今日は、「令和」の元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。
万葉集/巻5-828 作者/大判事丹氏麻呂(だいはんじたんじのまろ)
人ごとに 折りかざしつつ 遊べども
いやめづらしき 梅の花かも
【意味】だれもが手折って頭に挿して 気安く遊んでいるけれど
見れば見るほど目新しくて 素敵な梅の花だなあ
※「ごとに」接尾語。皆。それぞれ。
※「いや」接頭語。いよいよ。ますます。
※「めづらしき」すばらしい。目新しい。
写真は大宰府展示館の模型「梅花の宴」を写したものです。
「令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。
天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文