花菖蒲(はなしょうぶ) : アヤメ科
万葉の時代は、「花勝見( はなかつみ)」と呼ばれています。
花勝見にはマコモ、野花菖蒲、花菖蒲、姫しゃがなどの説があります。
【万葉集 4-675 中臣郎女】
おみなえし 佐紀沢に生うる はなかつみ
かっても知らぬ 恋をするかも
【意味】佐紀の沢辺に生い茂っている 花かつみの花 かつて
まったく経験したこともない 恋をしていることだなあ
※枕詞:をみなへし
※「をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみ」〈かつて〉の序詞。
※「佐紀沢」奈良市佐紀町の沼沢地。
平城宮の北にあたり今も大小の池がある。
※「花かつみ」未詳。水辺に生える花菖蒲などの類か。
※「かつて」打消〈ぬ〉と呼応。まったく。
福岡県福津市の宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)で撮ったものです。
写真の注連縄(しめなわ)の大きさは日本一です。毎年5月下旬には江戸菖蒲初刈り神事が行われ賑わいますよ。
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