筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』24帖 胡蝶(こちょう) 多くの男性をとりこにする玉鬘

2024年09月29日 | xx源氏物語

『源氏物語』24帖 胡蝶(こちょう)
多くの男性をとりこにする玉鬘
光源氏36歳春-夏 太政大臣時代
紫の上28歳/玉鬘22歳/秋好中宮27歳

[春の御殿で舟楽]
3月下旬、六条院の春のご殿で舟楽が催された。光源氏は春の町で船楽(ふながく)を催し、秋の町からも秋好中宮方の女房たちを招きます。夜も引き続いて管弦や舞が行われ、集まった公卿や親王らも加わります。

六条院は爛漫たる春を迎えて、光源氏龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の船を池に浮かべ、管弦の遊びを催されます。

※写真は、「龍頭船」/無料(フリー)写真素材を使用


春に日のうららにさして行(ゆ)く舟は
    棹(さお)のしづくも花ぞちりける

■訳
「春の日がうららに射す中に掉さす舟は、その棹からしたたる雫までも花のようにきれいに散りますこと」


大勢の賓客が集まるこの日は、玉鬘にとっての社交界デビューの日でもありました。

翌日、秋の町で中宮による季の御読経が催され、船楽に訪れた公卿たちも引き続いて参列した。紫の上は美々しく装った童たちに持たせた供養の花を贈り、中宮と和歌を贈答した。

巻名は紫の上秋好中宮が贈答した和歌にちなむ。
「花ぞののこてふをさへや下草に秋まつむしはうとく見るらむ」
こてふにもさそはれなまし心にありて八重山吹をへだてざれせば」

※写真は、「蝶」/無料(フリー)写真素材を使用

胡蝶は、蝶の別名。平安時代は、「こてふ

[玉鬘、言い寄られる]
玉鬘の美しさは評判となり、たくさんの恋文が集まります。
光源氏の弟の蛍兵部卿宮は妻にと望み、内大臣の子の柏木は実の妹とも知らずに思いを寄せ、源氏もその美しさに心惹かれていた。
光源氏があまりにも玉鬘を褒めるので、紫の上はおもしろくない。
玉鬘は迫ってくる養父・光源氏に嫌悪感さえ抱きます。


【源氏物語24帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫」と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)
前の東宮(桐壺帝の弟)と六条御息所の娘。冷泉帝のもとに入内し、中宮となる。
光源氏は秋好中宮に興味は持っていたが、かつての恋人の娘なので遠慮し、後見役に徹した。

玉鬘(たまかずら)
頭中将と夕霧の娘。光源氏の養女となる。
源氏が放った蛍の光により、蛍兵部卿宮が玉鬘の姿を見るシーンがある。
光源氏も玉鬘を恋慕するが、最終的には強引な形で髭黒大将の妻となる。

柏木(かしわぎ)
頭中将の長男で、従兄弟の夕霧とは友人である。
血筋の高貴な内親王と結婚したいという強い理想を持った青年。
女三の宮の姿を垣間見して恋に落ち、密通の罪を犯す。
女三の宮は柏木の子を出産し、柏木は罪の意識により病気になり、亡くなる。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする