみよう・・・という気がじわじわと湧いてきましたよ・・ホントに
あと少し!!!がんばりましょう
編集長に「残りの日数は後わずかですが、CMして頑張りましょう」
とメッセージ。
読者の評判良かったらしいですよ。
『優良図書』に選ばれてもおかしくないって
原稿を送付した時から、言ってらしたもの~
嬉しいっ!
初版こそが価値あるので、皆に勧めてみます。
注文がければ多いほど、部数も増えるので、印刷コストも下がりますしね。
掲載時のイラストに井川さんの名前を入れて下さいとお願いした時は、「出版化が決まった時点で」というお答えでした。
ここは井川さんには申し訳なかったですが、紙の本になれば、福祉就労の利用者さんに一番に届けよう~と思います!
みんな、きっと喜んでくれるっ☆
その為にも。。。
残り、頑張るつもりです。
何件かは電話でですが、CMしてみたのですが、
話してる相手からすると、「本の内容云々」よりも、「本を買って」と頼まれた印象の方が強くて・・。注文する際のURLを教える所までも行きません
営業って難しいです
ただ、あと数日!!そうは言ってられませんね
明日から僕はお仕事なのでなかなか自由に動けませんが、思いつく限りのチャレンジをしてみますね
=掲載時のイラストに井川さんの名前を・・=
それはとっても良い事です(笑)!!
うん!良い事だ
アレでしてら、「著者」も「井川誠一」で
冗談はさておき、”ブレ”てはいけないのは、「福祉就労の利用者さんに!!」の一点ですね!!
万事了解です