「大井川って、こんなにドラマチックな川だったのか!」
そう感じたのは、『大井川散策絵図』を手に実際に歩いてみたときでした。今でこそ橋が架かり、簡単に渡れるこの川も、かつては「越すに越されぬ大井川」と呼ばれた難所。東海道を行き交う旅人たちは、水量が少なくなるのを待つか、川越人足(かわごしにんそく)と呼ばれる人々にお金を払って渡してもらうしかなかったのです。
地図を片手に散策すると、昔の渡し場跡や石碑、宿場町の面影が色濃く残る風景が次々と現れます。歩いているだけで、江戸時代の旅人が苦労していた様子が目に浮かぶよう!川沿いの風景も美しく、特に晴れた日は大井川の青い水面と周囲の山々が絶景を生み出します。
さらに、『大井川散策絵図』には、かつての宿場町の歴史や文化、地元の名物グルメまで詳しく掲載されていて、歩く楽しみが倍増。特に、名物の「川根茶」や、大井川鉄道のSL列車といった、他では味わえない魅力的なスポットも紹介されており、散策がより深いものになります。
橋がなかった時代に思いを馳せながら、かつての旅人と同じ道を歩いてみる。そんな歴史ロマンあふれる旅を、『大井川散策絵図』とともに楽しんでみませんか?