旅立ちの時！

三人目の愚息が、家をあとにしました。
幼い頃、病弱で何度か入院をしなければならなく、
辛い思いをさせてきました。
病院で、付き添いの終了時間を告げる音楽が流れると、
母にしがみついて離れなかった子が、
大学を卒業して、社会人になります。
引っ越しの手伝いをして、
勤め先の近くのアパートまで、
荷物と一緒に送りました。
帰りの車の中で色々なことが
走馬灯のように頭の中をぐるぐる回り、
あぁ、あんなこともあったなぁ、こんなこともあったなぁ！
なんて次から次へと浮かんできました。
ひとりで羽ばたき、社会に旅立っていきます。
もう、「そこに水溜まりがあるよ」なんて、
教えてあげることも出来ません。
雨が降ってきても、傘をさしてあげることも、出来ない。
転ばぬ先の杖を渡してあげることは出来ない。
それが、一人前の社会人になるということだから！
解っては、いることだけれど、少しばかり寂しい！
おめでたい、旅立ちだけれど、
嬉しい気持ちと、寂しい気持ちが交差しています。
複雑な心持ちでした。

贈る言葉は、
『一誠以貫之』