#419 銀幕ＤＥＢＵＴ

撮影をする施設に通され、会議室にて待機。しばらくして衣装部の人が衣装を運んで来た。

工場の作業員＆警備員が今回のエキストラの役。鮫は作業員役になりました。シリーズによく出てくる作業員の制服を、体格を見つつ順番に渡していく。

でかい鮫、大丈夫だろうか…？案の定、着て見ると、下も上もツンツルツーン。これは無理しても無理だってなもんで、チェンジをお願いした。下は短いのはしょうがないねぇ(￣～￣)

作業着上下、白Ｔシャツの作業員が誕生。お呼びがかかり、現場まで移動すると、今度は黄色いヘルメットを渡された。人生初ヘルメッツ！眼鏡君はちーさい帽子を渡されました。

撮影するシーンは、工場に仕掛けられた爆弾が爆発したので逃げる！ってな所。簡単な説明の後、

「はい、テストいきまーす。よーい、スタート！」

三ヘ(;´Д`)ノ

あれよあれよと撮影が始まったので出遅れる。が、先頭の警備員役を追い抜く力走！走るのかなー？なんて話しをしていたが、まさか本当になるなんてな。

逃げる隊列が縦になり過ぎてるとか、集まり過ぎてるとか、始めは一方からだけだったけど、鮫達はもう一方から合流してくる班になる。何度も調整をしながらテイクを重ねる。

そんな中、一人が転んでしまうアクシデントが…。全力疾走しているもんだから、そりゃあダメージはでかそう。スタッフに抱えられて通路の外へ。笑えないけどヘルメットしてて良かったね。

１０回位走っただろうか、ようやくOKとなり出番終了。すると、まだもう１シーン撮るかもしれないので、残れる人はお願いしますとの話。えぇ、残らない訳がねーです。

次の出番までの間、元の場所にて待機。朝食ですって、サンドイッチを頂いた。しかし、ここから我慢大会になるとはね…

雨が降り出して来た為の晴れ待ちなのか、なんなのか、お呼びが来ない来ない来ない。周りが睡魔にやられていく中、うちら二人は昔話に華が咲いちゃう位だらーっとしゃべり続けていた。

「この調子だと、昼飯でーすってなるかもな。」

なんて話している所に、弁当抱えたスタッフが入ってくる。

「まだオシテいるんで、食べてください。肉と魚がありますんで」

これが例の『ロケ弁』ですかー！

と、思ったであろう同志の、携帯カメラのシャッター音が聞こえてくる。鮫は？写真の通り…。腹が落ち着いて更に眠気が増す中、

「すみません、予定していたシーンは撮影が無くなりましたので、これで終了とします。」

あぁ、良かった…。お疲れ様でした。

こうして鮫のデビューは終了。ドラマでもCMでもなく、『映画』の撮影に参加出来たなんてぇ、感慨深過ぎる。