愛しのオリーブ

盆踊りに続き、夏休み第二弾は何時もの清流での川遊びでした。
外は３５℃の猛暑です。
上の林道に車を停めて下の川原を見ますと車が３台ばかり来ていました。
ここの隠れ場所も大分知れ渡る様になって来たんでしょうか、
これではリード無で遊ぶと言う事は出来なくなりました。

小さな子供も３～４人居ましたのでリードを付けて川の対岸の山側へ行こうとしました。
自分から泳ぐ事はまずしないので身体を抱えながら一緒に川の中へと入って行きました。
今年の初泳ぎでしたので案の定、
足をドボンドボンと水飛沫を豪快に上げてパニクリながら対岸に着きました。
着いたとたんにこちらへオイデといっても山側へ逃げようとしました。
金輪際水には入らないぞという気構えでした。


折角川に来たんだから楽しんで泳いで貰おうと、
今度は人間用のライフジャケットを着せて川を泳がせようと思いました。
リードを引っ張っても中々水には入りません。
ひょっと対岸の川原の方を見るとワンちゃんらしき動きを発見しました。
そこでリードを強く引っ張って水に入れるとぎこちなく、
ジャケットがちょっと大きかったけど一応泳いで川原まで来て急いでジャケットを脱がすと、
一目散にワンちゃん目掛けて猛ダッシュでリードを引っ張って行きました。

見るのも聞くのも初めての「ウィペット」と言うイギリス産の犬種で一歳の女の子でした。
最初見たときはサルーキーの子供かと思いましたが、それ程に身体が細身でしなやか、
走ればいかにも速そうな感じでした。
名前は「オリーブ」ちゃんと言います。
人懐っこく相手側からも近づいて来ました。

でもオイラは興奮してオラオラオラと近づき、
匂いをクンクンチェックするものだから始終尻尾を下に丸めてオドオドしてましたが、
時折オイラのお尻辺りも匂ってました。
オリーブちゃんのオシッコの後を匂っては益々興奮してついには自分で脱糞だぁ～ってやっちまいました。

あまり興奮するものだから、またもや対岸に引っ張って行きました。
対岸について間もなく対岸のオリーブちゃんを探して顔をオリーブちゃんに向け集中しておりました。
そして終に水際の岩場から始めて自らの意思で離陸し水の中をスイスイと対岸目掛けて泳ぎだしました。
北京オリンピックだと多分犬掻きクラスで世界新だったと思います。


やれば出来るではないか。
オイラ達の世界でも愛の力は強いのだ。

だがオイラはやはり、
♪陸のお～じゃぁ～ダル王～～じゃぁ～
♪ポパイざ、せーらーワン、オリーブちゃぁ～～ん～