#275 思い出の神様

シューマッハのラストランを見逃した…。残念ながら優勝出来なかったみたいだ。皇帝の歴史についに幕が降りた。

そういや来年からＦ１日本ＧＰは鈴鹿じゃないらしい。何故だ？マンネリ？テクニカルでチャレンジングな名コースだと思うけど、大人の事情でってやつか(￣ω￣)

鮫がテレビで初めて見たのは、忘れもしない1989年の日本GP。セナとプロストがレース終了間際にシケインらでがっぷり組み合う様に接触。プロストがチャンピオンになった。
モータースポーツなんて、ただ廻ってるだけ～って、その頃は思ってただろうけど、その日を境にハマッテしまう。『アイルトン・セナ』が心を支配していくのです(セДナ)

毎試合欠かさずテレビ観戦したり「F１グランプリ特集」を毎月買ってはいつか生で見たいなぁと夢を膨らませてた。自分もレーサーになりたいと思っていた。
フジテレビ「お台場冒険王」の前身、代々木の「スポーツフェア」だったかな。それにマシン(たしかマクラーレンMP4/5B)が展示されていた。
コックピットに座ったり触れたり、エンジン音を鳴らすパフォーマンスもあった。耳をつんざく爆裂音、ホンダミュージックは今も忘れないほど強烈だった。

高校進学の三者面談の時には、母親が「高校に進まなくても、この子がレーサーになりたいならそういった道でも…」と、言っていた。勉強出来なかったからなぁ～、

「カートをやりたいな」

と良く言っていたし、調べたりもしてた。だけど、とにかくお金がかかるのを知っていた。無理してまで、させてまでやりたい程の情熱は無かったから、その道には進まなかった。

話しが逸れた(￣□￣)

セナの走りは別格だ。マシンの潜在能力を限界まで引き出して、格上マシンに勝てるドライバーはそうはいない。モナコでのマンセルとの激闘、見事押さえて百分の何秒か差で勝利、このバトル本当に凄かった。
イモラでの事故、深夜の中継中にニュース速報。画面越しだけど、目の前で神が居なくなった。言葉にならないテレビの解説者達、鳴咽まじりの中継が本当なんだと実感させた。

あの日からＦ１を見る機会が減った。セナのいないレースはひどく退屈だ。最近のＦ１は特にお行儀よくなりすぎてると思う。
その中で、一時期低迷したフェラーリを常勝チームに押し上げたシューマッハの走り(チームの努力も勿論あり)は、今だテレビに向かうきっかけになってた。

スター不在のＦ１、暫くは見なくなるかもな(￣～￣)