こんにちは!公認会計士の青山です

パブリックセクターを中心に会計その他のお手伝いをしています。徒然なるままに仕事やプライベートについて紹介します。

オリンピック・パラリンピック

2018-03-27 | 日記

 本日3月27日、東京のさくらは満開です。目黒川での花見などはいいでしょうね。

 さて、話が変わって、先日、平昌オリンピック・パラリンピックが終わりました。そう、次は、東京です。すでに東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた準備は、着々と進められています。まずは、負の部分の解消でしょうか。具体的には、1)テロ対策、2)暑さ対策、3)宿泊施設対策などをしっかりすることです。また、移動手段の更なる整備が必要かもしれません。

  その次に、如何に本番で盛り上げるか、その仕組みをしっかりすることです。開会式、閉会式や各会場などの準備は、怠りなく進められなければなりません。また、最近は、メダル授与式を別会場でやる試みも行われています。これらの準備は、お金をかければ良いというものではありません。日本らしいきめ細かな工夫も必要でしょう。日本のソフトパワーの発揮も求められます。

 最後に、オリンピック・パラリンピック後の問題です。つまり、後世にどのようなレガシーを残すかです。各会場の施設においては、オリンピック・パラリンピック後に施設等の独占的な営業権・運営権を民間事業者に付与する試みも行われる予定です(これを、コンセッション方式と言います。)。施設がより有効に活用されるという意味では良いことですね。

 以前、ブログで、新幹線などもレガシーと言いました。新幹線だけではありません。オリンピックに合わせて整備された首都高速道路も1つのレガシーです。ただ、これは、負の部分も多少あると考えています。首都高速都心環状線の多くの部分は川の上に作られました。一部、皇居のお堀にもかかっています。当時は「水の空間」は無駄だと考えられていたのでしょう。日本橋川もそうです。結果、日本橋の魅力が半減したのも事実です。日本橋川の上の高速道路がなかったら、今頃は観光の目玉になっていたことでしょう。そう、目黒川のように、、、

 逆に、もし、首都高速都心環状線だけではなく、当時、今の首都高速中央環状線の計画もあったなら、きっと、今のように地下化(山手トンネル)されずに、目黒川の上に高速道路を作っていたでしょう。結果、今のように目黒川は花見の名所にはなっていなかったでしょう。そう思って、少しぞっとするのは、私だけでしょうか。

 レガシーは、後世に多大な影響をもたらすのですね。



「自助」「共助」「公助」その2

2018-03-11 | 日記

 その1では、「自助」「共助」「公助」の概念について触れました。東日本大震災以前は、「公助」中心の防災対策がとられていました。しかしながら、東日本大震災のように公的機関が麻痺するような大規模広域災害では、自助、共助及び公助がうまくかみあわないと災害対策がうまく働かないことが明らかになり、特に災害発生時は公助が全く機能しない場合も多々ありました。

 ここで重要なことは、「自助」「共助」「公助」は並列に並ぶものではなく、「共助」「共助」は、最終的にはすべて「自助」つまり自分の命は自分で守ることへの醸成に繋がらなければならないということです。たとえば、防災対策として「自治体による防災関係者や住民等への教育の実施」、「無線等の整備・設備の設置・充実」、「安全な避難場所の設置」などがあります。これらは、直接的には「公助」と呼べるかもしれませんが、災害発生時に「自助」に役立つものでなければなりません。また、「自主防災組織による防災訓練の実施」は共助ですが、これも同様です。

 つまり、国民11人は自分の命は自分で守る意識を持つこと、国や自治体はこのような意識を持った住民を確実に守るために防災予防対策や災害復旧対策を遂行することが必要なのです。

 7年前の311日、私は新幹線の中で被災しました。車内での静かな時間の経過とネットニュースで流れる情報のギャップに震えていたのを覚えています。

 災害は、いつかはきっとやってきます。そのためには、記憶の風化も含めて、過去の教訓を風化させることなく繋いでいくことが重要なのですね。


「自助」「共助」「公助」その1

2018-03-11 | 日記

 内閣府が平成2911月に行った防災に関する世論調査(調査期間は平成291116日~1126日)で、災害が起こったときに取るべき対応として自分の考えに最も近いものはどれか聞いたところ、「自助」に重点をおくべきとの回答が39.8%、「共助」に重点をおくべきとの回答が24.5%、「公助」に重点をおくべきとの回答が6.2%、「自助」、「共助」、「公助」のバランスをとるべきとの回答が28.8%となっています。平成25年の調査結果(調査期間は平成251128日~1215日)と比較して見ると、「自助」が(21.7%→39.8%)、「共助」が(10.6%→24.5%)と上昇している一方、「公助」が(8.3%→6.2%)、「公助」、「共助」、「自助」のバランスが(56.3%→28.8%)と低下しています。

 ここで「自助」「共助」「公助」とは、防災対策を考える上での概念で、「自助」とは、自ら(家族も含む)の命は自らが守り又は備えること、「共助」は、近隣が互いに助け合って地域を守り又は備えること、「公助」は、行政・防災関係機関が個人、地域と連携した防災対策を実施し地域を守ることです。

 上記の世論調査から、「公助」から「自助」「共助」へと意識が移っていることがわかります。この意識の変化は大事なことだと思います。