こんにちは
なかなか、更新できていなかったマジック講座です
ブログをかかさず読んでいる方ならわかると思いますが、とある事情で「プレインズウォーカー」についての講座を開く予定でした。
が、しかし。
第3回マジック講座を見ると「次回はスタックについてやりましょう」って書いてあるもんだから今回は「スタック」について講座を開きたいと思います
「プレインズウォーカー」については次回やりましょう
それでは、行きます
酒嚢ギャザリングの!
言われて納得!
マジック講座!!
さて、前回は特に宿題問題もなかったので本題の「スタック」について話を進めましょう。
前回の「続唱」についてを読まれていない方はぜひ読んでみてくださいね
第3回マジック講座…続唱
さぁ、それでは今回のマジック講座「スタック」についての勉強を始めましょう
「スタックって何?」
って、方のためにまずはスタックの説明から入りましょう
一言で表現すると以下のようになります。
スタックとは、双方のプレイヤーが唱えた呪文や能力が解決されるまで、一時的に置かれる領域である。
領域とは、戦場・手札・墓地・ライブラリーなどがあり、スタックはその一種としてとらえられています。
つまりどういうわけかというと、唱えられた呪文や能力は
即座に解決されるわけではなく、スタックという領域に移動されてから解決されるというわけです。
ちなみに、戦場や手札などの領域は目で見ることができますが、スタックは目で見ることはできません。
頭の中でスタックを作ってくださいね。
では、なんのためにスタックがあるのか
文章で説明するよりもまずは事例を見たほうが理解しやすいと思うので下記の事例を思い描いてください。
きっと誰もが出くわしたことのある場面だと思います。
【事例1】
~クリーチャー呪文の打ち消し~
プレイヤーAのターン。
プレイヤーAはクリーチャー呪文「ラノワールのエルフ」を唱えました。
プレイヤーBはそれに対して「取り消し」を唱えて「ラノワールのエルフ」を打ち消しました。
上記の場合にもスタックはもちろん機能しているのはわかりますか?
スタックが機能しているからこそ「取り消し」でクリーチャー呪文を打ち消せるんですよ~
では、この上記の場合スタックはどのようになっているのかを見ていきましょう。
まず、プレイヤーAが「ラノワールのエルフ」を唱えました。
この時点で「クリーチャー呪文・ラノワールのエルフ」はスタックと呼ばれる領域へ移動したことになります。
※このスタックへ移動することを「スタックに置かれる」または「スタックに乗る」と言うので覚えておきましょう。
次にプレイヤーBが「取り消し」を唱え、スタックに置かれている「クリーチャー呪文・ラノワールのエルフ」を打ち消す呪文を唱えました。
これも、すぐには解決されずに「インスタント呪文・取り消し」はスタックへ置かれます。
そして、どちらのプレイヤーも呪文を唱えないことを確認してから呪文の解決に入ります。
ここで重要なのは、呪文の解決は
後からスタックに置かれた呪文から解決されるということです。
つまり今回の場合は、後からスタックに置かれた「取り消し」が最初に解決され、「ラノワールのエルフ」を打ち消すことになります。
その後、本当なら「ラノワールのエルフ」が解決されるのですが、「取り消し」によって打ち消されているので戦場に出ることなく終わります。
最初にポイントとして話しましたが
「呪文は即座に解決されるわけではない」ということが重要です。
今回の場合、即座に解決されていたなら、まず「ラノワールのエルフ」が戦場に出た後に「取り消し」呪文が唱えられることになります。
しかし、すでに戦場に出てしまった「ラノワールのエルフ」にいくら打ち消しを行ってもまったく意味のないものになってしまいます。
打ち消し呪文は、呪文がスタックに置かれている時にしか機能しないですからね。
少しは、理解できたでしょうか?
スタックに置かれた呪文は積木のようにどんどん上に積まれていくイメージを持ってくださいね。
ここまでの、ポイントは
・呪文や能力は即座に解決されるわけではなく「スタック」と呼ばれる領域に移動する。
・誰も呪文を唱えなくなったら、後からスタックに置かれた呪文から解決していく。
と、言うことです。
ここまで、理解できたら次の事例を見ていきましょう。
スタックには呪文がどんどん積まれていくこともあります。
※わかりやすいようにスタックに置かれた順番で数字をつけていきましょう。
【事例2】
~呪文の応酬~
プレイヤーAが1/1クリーチャー「ラノワールのエルフ」で攻撃しました。
プレイヤーBは「ラノワールのエルフ」を対象に「稲妻」を唱えました。
スタック1…稲妻
プレイヤーAはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「巨大化」を唱えました。
スタック2…巨大化
プレイヤーBはさらに「ラノワールのエルフ」を対象に2枚目の「稲妻」を唱えました。
スタック3…稲妻
プレイヤーAはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「樫の力」を唱えました。
スタック4…樫の力
プレイヤーA・B共に呪文を唱えるのを終えたため、呪文の解決に入ります。
この事例の場合、スタックには1~4までの4つの呪文が積まれていることになります。
そして、解決するときは最初にやったように
「後からスタックに置かれた呪文から解決する」のです。
わかりやすいように、スタックに置かれた呪文に順番に数字をつけておきました。
唱えられた順番は当然1~4の順番です。
ですから、解決するときはその逆で4~1の順番で解決していけばいいのです。
早速、解決していきましょう。
まず、最初にスタック4の「樫の力」が解決され、「ラノワールのエルフ」は8/8になります。
そして、スタック3の「稲妻」が解決され、「ラノワールのエルフ」に3点のダメージが与えられます。
次に、スタック2の「巨大化」が解決され、「ラノワールのエルフ」は11/11になります。
最後に、スタック1の「稲妻」が解決され、「ラノワールのエルフ」に3点のダメージが与えられます。
結果として、11/11の「ラノワールのエルフ」に合計6点のダメージが与えらることになります。
最終的には、「稲妻」で「ラノワールのエルフ」を破壊しようとした防御プレイヤーBは11点のダメージをくらうことになりそうですね。
では、もしこれを仕掛けるのがプレイヤーBではなくプレイヤーAからだったらどうだったのか?
逆の場合を見てみましょう。
【事例3】
~呪文の応酬…パート2~
プレイヤーAが1/1クリーチャー「ラノワールのエルフ」で攻撃しました。
プレイヤーAは「ラノワールのエルフ」を対象に「巨大化」を唱えました。
スタック1…巨大化
プレイヤーBはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に「稲妻」を唱えました。
スタック2…稲妻
プレイヤーAはさらに「ラノワールのエルフ」を対象に「樫の力」を唱えました。
スタック3…樫の力
プレイヤーBはそれに対し「ラノワールのエルフ」を対象に2枚目の「稲妻」を唱えました。
スタック4…稲妻
プレイヤーA・B共に呪文を唱えるのを終えたため、呪文の解決に入ります。
みなさん、この場合は事例2と違う結果になるのはわかりましたか?
では、解決に入りましょう。
まず、スタック4の「稲妻」が解決され「ラノワールのエルフ」が破壊され墓地に置かれます。
次に、スタック3の「樫の力」が解決されますが、対象の「ラノワールのエルフ」が戦場に存在しないため打ち消されます。
また、スタック2の「稲妻」についても同様の理由で打ち消されます。
最後、スタック1の「巨大化」も同様に打ち消されます。
となります。
対象が不適切な呪文は打ち消されていくのです。
※ちなみに、唱えるときに適切な対象を選べないものは唱えることそのものができません。
みなさん、大体理解できましたね
それでは、マジック講座恒例の怒涛の問題集で最後はお別れです
これが、すべて解ければあなたはスタックマスターです
※それぞれのカードの能力は画像を見てください
【パターン1】
プレイヤーA:「ラノワールのエルフ」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「取り消し」を唱える。
プレイヤーA:「取り消し」に対し、「払拭」を唱える。
「ラノワールのエルフ」はどうなるのか?
【パターン2】
プレイヤーA:「ラノワールのエルフ」で攻撃する。
プレイヤーB:自分の戦場にいた「信号の邪魔者」で「ラノワールのエルフ」をブロック。
プレイヤーB:続いて「信号の邪魔者」を対象に「高潔のあかし」を唱える。
プレイヤーA:「信号の邪魔者」を対象に「稲妻」を唱える。
プレイヤーB:「信号の邪魔者」を対象に「巨森の蔦」をキッカー無しで唱える。
「ラノワールのエルフ」と「信号の邪魔者」はどうなるのか?
【パターン3】
プレイヤーA:自分のコントロールする「寺院の鐘」の能力を起動。
プレイヤーB:それに対し「寺院の鐘」を対象に「粉砕」を唱える。
「寺院の鐘」の能力はどうなるのか?
【パターン4】
プレイヤーA:続唱能力を持つ「血編み髪のエルフ」を唱える。続唱能力で「ラノワールのエルフ」が唱えられる。
プレイヤーB:それに対し「血編み髪のエルフ」と「ラノワールのエルフ」を対象に「二重否定」を唱える。
「二重否定」の対象は適切か不適切か?
【パターン5】
プレイヤーA:プレイヤーBのコントロールする「ラノワールのエルフ」とプレイヤーBを対象に「焼尽の猛火」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「焼尽の猛火」を対象に「払拭」を唱える。
プレイヤーA:「払拭」を対象に「取り消し」を唱える。
プレイヤーB:それに対し、「ラノワールのエルフ」を対象に「送還」を唱える。
「焼尽の猛火」はダメージを与えられるのか?
なんとなくわかりますか?
それでは、簡単に答え合わせです
事例の時にもやったように、スタックに置かれた順番で番号をふるとわかりやすいですよ
【パターン1】
スタック1:ラノワールのエルフ
スタック2:取り消し
スタック3:払拭
まず、「払拭」で「取り消し」が打ち消されます。
すると次に解決されるのは「ラノワールのエルフ」なのでそのまま戦場に出ることになります。
【パターン2】
スタック1:高潔のあかし
スタック2:稲妻
スタック3:巨森の蔦
まず、「巨森の蔦」が解決され「信号の邪魔者」が対戦相手からの呪文や能力の対象にならなくなります。
すると、それを対象に唱えられていた「稲妻」が対象不適切で打ち消されます。
そして、続く「高潔のあかし」が解決され+7/+7の修正を受けます。
結果、「ラノワールのエルフ」は「信号の邪魔者」にブロックされ破壊されてしまします。
【パターン3】
スタック1:「寺院の鐘」の起動型能力
スタック2:粉砕
まず、「粉砕」で「寺院の鐘」が破壊されます。
しかし、「寺院の鐘」の能力はすでにスタックに置かれているので、そのまま能力は発動されます。
「寺院の鐘」の能力が
打ち消されたわけではないということに注意してください。
【パターン4】
スタック1:血編み髪のエルフ
スタック2:ラノワールのエルフ
スタック3:二重否定
続唱能力は元の呪文が解決される前に唱えられるため、両方スタックに積まれた状況になります。
よって、「二重否定」の対象は適切で、「血編み髪のエルフ」「ラノワールのエルフ」ともに「二重否定」によって打ち消されます。
【パターン5】
スタック1:焼尽の猛火
スタック2:払拭
スタック3:取り消し
スタック4:送還
まず、「送還」よって「ラノワールのエルフ」が手札に戻されます。
次に「取り消し」よって「払拭」が打ち消されます。
最後に「焼尽の猛火」ですが、対象とする「ラノワールのエルフ」がすでに戦場にいないため、対象不適切なため打ち消されます。
よって、ダメージを与えることはできません。
ちなみに、この複数対象をとる呪文ですが、「二重否定」のように
最大○○個と表示されているものは、対象が0でも呪文を唱えることができます。
覚えておくと意外なところで訳に立つかもしれませんね
第4回の今回は「スタック」について話しました。
理解していただけたでしょうか?
何か、質問等あればコメント欄からでも気軽にどうぞ
次回のマジック講座は「プレインズウォーカー」についてやりましょう
それでは、次回に向けて今回は宿題をお出ししますよ~
「スタック」がらみのこの問題。
答えは次回のマジック講座で
【宿題】
※能力等は最後の画像で確認してください。
プレイヤーA:プレインズウォーカー「ジェイス・ベレレン」の1番目の能力を発動。
プレイヤーB:それに対し、プレイヤーを対象に「稲妻」を唱え、「ジェイス・ベレレン」へダメージを移す。
さて、「ジェイス・ベレレン」の能力は?「ジェイス・ベレレン」自体は?
ではでは