お墓と供養の新時代

北海道札幌において、お墓納骨堂を中心とした終活全般について綴っております。

「千の風」なぜヒット?

2007年06月22日 | Weblog
「千の風」なぜヒット テーマ、中高年の共感誘う
2007年06月20日12時22分朝日新聞

(訳者の)新井さんは詩の世界観について「万物に精霊が宿るというアニミズム。どんな人にも最古層にある宗教観だ」と言う。死者は「風」だけでなく光、雪、鳥、星にも形を変えて「あなた」のそばにいる、と歌われる。「八百万(やおよろず)の神という言葉があるように、日本人になじみがある考え方を、目覚めさせたのではないか」

「私は墓にいない、死んでなんかいない」という表現は、日本人が共有してきた仏教的な死生観とは異なると、違和感を表明する仏教関係者もいる。

小谷みどり(北海道新聞「葬送NOW」)によると、
「死は終わりではなく、魂は風や鳥や光などの自然に還り、家族をそばで見守っている。だから嘆き悲しまないで!」というのが詩の内容だが、私は以前から違和感があった。死を前にした作者の気持ちはとてもよく分かる。でも「死んでなんかいません」「私のお墓の前で泣かないでください」と言われても、というのが遺族の心情だろう。

「千の風になって」

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

<詞:新井満(芥川賞作家)>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿