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「あまえんぼ」
出来事が 重なったから / ”おれたち”は 出会えた / すこし話した 白金を散りばめた様な夕暮れは / 薄い水色が 残っているのに / 沈みかけた太陽が 未だ暖かく / 飛び散ったように広がる 白い雲の / 輪郭を輝かせ 陰影を際立たせる / それは全てを讃える 地球の歌 / つかまえた”きみ”の ちいさな手は / もう はなした / 今 おれの全部は はなした後で / ”きみ”につかまえられた
(そら)「なあ、なあ、さいもと!なにごちゃごちゃかいてんの?」。 (斎元に代わって田川)「いやいや、そらくん、こいつアレやねん、詩が思い浮かんだらその場で書いときおんねん(笑) ”ヘン”やろ?(笑)」。 (斎元)「”ヘン”とかって言うな!今、傑作の予感がしてんねんって・・ちょっと待ってな・・・もうちょっと書いてから・・・」。 (そら)「なあ、さいもと、おれにもかいて!”けっさくのやつ”書いてぇや!」。 (斎元・自分の携帯に思い浮かんだ詩句を書きつけながら)「うん、そらくん、ちょっと待ってな・・・これ、できたらそのままそらくんの携帯にも送るわ」。 (そら)「そら”くん”の「くん」はいらんで(笑)!おれとさいもとの仲やろ? 「そら」とか「おまえなあ」とかのよびすての方がええで! だっておれらはバッチリ”愛ができとる”からな!」。 (思わず噴き出しそうになりながら田川)「えええっ?”愛”って(笑)・・・。しかも”バッチリ”(笑)?!!これ、笑ったらあかんトコ??」。 (そら)「あはは!!ええで笑って(笑)!!だって、男どうしで”愛”ができたら、それはもう、”ヘンタイ・プレイ”ってことやからな!!そんなもん、さすがのおれでも笑ってしまうで!!」。 (斎元も吹きだしながら)「あかんあかん!笑わさんといて!!書かれへん(笑)!!」。 (Hiたかお)「はっはっはっは!!!おまえの反応、めっちゃおもろすぎ!!腹いたい(笑)」。 (そら・自分の言葉がみんなに受けた事に気を良くして)「なあなあ、たかお!たかお!!おれの今の”発言”ってアレか? 「ボケ」てんの? 「突っ込ん」でんの?」。 (Hiたかお)「はっはっはっは!誰も「突っ込まれ」へんレベルでおもろかったで! どう「ボケ」たんか、誰も説明できへんな(笑)!!」。 (斎元)「あ・・・詩の言葉が・・・どっか行ってしもた(笑)」。 (田川)「あはは!よしお、あきらめろ(笑)」。 事件で集まった人々が引き上げ始める中、「斎元」・田川・「そら」・Hiたかお達が、それぞれの連絡先の交換や一通りのやり取りを終えた所で「そら」の携帯が鳴った。 「カイ」からの電話だ。 「1号が帰ったから、みんな集まってこれからの話しをしよう」との事。 もう少し話したかった「斎元」と田川だったが、「そら」の「ああっ!!1号が帰ったから、おれ帰るわ!なんか、カイギするから!!行くぞ、たかお!!」の一言で”あっさりお開き”となった。 しかし、”あっさり”していたのはこの解散の仕方だけだった。
「はしみ荘」に帰った「斎元」は、今日一日で起こった出来事が整理できずにいた。 結局の所はハッピー・エンドであった様な・・・。 「斎元」愛用のPCに向かい、さっきの詩作の仕上げにかかろうとした時、一本のメール。
「なにしてんの?」。
ーー あ!早速の”そら”メールや。 さっき、別れたトコやのに・・・ーー
「今、自宅に帰って、さっきの詩の続きを・・・」と、返信メールを書きかけて、少し考え、「いま、じたくにかえって、さっきのつづきをかいてたよ そらは、いま、なにしてるの?「カイギ」??」。 と「斎元」メール。 一拍あけて「そら」メール。 「おれわ かいぎわおもろないからおとなしいのです」。
「あはは
!むづかしいはなしをするのかな?」。
「そやな びーるとおさけとか かてきてやてるな
まあえんかいのかいぎやな
」。
「”えんかい”!おもしろそうやんか!そらも、おさけのむの?」。
「おれはのむけど あかあなるのでやめとくわ こんどさいもとのうちでえんかい
やろうぜ」。
「あ!いいね
~!!でも、そらは”みせいねん”やから、ないしょのえんかいをやろうか
」。
「そやな おれはみんせねえでもどうどうとえんかいやるで ふたりでやろ
」。
「よっしゃ
!!ふたりでやろう
!! なんか、おいしいもんかってきとくな
」。
ひとしきりのそうしたやり取りの後、メールは途絶えたが「斎元」の”ウキウキ感”は、「斎元」自身笑ってしまう程に抑えようがない。 まるでちょっとした恋愛小説の主人公が”念願の彼女をGETした”様な、のうてんきな自分。 読み辛い「そら」の”オール平仮名メール”が、その”難易度”が高まる程に「斎元」のたまらない高揚感も高まってしまう。 よくよく考えると夜食もろくに取っていない。 今晩は「どんべえ」ですまそうか・・・・とカップメンにお湯を注ぎ、さあ食べようか、というタイミングで、
「なにかんがえてるの?」。
と又、「そら」メール。
「あはは・・えらいタイミングやなあ・・」。 「どんべえ」をかき混ぜながら返信メール。 「まだおきてたの? おれのほうは、「そら」のことかんがえながら”どんべえ”をたべてるで!!おいしいじょ
~!!」。
「おれも さいもとのことかんがえてどんべえたべたいな
」。 「そら」のメールに「
」だとか「
」が入っていると、なぜか”ときめいて”しまう「斎元」。
「さっきの”えんかい”でなにか たべなかったの?」。
「たべた とおふうととりのおにくとごはんはたべた
おいしいじよ
」。
「あはは!それやったら、もうハラいっぱいやろ?”どんべえ”はむりちゃうか(笑)?」。
「そやな どんべえはないけどさいもとのこどかんがえてにこにこや
」。
「おれも、「そら」のことかんがえたら、なんかニコニコや
」。
「ほんならおなじやな
おれ どつかとんでいきそうやで
さいもと よこでたかおがはよねろとうるさいのでもおねます
こいつはほんまうるさいわ
」。
「あはは
!りょーかい!!たぶん、たかおさんは、おれのしごとのことかんがえて、そういうてるのやろうな?メール、たのしかったで
!!じゃあ、おやすみ~」。 ふっと時計を見ると、もう夜中の1時。 「どんべえ」も食べさしで少し残っている。 PCも待ち受け画面のまま。 ちょっとした”メールのやり取りだけ”にこれほど集中した事が今まであっただろうか? 取りあえず寝床についた「斎元」は、もう一度自分の携帯電話に残った「そら」からの着信履歴を始めから何回も何回も読み返し、こらえきれない程の”愛しさ”に、身もだえしてしまうのをどうしようもないのだった。 何度寝返りを打っても収まりようのない幸福感は、いったい何時間続くのか・・。 明日はキチンと起きな、絶対ヤバい・・。やっと待望の”睡魔”に身をゆだねた時、
「なにしてんの?」。
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にっこりしてる
しあわせなかたちになってる
てをそえてる
ん~
のうがももいろ
稜線の彼方
桃の花色…
何の色
貴方が決めて欲しい
朝日が昇る
何時もの太陽?
貴方に決めて欲しい
眩しい光
ねえ
目を閉じても良いの?
貴方と決めたいの
二人の「しあわせのかたち」って、
出会った時からもそうでしたが、
常に”危険と隣り合わせ”になってます。
”貴方が決めて欲しい”
”貴方に決めて欲しい”
”貴方と決めたいの”
「そら」くんの気持ち、です
gaoちゃんの言葉は、いつもピンポイントで、
良い感じ
僕の言葉とはちょっと違う角度で、
でもちゃんと「物語」に即しての表現なので、
「そらの物語」の新しい楽しみ方ですね
「目を閉じてもいいの?
あなたと決めたいの」
ここは歌でいうと”サビ”・・・ですね
コメント全体にメロディーをつけたい感じ
伴奏は・・う~ん・・ピアノだけ
歌い手は・・・gaoちゃん
それか・・・僕(爆笑)
素敵なコメントありがと~
レモンの味って感じ
表現が古臭いですか
好き・恋しい・愛しい
一緒に居たい
気持が
疑似恋愛中…妄想がgaoです
そう・そう、頷きながら
しゅてき~
訳:素敵~
私は他で和んできますぅ~
なっ・・・
なんだか お邪魔なようで・・・
コメントしづらかったりして(照)
月並みですが、
かわいいお話、ありがとうございました。
「一緒にいたい気持ち」・・。
「そら」くん&「斎元」くんの、この感じが、
もうちょっとすると大変な事になって来るんですよ
「レモン風味・そらの物語
これで、いろいろできそう・・・
「たこやき風味・そらの・・・」とか
取りあえず、もう少し話しが進んだら、
「そらの物語」はちょっとゆったりペースにして、
その他の事でいろいろやりたい事をやって行こうか・・と思ってます
「
「
お帰りの際には「
もういいって(笑)
=かわいいお話し=
しばらくは、この「可愛い展開」でいきます
また、和みに来て下さいね
今度は「
いやぁ~今日はメチャ寒くてね・・ぶるぶる~~
雪だったのょ。午前中まで・・・
あはははは・・・笑ってごめん、愛のある笑いです。
これ読みながら、まるで誠一ちゃんやんかぁ~~ってクスクスと
思った次第です(笑・笑)
ドキドキするそらくんに対しての愛しさとか・・
興奮するやり取りや会話が・・・誠一ちゃんのまんまな感じを受けてます。
そして、すごく楽しんで書いていることも、とても伝わって
なんとも、はじけたいパワーも感じました。
どんべぇにネギとタマゴを落として食べると
美味いよね!って近所の主婦が話してました
・・・でっ!思いましたが絵文字の使い方が
とてもお上手。
こんな書籍があってもいいかもと
それでは・・・お邪魔いたしました
またね~~(^_^)/~~バイバーイ!
「斎元」くんの笑ってしまいそうなときめき具合のモデルは・・・。
そう、そのまんま僕
というか、「斎元」くんだけではなく、「そら」くんも僕がちょっと入ってるし、
「Hiたかお」くんや「よも清さん」や生き物たちも、
あと「えびすメンバー」たちも・・たいがい僕が入ってますね
さすがことめちゃん、ブサブサと図星です
ことめちゃんだけではなく、みんなそう思って読んでるのかな(笑)・・・。
=「どんべえ」に、ねぎと・・=
あ!おいしそう
たいがい「カップめん」は作るのがめんどくさい時に食べるので、”おいしくたべる工夫”はあまりせずに、そのまま食べてましてが・・・
言われてみると、やってみたくなりますね
「塩ラーメン」を牛乳で・・ってのもあるらしい
=こんな書籍が・・・=
思いますね!!本当に!!
「絵文字」があっちこっち入ってて、本当のメールのやり取りみたいな書籍
「文字」だけで表現できない感情や雰囲気が表現できるかも知れませんね~!!
お久しぶりのコメント!!ありがとうございます!!!
誰ですか
すみませ~ん
また、まちがえました
初めての恋。
きらきら輝く七色は
時に母の腕(かいな)のように柔らかく
時に命を奪う嵐ほどに恐ろしい。
そのどれもを
ひたすらに受け止めて
ただ純粋に
ただひたむきに
ただ 好きでいよう。
心なら ぜんぶ あなたにあげる。
gaoさんのまねしてみました
それにしてもかわいいお話
不覚にも泣きそうになりました
なんでだろう…幸せすぎて?
この先にある「よくない事」を知ってるからかな?
なんだか切ないです
そして全部を読んでなるほどなぁ
ホントだ!あまえんぼだ!(笑)
本文には一言も出てこないのに、内容がタイトルに包含されている!
この細やかさはさすがだな~と思いました
も~ニヤニヤしちゃうお話でした