お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 14 ~雨の恐怖~

2008年02月27日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、未知の惑星を発見しました」
「よし、着陸して早速調査だ」
 地表は強い陽射しでキラキラと光っている乾いた砂粒で覆われていた。
「まるで、死の砂漠と言った惑星だな」
 隊長が文句を言うと、空が雨雲で一杯になり、大雨が激しく振り出した。
「強い陽射しで地表から一気に蒸発した水分が、雨になって戻って来ているんですよ!」
 足元がぬかるみになり、隊長と隊員は、その中へ沈み込むように埋まって行った。
「隊長、雨が止み、陽射しで再び地表が乾くまでの辛抱です!」
 雨は十分程で止み、陽射しが戻って来た。
「やれやれ、雨が短時間で助かったな」
「ですが、これからどうしましょうか」
 首まで砂に埋まってしまった隊長と隊員は顔を見合わせ、大きな溜め息をついた。



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