こんにちは!公認会計士の青山です

パブリックセクターを中心に会計その他のお手伝いをしています。徒然なるままに仕事やプライベートについて紹介します。

プレミアムフライデー

2019-04-17 | 公会計

以前、私の知り合いが、上司1人、自分1人の計2人の海外駐在所に赴任していた時のことを思い出して、次のような話をしていました。

「当時、仕事以上に上司との波長が合わなくて大変だった。上司は週明けが一番元気で週末に近くなるほど疲れてくるけど、自分は逆で週末に近づくほど仕事に精が出る。仕事の歩調が全然合わなかったんだ。」

たぶん、上司の疲れは「肉体的な」疲れであり、一方彼の疲れは「精神的」疲れなのです。知り合いは、当時まだ若かったので、肉体的にはバリバリ働く体力を持っていたけれど、精神的には上司と2人だけというのもあって、きつかったのでしょう。きっと、彼は金曜の午後が一番仕事に精が出たことでしょう。なぜなら、今頑張れば、明日気持ちよく休めるのだから。 

経済産業省等が、毎月末の金曜日を「プレミアムフライデー」とする取り組みを開始してから、20192月で2年が経ちました。月末の金曜日に少し早めに仕事を終えて、豊かな週末を楽しもうという試みは、消費喚起には少しずつ効果が出てきているとの評価がある一方、日本経済に劇的な効果をもたらしているかというと疑問も生じます。では、今後何が必要なのでしょうか。

その答えは、前述した私の知り合いの言葉にあるような気がします。毎月末の金曜日に早めに仕事を切り上げ豊かな週末を過ごすという発想は、明らかに金曜日に疲れている「おじさん」の発想です。一方、「若者」には響かないでしょう。「若者」は残業をしてでも、金曜日中に仕事を終わらせたいと思うはずだからです。そう、金曜日だから頑張れるのです。

では、「プレミアムフライデー」が全く意味のないものかというとそうではありません。なぜなら、若者も「プレミアム」な「フライデー」にしたい気持ちは、おじさんと変わらないからです。但し、一工夫必要なのかもしれません。若者は、一生懸命仕事を頑張った週の終わりには、気の合った仲間と飲みたい。たとえ、それが遅い時間であっても。そのために、せめて金曜だけはオールナイトで電車を動かす、せめて終電の時間を遅らせるなどの工夫は必要ではないでしょうか。そうすれば、「金曜22時開始翌日2時終了」の食事会も普通にできるかもしれませんね。


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