知床は今

森を歩くガイドの目線で知床の自然を紹介します。

1月22日の話です

2025-01-31 | 野生動物

1月に入ってからも森ではヒグマの足跡をよく見ました。

スノーシューで歩いた直後にその上を歩いた足跡もありました。
前掌幅は12cm。メス成獣クラスですが、若いオスではないかと思われます。

この堀り跡はどうもヒグマの仕業のよう。
ドングリを探した跡らしく、この近くには大きなフンが見つかりました。
そして・・・

1月22日、ついに遭遇してしまいました。
こちらをじっと見つめたまま動きません。

にらめっこは5分ほど続きましたが、その後プイといなくなったまま、姿を見せることはありませんでした。
私が森を離れたあと、他のガイドも遭遇したそうですが、
この日を最後に新しい足跡は見つかっていないので、穴に入った可能性が高いです。
”穴持たず”の熊ではなかったようですが、何はともあれ安心してガイドができることにホッとしいます。

午前6時の気温・・・-2.5℃
体感知床・・・風は少し緩みました


今日は知床の日

2025-01-30 | 気象・自然現象

今日は知床の日。世界自然遺産登録から20年となりました。

ここ数日、まとまった雪が降る日が多いです。

サルノコシカケの上にもこんもりと。

気温が高めなこともあり、霜の芸術が見事です。

普段の知床の冬ではなかなか見られない風景の中をスノーシューで歩くのはとても気持ちいいですよ。

午前6時の気温・・・-2.5℃
体感知床・・・北風がとても冷たく


モモ果汁100%

2025-01-29 | 野生動物

久しぶりにモモンガに会うことができました。
色々なモモンガの姿をご覧いただきます。

「じゃあ、またねぇ~」※右手を上げるモモンガです

午前6時の気温・・・-3.5℃
体感知床・・・日差しが無く肌寒かったです


知床上空、ワシ王国!

2025-01-28 | 野鳥

強い北風に乗ってたくさんのワシが乱舞していました。

若いオオワシはまだ成鳥の鮮やかな白と黒の対比とは異なり、全体的に褐色がかっています。
まだ幼さの残る、ぼやけた印象の色合いが特徴です。

こちらはオジロワシの成鳥。全体的に褐色で、名前の由来にもなっている白い尾羽が特徴です。

流氷がなかなかやって来ない中、ワシ達も流氷という行き場がなくなって困っているかもしれません。

午前6時の気温・・・-2.0℃
体感知床・・・ずっと大雪でした


季節外れの濃霧に包まれ

2025-01-27 | 気象・自然現象

今日の知床五湖は例年とは異なり気温が高く推移しています。
季節外れの濃霧が湖を覆っていましたが、幻想的な光景を作り出していました。

スノーシューを履いた観光客の多くは雪を求めてやってきた中国からのお客様。
SOT!はそれほどではありませんが、他社さんは連日満員のようです。

防寒対策は万全でも北風が吹きつける中、スノーシューを踏みしめる足取りは重いかと思いきや、
走ったり、雪に飛び込んだりと大忙しでした。

午前6時の気温・・・-1.4℃
体感知床・・・北風が強く寒かったです


キツツキの日

2025-01-26 | 野鳥

今日はキツツキがたくさん見られました。
まずはアカゲラ。時々見かけますが、探すと意外と見つかりません。

こちらはアカゲラによく似たオオアカゲラ。
アカゲラのお腹が模様が無く白いのに対し、オオアカゲラの脇には黒い縦筋の模様が入ります。

こちらはコゲラ。
体長17cmの小さな体の割には大きな音を立てて木をつついていました。

午前6時の気温・・・-1.9℃
体感知床・・・久しぶりの真冬日


霜が織りなす絶景!

2025-01-24 | 気象・自然現象

昨日の話。
良く晴れて風もなく大気中の水蒸気も多かったと見え、知床五湖の森は霜がとても美しく成長していました。

真っ赤なナナカマドの実もアイスコーティング。

湖面の氷の表面には霜の花(フロストフラワー)が見られました。

お客様も夢中で写真撮影。
偶然がいくつも重なって美しい風景に出会えました。

午前6時の気温・・・-1.7℃
体感知床・・・日中はプラス気温でした


晴天の下、厳冬期知床五湖ガイドツアー始まる

2025-01-22 | 歳時記

今年も今日から厳冬期の知床五湖ガイドツアーが始まりました。

年に数回ほどしかない絶好の条件の中で、最高の景色が見られました。

大雪で始まった今冬でしたが、今は少な目。
それでもいつも通りの美しい姿に出会えます。
厳冬期知床五湖ガイドツアーは3月23日まで行われます。

午前6時の気温・・・-7.4℃
体感知床・・・朝は冷え冷え、昼はポカポカ


雪上の足跡が語る野生動物の物語

2025-01-22 | 野生動物

今年はノネズミの足跡が多く見られます。
昨年のドングリの豊作の影響でしょうね。

ちょっと面白い足跡が・・・。
深雪の中を進んできたノネズミが鳥に行く手を阻まれ引き返した足跡です。

この足跡はエゾユキウサギ?
いえいえ、キタキツネが走った時の足跡です。

知床の真っ白な雪原に刻まれた動物たちの足跡にはさまざまな物語があります。
小さなネズミの繊細な足跡から、クマの力強い踏み跡まで、一つ一つが動物たちの営みを物語ります。
足跡の大きさや深さ、間隔から、その動物の種類や行動パターンを推測することもできます。
ガイドツアーで一緒に見つけに行きましょう!

午前6時の気温・・・-8.8℃
体感知床・・・放射冷却で冷えるも、昼間はポカポカ


マヒワの群れに遭遇

2025-01-21 | 野鳥

カラマツ林に50羽ほどの小鳥の群れを見つけました。
目立つ黄色い個体はマヒワ。
すばしこくて遠くてなかなか上手に撮れませんでした。

午前6時の気温・・・-2.6℃
体感知床・・・少し冷えました


冬の森にモモンガ探し・完結編

2025-01-19 | 野生動物

良く晴れた知床の森を今日もモモンガを探して彷徨いました。

景色はとても美しく、こんな日はきっと良いことが・・・と思っていたら、

一瞬だけですが、モモンガに会うことができました。
今日が今年のモモンガ初日。
ふわふわのしっぽを揺らし、木から木へ軽やかに飛び回るモモンガのかわいい姿をまた目にしたいですね。

午前6時の気温・・・-9.4℃
体感知床・・・放射冷却でとても冷えました


厳冬期知床五湖ガイドツアーの下見

2025-01-16 | ガイドのお仕事

毎冬恒例、厳冬期知床五湖ガイドツアーの下見作業が行われました。

湖の氷や雪の具合を調べながら今年のコースをみんなで作っていきます。

今年はいつもよりも雪が多いので道づくりは大変でしたが、
いざツアーとなれば最高のコンディションと言えるでしょう。

第2湖の湧き出しは例年より大きいため、慎重にルートを選びました。

下見の結果、今年も滞りなく知床五湖のガイドツアーが行えそうです。
『厳冬期知床五湖ガイドツアー』は今年も1月23日から始まります。

午前6時の気温・・・-4.5℃
体感知床・・・朝の風が冷たかったです


また感謝な出来事です

2025-01-14 | 暮らし

急遽、短期間の帰省をすることになって、千葉に来ています。
母のケアマネージャーさんと面接中に、知床にいる奈美子のスマホから聞こえてくる除雪の音。

ものすご~い視界クリア!雪壁を削って頂きました。ありがとうございます。
いつも私たちが手の届かない所などをバシッと決めてくれます。感謝の言葉しかありません。

ちなみに東京、横浜の寄席をハシゴして、大好きな噺家さんの新春寄席も行け、安堵&リフレッシュできて明日知床に帰ります!

午前6時の気温・・・-4.5℃
体感知床・・・朝の風が冷たかったです


感謝の気持ちでいっぱいです

2025-01-12 | 暮らし

今冬の知床は大雪で、我が家の内庭は駐車場の除雪でできた雪が高々と小山のような状況になってしまいました。
大変困っていたところ、今日突然某ライバル会社のМ社長が重機で登場。

我が家の雪捨て場を整えて下さり、再び内庭の排雪スペースが広がりました。

本当に助かります。いつもありがとうございます。
もうすぐ始まる冬シーズン、からだに気を付けてお互い頑張りましょうね。

午前6時の気温・・・-4.6℃
体感知床・・・毎日、雪ばかり


雪の森にモモンガ探し2

2025-01-09 | 野鳥

今日も森へモモンガ探し。でも今日も見つかりませんでした。

いつも指標としているトドマツの食痕は見つからず、
目立つのはハリギリの実の食痕。
これはモモンガによるものなのかそれとも野鳥によるものなのかはわかりません。

森にはたくさんの野鳥がいました。オスのシジュウカラ。
何度も近くまで飛んできてくれました。

ハシブトガラはレギュラーメンバー。

この写真で何の鳥かわかる人は野鳥通だと思います。
頭に特徴があるあの鳥です。

クマゲラは全部で3羽いました。
ホウノキの実をぶら下がりながら食べていましたよ。
次回こそモモンガに。

午前6時の気温・・・-3.5℃
体感知床・・・南西の風がとても強かったです