何度も言われると

　契約更新のための面談。

　成績表みたいなのもらうの。

　可もなく不可もなくって評価。オール３みたいな、ね。

　いつも同じ話をする人からまた同じ話。 終わりに決まり文句の「何か質問はありますか？」

　あたしったら、また、黙ってればいいのに一言言っちゃった。　

「あまり同じ注意を聞くと、そんなに私ができてないのかと思ってしまいますが、今のお話は、私たち全体へのお話、ですね。」
“ですね”でニッコリ

「そう、そう。全体への話です。」と彼が言う。ちょっとむかつく戦場カメラマン風の口調。かの渡辺氏より声が軽いので、そらぞらしい印象。

「私だけじゃないんですね。ああ、よかった。私、気持ちが弱いから。」と女優モード＾＾

彼の隣のかわいらしい女子（彼女もコミュニケーターの指導担当者）が、

「リルさんが不安に思うこと、ないですよ。」とにっこり言ってくれる。

そしたら、まだ彼が言うのよ。

「朝礼でも言ったように…（と、さすがに彼も気づいて）俺もしつこいけど…チームとして…」とモゴモゴ…

　ちょっとかわいそうになったので、

「わかりました。大切なことですものね。」と話をおさめた。

　彼の隣の若くてデキる女子が笑った。

　で、もう一言
「わたし、何かウケること言いましたか？」って言っちゃった。

　こういう余計な一言二言は、成績にはプラスにもマイナスにもならないのよねー。ここでは。