日本シリーズ、二戦目まで終わり
第一戦:バッファローズ勝利
第二戦:スワローズ勝利
バッファローズ1-1スワローズ
となり、明日は第三戦:東京ドームを待つことになりました。
第一・二戦をテレビで見ていて、解説の方々が「これで流れが変わってくるかも知れませんね」なんて言葉を使っているのをお聞きになった方も多いのではないでしょうか?
この「流れ」って何なんでしょう?
プロとはいえ、人間のやっていることですので、「気の流れ」ってものもあるかも知れません。
例えば、1アウト2・3塁の場面
攻撃側のバッターは「チャンス到来! 俺が決めてやる!」ってな気持ちで打席に立っているでしょう。
守っているピッチャーは「やばいなぁ…こいつにはさっきも打たれてるんだよなぁ…」なんて事を思っているかも知れません。
ピッチャーは指先に全神経を集中させて、キャッチャーミット目掛けて投げ込みます。
ところが、さっきの迷いが指先に出てしまって、ミットの位置より少しだけ真ん中に寄ってしまう…
バッターは本来なら、よくてファールのコースに来ているはずのボールが、バットの芯でとらえられるコースに入ってくるんですから、クリーンヒットになる可能性が高くなる。
「気の流れ」を表す一例だと思います。
しかしながら、僕は「流れ」をいうものは、それだけではないと思っています。
第一戦
8回表:スワローズの攻撃
ここで、バッファローズはピッチャーを交代します。
スワローズ打線は3番:山田選手からの攻撃
変わったばかりのヒギンス投手からレフト前ヒットで出塁します。
続く4番:村上選手のホームランで2点を取ります。
ここまでは、おそらく「気の流れ」が影響したのだと思います。
それまで、「日本一」の呼び声が高い山本投手から、1点を取りながら抑えられていたスワローズ打線。
おそらく、スワローズの選手の心の中には「山本を下ろせばなんとかなる」との気持ちがあったと思います。
ここで、クリーナップの打順に、ピッチャー交代という「気の流れ」を相手チームが与えてくれました。
山本投手の交代は、投球数と今後の試合を考えれば納得のいくものだと思います。
ヒギンス投手から打った、山田・村上の両選手を褒めるのが妥当だと思います。
ヒギンス投手からすると、「こいつら、どんなバッティングしてくるんだろう?」という思いがあったかも知れません。
少なからず、「迷い」があったかも知れません。
スワローズの選手からすると、「よし、山本を下ろした!」という「ここからだ!」という勢いが生まれた事と思います。
その違いが、二人の打席に出てしまったのかも知れません。
ここでは、「気の流れ」が得点シーンを生んだと言えるのかも知れません。
8回裏:バッファローズの攻撃
スワローズからは「勝利の方程式」清水投手がマウンドに上がります。
2アウトを取った後、T-岡田選手にヒットを打たれます。
2アウトからのシングルヒットですので、気の流れにはそれほど影響はなかったと思います。
次の安達選手に粘られて、四球を与えてしまいます。
7番のラベロ選手を三振に切って取り、この回は無得点で終了。
僕が気になったのは、「気の流れ」ではない、「試合の流れ」です。
この安達選手に与えた四球が、後に大きな影響を与える「流れ」の布石だったのではないだろうか…
9回表のスワローズの攻撃は無得点で終わります。
さて、9回裏:バッファローズの攻撃
ヤクルトはピッチャーをマクガフにスイッチします。
一人目の打者、8番紅林選手にヒットを打たれます。
二人目は代打のジョーンズ選手
ここで、四球を与えてしまい、0アウト:ランナー1・2塁
続く一番福田選手のバントを、マクガフが裁いたのですが、送球を三塁手の村上が落球…
(記録上はマクガフの犠打野選)
ノーアウト満塁の大ピンチを迎えてしまいます。
二番旨選手に2点タイムリーを打たれ、同点に追い付かれ、3番吉田選手にサヨナラタイムリーを打たれ、試合終了…
さて、ここで考えるのは、8回裏の四球により、一人分、無駄に打順が進んだことです。
そして、ジョーンズ選手に与えた四球も然り…(1B2Sからの四球)
「たられば」の話になりますが、もし7番ラベロ選手から、9回の攻撃が始まっていたら?
もし、ジョーンズ選手に四球を与えてなければ…
おそらく、バッファローズベンチの作戦も違ってきていると思います。
つまり、「試合の流れ」は違っていたかも知れないという事なんです。
残念ながら、スワローズの救援陣は、かつての高津臣吾投手のような「絶対的安心感」に欠けています。
四球は後々に、ボディブローのように効いてくる事が多々あるのが、野球というゲームです。
この第一戦、粘って四球をもぎ取った安達選手と追い込まれた状態から四球をもぎ取ったジョーンズ選手の二人が「試合の流れ」を変えた人間だったと、僕は思っています。
簡単には勝たせてもらえないとは思っていましたが、本当に簡単ではなかったと思わせてくれる試合でした。
二戦目は、高橋投手がバッファローズ宮城投手の好投に負けずに、「気の流れ」も「試合の流れ」も、相手に持って行かせない気迫で初完投・初完封で勝利しましたので、いう事無しの、スワローズにとっては、まさに「いい試合」だったと思います。
さぁ~!
明日から東京ドームで第三戦です!
絶対大丈夫!
頑張れ!
ヤクルトスワローズ!
第一戦:バッファローズ勝利
第二戦:スワローズ勝利
バッファローズ1-1スワローズ
となり、明日は第三戦:東京ドームを待つことになりました。
第一・二戦をテレビで見ていて、解説の方々が「これで流れが変わってくるかも知れませんね」なんて言葉を使っているのをお聞きになった方も多いのではないでしょうか?
この「流れ」って何なんでしょう?
プロとはいえ、人間のやっていることですので、「気の流れ」ってものもあるかも知れません。
例えば、1アウト2・3塁の場面
攻撃側のバッターは「チャンス到来! 俺が決めてやる!」ってな気持ちで打席に立っているでしょう。
守っているピッチャーは「やばいなぁ…こいつにはさっきも打たれてるんだよなぁ…」なんて事を思っているかも知れません。
ピッチャーは指先に全神経を集中させて、キャッチャーミット目掛けて投げ込みます。
ところが、さっきの迷いが指先に出てしまって、ミットの位置より少しだけ真ん中に寄ってしまう…
バッターは本来なら、よくてファールのコースに来ているはずのボールが、バットの芯でとらえられるコースに入ってくるんですから、クリーンヒットになる可能性が高くなる。
「気の流れ」を表す一例だと思います。
しかしながら、僕は「流れ」をいうものは、それだけではないと思っています。
第一戦
8回表:スワローズの攻撃
ここで、バッファローズはピッチャーを交代します。
スワローズ打線は3番:山田選手からの攻撃
変わったばかりのヒギンス投手からレフト前ヒットで出塁します。
続く4番:村上選手のホームランで2点を取ります。
ここまでは、おそらく「気の流れ」が影響したのだと思います。
それまで、「日本一」の呼び声が高い山本投手から、1点を取りながら抑えられていたスワローズ打線。
おそらく、スワローズの選手の心の中には「山本を下ろせばなんとかなる」との気持ちがあったと思います。
ここで、クリーナップの打順に、ピッチャー交代という「気の流れ」を相手チームが与えてくれました。
山本投手の交代は、投球数と今後の試合を考えれば納得のいくものだと思います。
ヒギンス投手から打った、山田・村上の両選手を褒めるのが妥当だと思います。
ヒギンス投手からすると、「こいつら、どんなバッティングしてくるんだろう?」という思いがあったかも知れません。
少なからず、「迷い」があったかも知れません。
スワローズの選手からすると、「よし、山本を下ろした!」という「ここからだ!」という勢いが生まれた事と思います。
その違いが、二人の打席に出てしまったのかも知れません。
ここでは、「気の流れ」が得点シーンを生んだと言えるのかも知れません。
8回裏:バッファローズの攻撃
スワローズからは「勝利の方程式」清水投手がマウンドに上がります。
2アウトを取った後、T-岡田選手にヒットを打たれます。
2アウトからのシングルヒットですので、気の流れにはそれほど影響はなかったと思います。
次の安達選手に粘られて、四球を与えてしまいます。
7番のラベロ選手を三振に切って取り、この回は無得点で終了。
僕が気になったのは、「気の流れ」ではない、「試合の流れ」です。
この安達選手に与えた四球が、後に大きな影響を与える「流れ」の布石だったのではないだろうか…
9回表のスワローズの攻撃は無得点で終わります。
さて、9回裏:バッファローズの攻撃
ヤクルトはピッチャーをマクガフにスイッチします。
一人目の打者、8番紅林選手にヒットを打たれます。
二人目は代打のジョーンズ選手
ここで、四球を与えてしまい、0アウト:ランナー1・2塁
続く一番福田選手のバントを、マクガフが裁いたのですが、送球を三塁手の村上が落球…
(記録上はマクガフの犠打野選)
ノーアウト満塁の大ピンチを迎えてしまいます。
二番旨選手に2点タイムリーを打たれ、同点に追い付かれ、3番吉田選手にサヨナラタイムリーを打たれ、試合終了…
さて、ここで考えるのは、8回裏の四球により、一人分、無駄に打順が進んだことです。
そして、ジョーンズ選手に与えた四球も然り…(1B2Sからの四球)
「たられば」の話になりますが、もし7番ラベロ選手から、9回の攻撃が始まっていたら?
もし、ジョーンズ選手に四球を与えてなければ…
おそらく、バッファローズベンチの作戦も違ってきていると思います。
つまり、「試合の流れ」は違っていたかも知れないという事なんです。
残念ながら、スワローズの救援陣は、かつての高津臣吾投手のような「絶対的安心感」に欠けています。
四球は後々に、ボディブローのように効いてくる事が多々あるのが、野球というゲームです。
この第一戦、粘って四球をもぎ取った安達選手と追い込まれた状態から四球をもぎ取ったジョーンズ選手の二人が「試合の流れ」を変えた人間だったと、僕は思っています。
簡単には勝たせてもらえないとは思っていましたが、本当に簡単ではなかったと思わせてくれる試合でした。
二戦目は、高橋投手がバッファローズ宮城投手の好投に負けずに、「気の流れ」も「試合の流れ」も、相手に持って行かせない気迫で初完投・初完封で勝利しましたので、いう事無しの、スワローズにとっては、まさに「いい試合」だったと思います。
さぁ~!
明日から東京ドームで第三戦です!
絶対大丈夫!
頑張れ!
ヤクルトスワローズ!