ぼくは様々な仕事をしてきましたが、介護畑には10年程おりました。10年で何がわかるんってんだって思う人もいるかもしれませんが、それなりに学んだことがあります。
若い世代だと、何か目標だったり、目的を設定する場合、未来(やりたいこと)から逆算して目標を決めます。例えば旅行に行きたいから、今はお金ないけど、お金をためて旅行に行くぞとか、この仕事したいから、勉強して資格とって、この仕事をするぞとか。もちろん例外もあるだろうけど、基本は目標を定めるとき、現在や未来を見ていくなかで、目標が生まれます。
では一方で、ご高齢者の方々はどのように目標を定めていくのか。そもそも老人になっても日常生活を送るなかで目標を定めるような機会があるのか?と思う方もいるでしょう。
でも実はあるんです。
介護保険を利用して、何かサービスを使うようになってくると、ケアプランという計画書が必要となってきます。でも大丈夫ですよ。このケアプランは原則ケアマネージャーさんが作成するので。そして、そのケアプランのなかで目標(短期目標だったり、長期目標だったり)を定めていきます。または通いで、例えばデイサービスとかを利用する際には、そのデイサービスが作成する計画書にまた目標を定めていきます。
そして、ここで目標の定め方に注意が必要です。若い世代だと目標の取り決めは現在と未来です。ただ、これが老人ともなると、現在と未来の目標を決めましょう!と言ったところで、未来はそう長くないしなぁ。とか現在すら介護保険も使うくらい弱くなったのに、何を今さら目標なんだか…とか考えてしまいます。
ではどうやって老人は目標を定めていくのか。それは結論を言うと、過去と現在を考えていくなかで、目標を定めていきます。過去にやってきたことが何らかの原因でできなくなった。それを出来るようにしていくのが、目標となります。
ここで改めて整理すると…
若い世代 現在と未来。
高齢者 現在と過去。
これが老人の目標を定めるときに、必要な目標設定方法となります。
なぜ、この目標設定方法が良いのか。その理由はまた次回に記述します。それではお元気で!