こんにちは!公認会計士の青山です

パブリックセクターを中心に会計その他のお手伝いをしています。徒然なるままに仕事やプライベートについて紹介します。

艶(つや)のある街“東京”その2~銭湯について~

2014-05-22 | 日記
では、「“艶”(つや)のある街“東京”」にするためには具体的にどうすればよいでしょうか。一人一人が考え実践することが重要です。私はその方策の1つとして銭湯の魅力を世界にアピールしたらどうかと考えています。銭湯のある街“東京。。。銭湯は「世代を超えて日本精神が受け継がれている庶民のコミュニケーションの場」です。何となく世界無形文化遺産にも登録されそうな気がしませんか(言い過ぎですかね)。

外国人も日本の銭湯に魅力を感じています。たとえば、「日本人が発明したものの中で、ぼくはいちばんのお気に入りは銭湯だ。ほとんど完璧とさえ言ってよいほどの発明品だと思う。」(生活人新書 ジョン・コリンズ 「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート 74頁)など。その他にも「銭湯の雰囲気は格別で、日本が好きになった」という外国人は多いのです。外国人にとっても銭湯は魅力的な空間なのですね。

しかしながら、この銭湯が現在危機となっています。東京都内の銭湯数が激減しているのです。1980年代約1万6千あった銭湯が、2013年度末には約5千にまで減っています。しかも、現存する銭湯の半数近くが廃業を検討し、しかもその3分の1が5年以内に廃業する意向だというのです。私が仕事で関わった港区においても、1980年に60あった銭湯が現在6まで減っています。

なぜ、このようなことになったのでしょう。一言で言うと銭湯は採算が取れないのです。自家風呂保有率の増加による利用者の減少、燃料の高騰化による費用の増大が主な原因です。実は、銭湯には自治体からの補助金が交付されています。それでも赤字が解消されない事実があります。しかし、今後魅力的な街づくりを行っていくためにも銭湯の存在は欠かせません。どのような改革が必要でしょうか。難しい問題ですが、私は「複合化」が1つの解決策になると思っています。「複合化」というと、施設そのものの「複合化」を思い描くかもしれません。しかし、それではコストがかさむ一方です。施設を改築して複合化しなくても機能は複合化できます。たとえば、午前中福祉活動(デイ・サービス)を行って午後に銭湯を行うことや、日中に画廊として開放するなどもあるかもしれません。

いずれにしても、自治体や経営者が一体となって考え、解決しなければならない問題ではないでしょうか。

というようなことを銭湯の湯船に浸かりながら考えています。

艶(つや)のある街“東京”~東京が目指す姿~

2014-05-22 | 日記
先日(5月20日)、米国に本社のある世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が、世界の旅行者が訪問した都市を評価する「旅行者による世界の都市調査」を発表しました。その結果、外国人旅行者の入国数トップ37カ国の主要都市の中で、東京が総合的な満足度1位を獲得しました。

安倍政権は、力強い経済を取り戻すための重要な成長分野の1つとして観光を上げています。具体的には2020年までの訪日外国人2000万人が目標のようです。2020年には、東京オリンピックも開催されます。このような中での満足度1位は大変喜ばしいことです。但し、今回の調査では、ほとんどの項目で上位を占めている中にあって、「文化に対する評価」が11位、観光やアクティビティに対する評価が13位と、若干低くなっています。「文化」「観光」に関しては、まだまだ改善の余地があるのかもしれません。

私は、東京が特に「文化」都市に変貌するために「“艶”(つや)のある街“東京”」をキャッチフレーズとしてはどうかと考えています。“艶”は英語では、shiny(表面上の輝き)とでも訳すのでしょうか。しかし、日本人なら知っているように、“艶”という言葉の意味はそれだけではありません。「あでやかで美しいこと」「風情のあるさま」「色っぽさ」「ほのぼのとした情趣」「美しく華やかなさま」・・・。「“艶”のある街“東京”」こそ「文化」都市を目指す東京にふさわしいキャッチフレーズではないでしょうか。

ところで、19世紀以降、ヨーロッパを中心に日本の美術その他に触発された現象は一般に「ジャポニズム」と呼ばれています。私は、この時代、西洋の美術家たちは日本の“艶”にあこがれたのではないかと思っています。しかし、残念ながら西洋の言語では“艶”という言葉を明確に表現することができなかった。よって、そのような現象を「ジャポニズム」と呼ぶしかなかったのだと思います。「ジャポニズム」では西洋の美術家が何にあこがれたのかピンとこないですね。日本独特の“艶”への憧れの現象となれば「なるほど」と思うかもしれませんね。。。