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市川の理容室の店主が綴る日記です
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コロナ感染と高校野球

2021年07月19日 | 徒然草
鳥取県の高校で、野球部以外の学校関係者にコロナ感染が認められた。

これを受け、当該高校野球部は、県大会の出場を辞退した。

これだけを聞けば、「あぁ、そうだったのか…可哀そうになぁ…」で済ませてしまうような話なのだが、経過を聞けば「ん?」と考えさせられる事態だった。

簡単に経過を説明すると

①学校関係者に前日の夜(16日の夜)にコロナ感染が発覚する

②その日の夜、抗体検査を受け、出場選手及び野球部員の陰性が判明する

③県高野連の定めたルールで「PCR検査による陰性確認」の必要が定められていたので、その結果を提出できない当該高校は、出場辞退の判断をする

簡単に言えば、こういう事らしい。

ここで、更に詳しく経緯を調べると、

①当該高校の試合は17日の第一試合(9時試合開始)だった

②当該保健所の業務開始時刻が9時だった

③メンバー表の提出が8時10分だった

④メンバー表の提出が出来なければ、放棄試合となり敗戦となる

つまり、保健所によるPCR検査を、時間的に受ける余裕が無かったという事なのだろう。

さて、ここで問題になるのは「ルール」だと思う。

ルールとは、出場する全ての人やチームに公平に試合を遂行できるように定められたものである。

つまりは、当該高校の「検査が間に合わない」というのは、「ルールの厳格化」からすれば、致し方ない事なのだと思う。

ルールがある以上、そのルールは守らなければならないのだ。

但し、そのルールには「公正性」が大前提である。

例えば、今回の場合

①当該高校の感染者の発覚が、前日の夜だった事

②保健所による検査が、試合開始時刻に間に合わないようなスケジュールになっていた事

つまりは、どのようにあがいても、当該高校の出場は出来ないようなルールになっていた事ではないだろうか?

僕はルールというものは、簡単に変えてはならないものだと思っている。

しかしながら、今回の場合、例えば「検査等が時間的に間に合わない場合、当該試合を延期とし、検査後の結果を持って、その判断を県高野連がする」との文言があってしかるべきではなかっただろうか?と思う。

ルールに穴があった場合、それを改正していけるのも「ルール」だと思う。

その後、県高野連より、当該高校の辞退と「不戦試合」の取り消しが発表された。

もちろん、当該高校の相手高校も、この判断に納得しているそうだ。

鳥取県高野連の柔軟な対応と、相手高校野球部の「本当の意味でのスポーツマンスップ」に拍手を送りたい。

そこには、勝敗以前の、「ここまで野球を頑張ってきたことに対する、選手たちの自分たちへの誇り」を見せてもらった気がする。

数が少ないせいで、「楽して甲子園」と揶揄されたりする鳥取県だが、今回の「選手たちが見せてくれた頑張りとスポーツマンシップ」には、心から敬意を表したい。

当該高校も、相手高校も、スポーツに一番大切な「相手に対する敬意の心」を見せてくれると思うし、お互いに悔いのない試合を、力の限り戦って欲しい。

遠い千葉県から、上から目線で悪いけど、応援の言葉を贈りたいと思います。

かっこいいよ、おまえら!