上海帰りのリルです。

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一時帰国

2005-01-21 15:40:24 | 上海つれづれ日記
 明日から、旧正月=春節をはさんで4週間お休みです。

 今日は休み前最後の授業でした。

 授業を始める前に班長さんから、
「今日、うちに帰る人が多いので、間の休み時間を削ってもかまいませんから、早めに終わりませんか。」と提案があったので、教科書の残りを
サクサク進め、宿題を出して、最後の時間は、もうひとつのクラスで話した「挨拶について」の話とか、私が今まで教えた日本語の生徒の中の面白い人達の話をしました。

 12月最後の授業のときにも言ったけど、やっぱりもう一度
「じゃあ、みなさん、よいお年を。」と言って授業を終わりました。

 隣のクラスのM先生が授業を終えるまで、そのまま教室に残っていたら、2年の会話のクラスの女子達が「先生、また来年よろしくお願いします。」と挨拶に来ました。あのカラオケに行ったグループです^^。

 そんなわけで、私もあしたから4週間一時帰国しますので、
この「新・上海だより」もしばらくお休みしますね。
あ、コメント書き込んでくだされば、お返事は書きますよ。
よろしくお願いしますm(_ _)m

困った例文

2005-01-20 22:31:05 | 日本語の授業
「近代の夜明け」という文章、難しいんですよ、硬い言葉で…って思ったけど、漢字の国中国では漢語が多い文章のほうが、学生達は読みやすいってこともあるんですよね。そのへん、誤解して、ひとつひとつの言葉の説明を長くしたりしないように気をつけてます。

 意味を説明して終わりじゃなくて、覚えた言葉を使えるようにならないといけないから。意味だけわかっても、使えるってことにはならないんですよね。

 例えば、この前困ったのは「さぞ~でしょう」を使ったこんな例文。
「昨日頭が痛い痛いと言っていたから、さぞかぜをひいたのでしょう。」
変ですよね。日本人が見たら、すぐ変だとわかる。
でも、どうして変なのか、外国人にわかるように説明するっていうのは
ちょっと難しい。それが、できないとプロとは言えないんだけど…(^^;

 今回は「きっと」と「さぞ」を使った例文を自分でいろいろ作っているうちに、「これはちょっと見ると使えないけど、こういう場合だったら成立するかも。」って思えてきたりして、こんがらがってきたので、東京でお世話になってるST先生にSOSメールしました。
丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。
実はST先生から返事をいただく前に、学生には説明したのですが、
私の説明で、間違っていないようだったので、安心しました。

 学生達はひとりひとり宿題ノートを持っていて、その課で勉強した語句を使った例文作ってノートに書かせ、提出させています。これがあるので、教える側も「このへん、わかってないな」ということが発見できるんですね。ノートの添削に時間はかかりますが、学生にとっても、私にとっても、勉強になります。

架空の名所

2005-01-18 21:53:28 | 日本語の授業
 二年生の会話の授業。教科書のトピックは「北京の名所」

 教科書の会話を読んで、語句の説明をしたあと、いつものように
3、4人のグループに分かれて、会話をつくり、みんなの前で発表。

 「○○の案内」という会話は以前にも作ったので、今日は、ひとりが案内役、その他がお客さん…そのお客さんの中に私も混じるということにしました。

 最初「上海の名所」の案内を…と言ったのですが、前にそれをやったことがあるグループは「つまらない」と言うので、他の場所でもいいことにしました。

 そうしたら、「伝説の場所」を案内してくれた男子グループがありました。「あれが、伝説の橋です。」「ここには、昔ハーフエルフが住んでいたと言われています。」…ってね。会話製作中にひとつひとつグループを
まわって質問したとき、「それは、ゲームの世界の話?」って聞いたら、
なんか気まずそうに「あ、はい…。」って言っていました。

 教科書に「○○にまつわる伝説」って言葉が出てくるんですよ。だから、その伝説って言葉からひらめいたのが、ゲームに出てくる場所だったのかな?グループ内で全員が知っているところとして話せる場所がゲームの中に存在するっていうのは面白いね。私はコンピュータゲームってやったことはないんだけれど。

 もうひとつ 宇宙から地球を眺めて「あの青く美しい星はなんですか?」なんていう女の子グループもありました。

 もちろん、ふつうに上海の名所を案内するグループのほうが多かったんですよ。お客さんのひとりとして、会話に参加して、「ふーん。」とか
「そうですか。」とか、相槌をうつと、学生達も喜ぶので、面白かったです。で、質問すると困っちゃう学生もいたけれど。

 何度も書いていますが、この日記を読んでくださってるあなた!
上海にお越しの際には、ぜひご連絡ください。
こんな学生達が面白いガイドをしてくれますよ、きっと。 

キュリー夫人だけじゃなく、

2005-01-14 16:42:20 | 日本語の授業
 今日は、1~4限まで、3年精読。キュリー夫人の課のまとめと、次の課の導入です。

 もう一回「キュリー夫人」を読んでも良かったんだけど、学生があんまり乗り気じゃないようだったので、他の台本を持っていきました。

 だって、ちゃんと芝居っけのある学生はいるのに、セリフがあんまり面白くないんだもの。

 他の台本というのは、宮崎 駿アニメ「耳をすませば」のものです。
これ、手作りなんです。市内の外国語学校で日本語を教えてる中国人の先生が、受け持ちのクラスの学生と、ディクテーションがわりに、DVDを見ながら、そのセリフ(もちろん日本語)を聞き取って、書き起こしたもの。某オフ会で、私が学生とアテレコごっこやった話をしたら、その手作り台本をくださったの。

 これは、授業に活用させなきゃ、と思い、今日持っていきました。

 やっぱり、名場面は、ラストシーンでしょ。
 中学3年生のプロポーズ。

 この映画を見たことのない学生のために、ちょっと場面と登場人物(雫と聖司)の説明をして、セリフを黒板に書いて、まず、私がひとり2役で
読んでみました。(やりたがりの私^^;)

 そのあと学生達に向けて「やりたい人!」と言ったら、恥ずかしそうに手をあげた女の子がひとり。「じゃあ、昨日ピエールになりたいと言った
Gくん、聖司。」と言って読ませました。

 プロポーズのセリフなんて恥ずかしいよね。でも、そのほうが聴いてるほうも面白がるので、そこは狙いました。

 「あ、その『うん』じゃ、『ヤッター!』って言えないなぁ。」なんて
ダメ出しもしつつ、3組に読ませました。

 最初に手をあげた女の子は、この映画が好きで、こういう日本語の台本を探していたという。「どこで、買えますか?」と質問に来たので、「これは、売っているものじゃないんだ。」と言って、私の台本を貸してあげました。すごく喜んでた。うん。こういう日本語教材を作るといいですね。著作権の問題とかあって、出版するのとかはダメだろうけど、私に
この台本をくれたAMさんみたいな発想の先生がもっと増えるといいな。

 そのあとの3コマはちゃんと練習問題とか、次の課の導入とか、やりましたよ。次の課は「近代の夜明け」。これも、ちょっと難しそうです。