久しぶりに朝からよく晴れた知床。
流氷レーダーは流氷がすぐそばまで来ていることを示していましたが、朝のプユニ岬からは確認できませんでした。
その後午前中に原生林を抜けて海岸線に出ると水平線に白いものがうっすらと見えました。
双眼鏡で確認すると雪のような白い帯がしっかりと広がっています。
さらに近くから見られる場所まで移動すると、間違いなくそれは流氷でした。
昨年は1月21日が流氷初日だったので、26日も遅い今年の流氷初日でした。
午前6時の気温・・・-8.7℃
体感知床・・・朝はかなり冷えました
気温より寒く感じる日が多くなり、港には蓮葉氷が浮いていました。
森では突然の大雪。風も伴っていたため、猛吹雪の中を歩いてきました。
エゾシカは天候の急転に、一時的にトドマツの下で避難したようです。
背中の雪が寒そうです。
そんな天気の中でモモンガが姿を見せてくれました。
一瞬だったけど、今年は大変貴重な一瞬でした。
午前6時の気温・・・-5.5℃
体感知床・・・強風になったり晴れたり
トドマツの中をチョコマカ動いていたのは、
キクイタダキでした。
小さくてチョコマカと動き回るのでなかなか撮影が難しく苦労しましたが、
何とか一枚だけ撮影できました。
午前6時の気温・・・-1.7℃
体感知床・・・冷たい北西の風
今年は真冬のこの時期でもたくさんの実が成っています。
ヤマブドウはとても美味しい実。
特に今は天然の干しブドウとなり、甘みがギュッと濃縮されて森の御馳走です。
そんなヤマブドウを御馳走と思っているのは我々だけではないようで・・・・
クマゲラの食痕の穴の中にたくさんのヤマブドウの実が隠されていました。
犯人はエゾリスでしょうか。真冬に備えて貯食していたのでしょう。
でも雪に埋もれていたので、エゾリスも忘れてしまっていたかもしれませんね。
午前6時の気温・・・-6.6℃
体感知床・・・最高気温+4.4℃
今日もプユニ岬から流氷が見えることはありませんでした。
こんなにも流氷初日が遅れることはとても珍しいことです。
1989年か1990年の冬、私が初めて知床を訪れた時のことです。
2月に20日間滞在したのですが、ついに流氷はやって来ませんでした。
知床を離れる日、斜里バスの車窓から水平線に白い帯が見え、
「あれが流氷だよ」と教えてもらったのが、私が初めて目にした流氷でした。
多くのお客様と観光関係者が待ちわびている流氷。
一日も早く姿を見せてほしいです。
午前6時の気温・・・-4.0℃
体感知床・・・風が落ち着きました
今日の海は大荒れで、波浪警報が発令されたほどでした(その後解除)。
波は垂直の崖を駆け上がるように押し寄せ、その勢いに圧倒されました。
高波で舞い上がった潮が海岸の雪面に降りかかり、雪が黄色く染まっていました。
ここは標高100m以上もある場所。潮がこんな高さまで飛んでくるとは驚きです。
風も強く、「天に続く道」は吹き溜まりのため通行止め。
楽しみにしていた観光客の方々は、入り口付近で困惑した様子で立ち尽くしていました。
午前6時の気温・・・-4.2℃
体感知床・・・北西の風、ビュービュー
今日はウトロよりも斜里の方がひどい天気だったようです。
真北の風が畑からの雪を飛ばし、道路上に溜めていきます。
それを避けようブレーキをかけたレンタカーがスリップ。
あわや大事故になるところでした。
大雪のため釧網線は部分運休が発生。
JR知床斜里駅は釧路方面に行きたいお客様でごった返していて、
「カワユオンセーン!」と叫ぶ外国人観光客の対応に若い職員さんが追われていました。
午前6時の気温・・・-2.2℃
体感知床・・・顔に氷の粒が飛んできました
今日はいろいろな動物に会いました。
久しぶりにエゾリスに会いました。今冬2度目。
前回は写真が撮れなかったのですが、今回はかわいいのが獲れました。
ミヤマカケスは高いトドマツの上。
一方、若いオオワシが止まっている場所は・・・
矢羽根と呼ばれている標識の支柱でした。ちなみに矢羽根の正式名称は「固定式視線誘導柱」です。
オオワシが安全に比較的近くで見られる場所があります。
スコープで見るととても大きく見られます。
今日一番うれしかったのはクマタカに会えたこと。ちょくちょく会えるといいなぁ。
午前6時の気温・・・-3.0℃
体感知床・・・今日も穏やかでした
今日はいろいろな動物に会いました。
久しぶりにエゾリスに会いました。今冬2度目。
前回は写真が撮れなかったのですが、今回はかわいいのが獲れました。
ミヤマカケスは高いトドマツの上。
一方、若いオオワシが止まっている場所は・・・
矢羽根と呼ばれている標識の支柱でした。ちなみに矢羽根の正式名称は「固定式視線誘導柱」です。
オオワシが安全に比較的近くで見られる場所があります。
スコープで見るととても大きく見られます。
今日一番うれしかったのはクマタカに会えたこと。ちょくちょく会えるといいなぁ。
午前6時の気温・・・-3.0℃
体感知床・・・今日も穏やかでした
昨夜、積雪深は1mを超えました。
これは2022年3月22日以来3年ぶり。
ごみステーションはほぼ埋まってしまいました。
今日はその掘り出し作業を行いましたが、なかなか手強かったです。
なんせ、中はほとんど雪で埋まってしまっていましたから。
何とかきれいにしまして、これでごみが捨てられます。
午前6時の気温・・・-5.0℃
体感知床・・・風もなくポカポカ
知床は数年に一度の暴風雪に見舞われ、朝から風が非常に強い状況です。
今日のガイドツアーは全キャンセル。お客様は朝のバスで網走に移動されました。
午後からは雪もさらに降り積もり、JRなど交通機関にも影響が出ています。
まだ大雪が降る中、除雪車が走り道路のパトロールもしてくれています。
このような悪天候の中、食品宅配業者さんが商品を届けてくれました。
暴風雪の影響で、外出を控えざるを得ない今日。食品を届けてもらえるのは本当に助かります。
知床の冬は厳しく、暴風雪も珍しいことではありません。
しかし、このような時にこそ、地域の支え合いや助け合いが大切になります。
食品宅配業者さんをはじめ、地域の方々の温かい気持ちに感謝の気持ちでいっぱいになります。
午前6時の気温・・・-2.4℃
体感知床・・・吹き溜まりが各所に
春節を迎え、知床には多くの中国人観光客の姿が見られるようになりました。
大きなスーツケースを手に、皆さんとても楽しそう。
でも高台の宿泊施設に行くのは結構重労働です。
でも心配ありません。
各宿泊施設では、バスターミナルからの送迎サービスを提供し、
スタッフの方々は笑顔で大きなスーツケースを送迎車に載せていきます。
言葉の壁を越え、心の通じ合うおもてなしで、知床観光を支えてくれています。
午前6時の気温・・・-7.6℃
体感知床・・・久しぶりの快晴でした
今日は-8.0℃まで下がったものの、久しぶりの日差しがあったため、道路がぐちょぐちょ。
夕方になって気温が下がってきて、そんな中を走ると車体には氷の粒がいっぱい付着していました。
今日は道路も薄い氷でコーティングされていて、国道では交通事故も発生していました。
運転には気を付けて下さいね。
午前6時の気温・・・-6.7℃
体感知床・・・ぽかぽかでした
1月に入ってからも森ではヒグマの足跡をよく見ました。
スノーシューで歩いた直後にその上を歩いた足跡もありました。
前掌幅は12cm。メス成獣クラスですが、若いオスではないかと思われます。
この堀り跡はどうもヒグマの仕業のよう。
ドングリを探した跡らしく、この近くには大きなフンが見つかりました。
そして・・・
1月22日、ついに遭遇してしまいました。
こちらをじっと見つめたまま動きません。
にらめっこは5分ほど続きましたが、その後プイといなくなったまま、姿を見せることはありませんでした。
私が森を離れたあと、他のガイドも遭遇したそうですが、
この日を最後に新しい足跡は見つかっていないので、穴に入った可能性が高いです。
”穴持たず”の熊ではなかったようですが、何はともあれ安心してガイドができることにホッとしいます。
午前6時の気温・・・-2.5℃
体感知床・・・風は少し緩みました